ついに完遂された“THE FUTURE PAST Tour 2023”。そのハイライト公演をフル体験できる極上映像が到着です。そのハイライト公演が行われたのは「2023年10月6日インディオ」。本作は、超有名フェス“Power Trip”に出演した際の絶景オーディエンス・ショットです。新旧名盤の世界を融合させた最新ツアーは夏の欧州フェスを巡っていましたが、秋には大洋を渡って米国へ上陸。つい先日、予定された全日程を終了いたしました。本作が撮影されたのは、その最終日です。当店ではツアー開始直後から様々な傑作でレポートしてきましたが、今回は映像作に絞ってコレクションを整理してみましょう。欧州レッグ*5月28日『ALEXANDER IN SLOVENIA 2023』・5月30日ー6月14日(9公演)*6月17日『HELLFEST 2023』・6月19日ー7月8日(12公演)*7月11日『AMSTERDAM 2023(3枚組)』・7月13日ー8月4日(11公演)北米レッグ・9月28日ー10月2日:カナダ(3公演)*10月6日:POWER TRIP出演 ←★本作★ これが2023年の活動概要。マネージャーのロッド・スモールウッドによると“THE FUTURE PAST Tour”は2024年も続行されるそうですが、まだ日程は未発表。何が何でも来日公演を実現させていただきたいところです。近年のIRON MAIDENは「欧州」と「北米」で年を分けるのが通例となっていましたが、今回は特例。通常スタイルの「欧州」レッグを終えた後、わずか4公演だけの「北米」レッグも実施されました。本作の“Power Trip”出演は、その大ラス。もっと端的に言えば、“Power Trip”のためにウォームアップのカナダ公演を3回入れた……とも見えます。熟練撮影者の撮影技が冴え渡る絶景 ともあれ、そんな最終公演を真空パックした本作は、素晴らしく視界の開けた絶景映像。ステージ右側(ヤニック・ガーズ側)の直近ポジションから撮影しているのですが、前方客の頭上ごしにステージを直視している。これは、現場を考えると驚異的。急勾配のスタンド席があるホール会場なら不思議はないのですが、本作の現場は野外設営のオープン会場。客席は角度のない平野が広がっており、高い視点での撮影が難しいのです。自撮り棒的なものを活用すれば高い視点も可能なわけですが、そうすると今度はカメラワークが難儀になってくる。痛し痒しなのです。ところが、本作はそんな「視点」と「カメラワーク」を見事に両立している。どうも本作を撮影したのはかなりの熟練者。数々のバンド/アーティストの最新動画を頻繁に公開している人物で、そのノウハウがフル活用されているのでしょう。高さを稼ぎながらも果敢なズームでメンバー1人ひとりをグイグイと追い、それでいながら安定感も抜群という匠の業を見せつけているのです。サウンドボード級の超タイト&ダイレクト・サウンド そんな熟練の撮影技以上に強烈なのがサウンド。これがまた、猛烈にオンで超ダイレクト。リアルな熱狂も吸い込んでいるのでサウンドボードと間違えたりはしませんが、肝心要の演奏音とヴォーカルはまるっきりサウンドボード級なのです。これに関しては理由は明らか。オープン・スペースの野外設営ステージという事は、音を反射する壁もなければ、天井もない。PAの出音を反響ゼロでダイレクトに拾っているのです。もちろん、PAから遠ければスカスカになってしまいますが、本作はステージの直近。画面には映りませんが、明らかにPAがすぐ側にある。前述のように本作の撮影者は手練れですので、ダイレクトすぎてビビらせるようなミスも犯さず、最新ステージを超極上サウンドで記録しきっているのです。.そんな絶景&極上サウンドで描かれるのは、最新“THE FUTURE PAST Tour”のフルショウ。北米レッグは間が空いた事もあって更なるレア曲も追加されるのではないかとも噂されていた(スティーヴ・ハリスが「Only the Good Die Youngもやりたい」と語っていた)のですが、フタを空けてみると欧州レッグとセットは同一。その点は今後の2024年編に期待するしかありませんでしたが、歴代No.1ツアーとも囁かれているセットが悪かろうはずがない。キャッチーでレア度満点な『SOMEWHERE IN TIME』の名曲群が会場を沸かせ、エピカルな『SENJUTSU』ナンバーがじっくりと聴かせる対比も鮮やか。新曲でも歌いまくっていた欧州に比べるとアメリカ人はクラシックス好みにも見えますが、それでもハリス印のリフが繰り出されると飛び跳ねる大観衆が波打つ絨毯のように広がるのです。さて、2024年の“THE FUTURE PAST Tour”はどんな趣向を見せてくれるのか。そして、8年ぶりの来日公演は実現するのか。本作は、そのはやる気持ちを慰め……いや、一層熱く焚きつけやがる罪作りな1枚です。2023年最新・最終の現場を極上体験できる映像傑作。“THE FUTURE PAST Tour 2023”の千秋楽「10月6日Power Trip公演」の絶景オーディエンス・ショット。前方客の頭上を素通りしてステージを直視しており、平坦な野外ステージとは思えない絶景。しかも視点が高いにも関わらずアクティヴなカメラワークですし、反響ゼロな野外の旨みを活かしきった音声はサウンドボード級。歴代No.1ツアーとも囁かれるショウを極上体験できる映像傑作です。Empire Polo Club, Indio, CA, USA 6th October 2023 AMAZING SHOT!!!(with ULIMATE SOUND!!!)★これは凄いです!!1. Intro: Bladerunner (End Titles) 2. Caught Somewhere In Time 3. Stranger In A Strange Land 4. The Writing On The Wall 5. Days Of Future Past 6. The Time Machine 7. The Prisoner 8. Death Of The Celts 9. Can I Play With Madness 10. Heaven Can Wait 11. Alexander The Great 12. Fear Of The Dark 13. Iron Maiden 14. Hell On Earth 15. The Trooper 16. Wasted Years COLOUR NTSC Approx.110min.