人気のレーザーディスク復刻シリーズ、“SUPER ROCK ’84”のSCORPIONSです! このシリーズは、目の肥えた海外マニアが“世界最高峰”と湛える日本盤レーザーディスクを使用し、プロユースのハイエンド機材でデジタル化した上でDVDに封入するのがコンセプト。なにしろ日本は、80年代から新技術・新メディアには敏感で、レーザーディスクにしても普及もラインナップも製造精度も世界一でした。その後、DVDにその座を奪われてしまうわけですが、21世紀も15年が経ったげんざいでさえ、当時の作品が総てDVD化されているわけではない。つまり、当時の日本盤レーザーディスクは、現存する最高の記録です。そんな日本盤レーザーディスクでも、マニア中のマニアが所有していた最高の保存状態のものだけを厳選して使用しているのです。さらに、デジタル化に際しても考えうる限りのベスト環境に配慮しています。今やレーザーディスクはまともな再生機を入手するのも困難な時代ですが、このシリーズでは、民生機を遙かに超えるスペックのハイエンド機材・ノウハウを持つ海外メーカーと独占提携。レーザーディスクに封じ込められている情報の総てを極限まで引き出しているのです。そのクオリティは、数々のラインナップがことごとくベストセラーになっていることからも明らか。中には本物のレーザーディスクを所有しながら「うちのプレイヤーじゃこんなに綺麗んび映らない」と、何度もお求めくださるお客様もいるくらいです。さて、本作はそんな大人気シリーズのSCORPIONS編。しかも、日本のHR/HMシーンのマイルストーンとなる“SUPER ROCK ’84”です! “SUPER ROCK ’84”と言えば、ジョン・サイクス時代のWHITESNAKEやレイ・ケネディが歌うM.S.G.、デビュー直後のBON JOVIが珍重されていますが、バンドの勢いやショウの充実度で言えば、SCORPIONSこそがナンバー1アクト!! 大名盤「LOVE AT FIRST STING」が世界中で大旋風を巻き起こしている黄金期まっただ中のパフォーマンスを見せてくれるのです。“SUPER ROCK ’84”出演バンドの中で当時最もビッグなバンドだったわけですが、「マイケルの前座なら構わないさ」とANVIL、BON JOVIに次ぐ三番手として出演。黄金期中の黄金パフォーマンスを日中で繰り広げるというレアなコンサートとなったのです。そして、その日中の光景が凄い。このシリーズではWHITESNAKEやM.S.G.もリリースしていますが、夜間の映像とは比較にならないほど鮮明。もうエッジがまるで違い、VHSを遙かにしのぐレーザーディスクの解像度がいかんなく発揮されているのです。そして、その明るい画面に映し出される会場のサイズや人の群れ! 遠近法で遠く小さな観客の絨毯に向かって吠えるクラウス・マイネのスケール感はハンパではありません。WHITESNAKEの流出プロショットでも同様のカットはありましたが、やはりこのスペクタクルは、超鮮明な画質でなければあり得ない……。セットリストも「LOVEDRIVE」から「LOVE AT FIRST STING」までを11曲に凝縮。まるでベスト盤を理想的な流れで演奏するかのような豪華なグレイテスト・ヒッツが次々と披露されていきます。WHITESNAKEやM.S.G.は何曲かカットされましたが、3番手のSCORPIONSのカットは、アカペラの「荒城の月」のみ。出演時間が短いからこそ、選曲はどの曲も“これぞ!”だけに厳選され、演奏は1曲入魂。まさに特濃の生蠍がたっぷりと味わえるのです。また、本作には単なる「1本の素晴らしいライヴ映像」以上の意味もあります。それは、M.S.G.。実は、このフェスをもって、THE MICHAEL SCHENKER GROUPはひとつの区切りを付けることになってしまった。そのターニングポイントとなるライヴの前座には、弟を支え続けた兄がいた。M.S.G.の「SUPER ROCK '84 IN JAPAN」(DVD)のラストには、クラウスとルドルフが飛び入りした「Doctor Doctor」が挿入されていますが、まさに「SUPER ROCK '84 IN JAPAN」は、M.S.G.とSCORPIONSの2本が対になって初めて真実の姿となるのです。「LONESOME CROW」「LOVEDRIVE」「ROCK WILL NEVER DIE」「LIVE AT WACKEN OPEN AIR 2006」……何度も交差するSCORPIONSとマイケルの人生。2本の「SUPER ROCK '84 IN JAPAN」もまた、そのなかのひとつ。1つひとつのバンドの作品でありながら、“シェンカー兄弟の作品”でもあるのです。その記念碑をオフィシャルが残せないというのであれば、アンダーグラウンドが世界最高クオリティを実現させるしかない。1本ライヴとしてどこまでも熱く、歴史に残る兄弟の人生を想うほどに深い映像。Live at Seibu Stadium, Saitama, Japan 11th & 12th August 1984 PRO-SHOT(Best Quality Ever) (53:43) 1. Blackout 2. Coming Home 3. Bad Boys Running Wild 4. Make It Real 5. Big City Nights 6. Coast To Coast 7. Rock You Like A Hurricane 8. Can't Live Without You 9. Dynamite 10. The Zoo 11. Can't Get Enough 12. Big City Nights (Ending Credits) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.54min.