1973年シドニー初日のオーディエンス・ソース「recorder 2」圧巻のアップグレード・バージョン『SYDNEY 1973 1ST NIGHT: Recorder 2 Upgrade』のリリースに合わせ、この上なく相応しいDVDご用意いたしました。実は一年程前、当日のショーを客席から8mmで撮影した映像がYouTube上にしれっと姿を現していたのです。もちろん撮影時間に制限のある映像機材ですので捉えられたのはライブ前半の「Tumbling Dice」まで。おまけに演奏シーン自体も完全収録はできておらず細切れ状態なのは致し方ありません。ところがびっくり、これが見応え十分の凄い撮影状態なのです。まず冒頭からして開演前に現れたイアン・スチュワートの顔がドアップで映し出されますし、その後は暗転したステージで「2000 Years Light Years From Home」をバックにメンバーがステージに姿を現すという、この日の音源からは伺えない映像ならではの場面がさっそく見られてしまう。おまけに撮影者はキース・フリークだと思われ、ミックよりも圧倒的に映し出される頻度は彼に集中。そんなアングルのおかげで当時キースの元に届いたばかりのニューマン・ジョーンズ製キース特注5弦エレキを弾く73年ならではの姿がプロショットもびっくりのクローズアップで捉えられているのです。彼は本当にキースが好きなようで、「Bitch」でリードギターを弾く様子などはこの映像で最も長く収録されているのだから分かりやすい。それどころか今までこの日のサウンドボード&各種オーディエンスのアイテムで聞きなれた、「Happy」を5弦ギターの押さえ間違えでイントロをキースが弾き直すハプニングを実際の映像で見られるのは貴重すぎるでしょう。もっとも1973年のコンサートで客席から撮影された8?映像ですので手ブレも少なくないのですが、それを補ってあまりあるクローズアップと見応えのある場面の連続。先の理由からトータルで10分足らずの8?映像ではありますが、これほど当日のライブの雰囲気が見事に凝縮された内容はマニアの絶対満足を保証します。何より73年ウインターツアーの定番音源であったシドニー初日の模様を映像で見られる日が来るだなんて。もちろん音声にはおなじみのサウンドボードを公開時にマニアが緻密にシンクロしてくれているので、これがまた映像作品としての完成度を大きく引き上げてくれており見やすさ抜群。もはや10分という短さがまるで気にならない超貴重映像にて定番シドニーが見られてしまうDVDと言っていいのではないでしょうか。Royal Randwick Racecourse, Sydney, Australia 26th February 1973 AMAZING SHOT(FRONT ROW) Synced with soundboard recording 1. Intro 2. Brown Sugar 3. Bitch 4. Rocks Off 5. Gimme Shelter 6. Happy 7. Tumbling Dice COLOUR NTSC Approx.10min.