2023年夏に発掘された歴史的な8ミリ・フィルム ロジャー・ウォーターズに『THE WALL』を決意させた伝説のモントリール公演。その貴重映像が大幅アップグレードリリース決定です。そんな本作で目撃できるのは、もちろん“In the Flesh”最終日である「1977年7月6日モントリオール公演」。その貴重な8ミリ・フィルム映像です。ここで「前にもあったよね?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。大元の8ミリ・フィルム自体は今年の夏(2023年7月)に発掘され、伝説のショウが観られるという事で話題沸騰。その衝撃故に世界中のマニアが発掘フィルムの補正、狂ったピッチを正し、音声を被せたアップグレード版を制作されていきました。ご紹介した『MONTREAL 1977 8mm: SPEED CORRECTED』をご記憶の方も多いのではないでしょうか。これまでのアップグレードとは次元の異なる新バージョン そして、本作。同じように補正系アップグレードではあるのですが、ごく最近になって海外マニアが公開した決定版バージョンなのです。その精度はまったくの別次元。特に衝撃なのが音声のシンクロ度。発掘されたばかりの初期バージョンでは単にライヴ音声が乗っているだけで、言わば「映像と同じ日の音」止まり。そこからアップグレードした前回盤『MONTREAL 1977 8mm: SPEED CORRECTED』にしても「映像と同じ曲の音」レベル(それでも数十秒の映像から曲判定しているのが驚異的でしたが)。つまりライヴ現場そのものをリアル再現するのではなく、「雰囲気物の音楽」が被せられているタイプでした。しかし本作が立つ地平は、そこではない。ロジャーの口元もデイヴ・ギルモアのピッキングもピタッと合っている。まさにモニターの中で彼らが演奏している感覚、最初から音声付きで撮影されているかのようなシンクロ度。もはや雰囲気ではなく「現場が正確に再現された映像作品」なのです。これこそが冒頭で記した「決定盤」のゆえん。さらに精度を上げようにも、これ以上のシンクロ度は望めない。もしかしたら、さらなる8ミリフィルムの発掘で長尺化したり、AI技術で想像もできないような新技法が開発されるかも知れません。しかし、それはあくまで夢想の話。現時点で判明している素材・技術で可能な最高峰は、本作によって実現してしまっているのです。フィルム自体は従来通り約17分ですし、残念ながら『THE WALL』の着想となった荒れた客席やロジャーの苛つきまでは確認できません。しかし、本作こそが『THE WALL』の起点なのは間違いない(モントリオール公演の音声がここまでシンクロするのですから、別公演のはずがありません)。そんな歴史の最重要現場を目撃する醍醐味が別次元にまで高まった究極アップグレード作品。Live at Olympic Stadium, Montreal, Quebec, Canada 6th July 1977 AMAZING SHOT!!! 1. Pre-Show 2. Sheep 3. Pigs On The Wing 1 4. Dogs 5. Pigs On The Wing 2 6. Pigs(Three Different Ones) 7. Interval 8. Shine On You Crazy Diamond Part 1-5 9. Welcome To The Machine 10. Have A Cigar 11. Wish You Were Here 12. Shine On You Crazy Diamond Part 6-9 13. Money 14. Roger says "Thank you" 15. Us And Them COLOUR NTSC Approx.17min.