今なお発掘が続くLED ZEPPELINのフィルム映像コレクション。『L.A. FORUM 1977 8? UPGRADE』『MADISON SQUARE GARDEN 1977 8?』に続く、“North American Tour 1977”の新たな名作がリリースです。そんな本作に収められているのは、「1977年4月1日ダラス公演」で撮影されたカラー・フィルム。最近になって“DFW Rock Show”で公開された音声シンクロ・マスターです。本作のポイントは極上級の映像クオリティに加え、マニアがビシッとシンクロされた音声。記録価値以外は見いだしづらい無声フィルムを音楽作品として楽しめるレベルにまで引き上げた1枚なのです。現代ではフィルム・アーカイヴに音声をシンクロさせる手法も珍しくありませんが、それは映像と同じショウであることが基本。録音が残っていない等、何らかの理由でシンクロに相応しい音声がない場合は諦められるケースがほとんどでした。ところが、本作は違う。別公演「4月6日オクラホマ公演」のオーディエンス録音が被せられているのです。その気になる仕上がりの前に、まずは両公演のポジション。当店人気の1977年の映像作も交えつつ、当時の日程を振り返ってみましょう。北米レッグ1*4月1日:ダラス公演 ←★本作(映像)★*4月3日:オクラホマ公演 ←★本作(音声)★・4月6日ー30日(15公演)北米レッグ2・5月18日ー6月3日(10公演) *6月7日ー14日『MADISON SQUARE GARDEN 1977 8?・6月19日:サンディエゴ公演*6月22日ー27日『L.A. FORUM 1977 8? UPGRADE』北米レッグ3・7月17日ー24日(4公演)これが“North American Tour 1977”の全体像。前2作『L.A. FORUM 1977 8? UPGRADE』『MADISON SQUARE GARDEN 1977 8?』は「レッグ2」でしたが、今回は「レッグ1」。それも「初日(映像)」と「2日目(音声)」なのです。そんな本作は、まさに極上の銘品。本稿に目を留められた方なら当時のフィルムは1カットの撮影時間が短い代わりにVHSを圧倒する映像美を誇る事もご存知だと思いますが、その中でも本作は飛びっきり。右に画面キャプチャーもありますが、とにかくメンバーのドアップが連発。プラントの意味ありげな笑顔が画面いっぱいに広がり、ペイジステップもボンゾも大暴れも画面から飛び出しそう。ベースにキーボードにギターと、マルチプレイヤーぶりを見せつけるジョンジーのドアップもばっちりです。そして、その映像に被せられた音声がまたスゴい。短いフィルムから演奏曲を割り出すだけでも驚異的ですが、そのシンクロ感は異常。口元もカッティングも違和感がまるでなく、別公演と知っていても信じられなくなるほどです。貴重な発掘だけでなく、編集精度も進化しているヴィンテージ・フィルムのアーカイヴ。その最先端たる1枚です。約6分の映像作ではありますが、1時間でも2時間でも繰り返してしまう完成度。1977年の貴重なカラー映像作品がリリース。ツアー初日に撮影されたフィルムに、2日目公演の音声をシンクロ。ドアップが多用された映像はド迫力で、音声も別公演とは思えない驚異のシンクロ度。まさに文化遺産の1枚です。Memorial Auditorium, Dallas, TX, US 1st April 1977 (synced with the audio from Oklahoma City on 3rd April 1977) 1. The Song Remains The Same 2. Sick Again 3. Nobody's Fault But Mine 4. In My Time Of Dying 5. Since I've Been Loving You 6. Ten Years Gone 7. The Battle Of Evermore 8. Going To California 9. Over The Top COLOUR NTSC Approx.6min.