サイモン・マクブライドを迎えたスタジオ新作『=1』も好評な新生DEEP PURPLE。その最新ステージを体験できるマルチカメラ映像がリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「2024年7月19日ドレスデン公演」。そのマルチカメラ・オーディエンスです。新生DEEP PURPLEと言えば昨年の来日公演も記憶に新しく、(現在のところ唯一無二の)フル・プロショット『MASTERS OF ROCK ARGENTINA 2023』も大好評。そんな中で本作はどんなポジションにあたるのか。まずは現在進行形の活動概要から俯瞰してみましょう。2023年・2月10日ー21日:北米#1(8公演)・3月10日:スラカルタ公演・3月13日ー21日:日本(4公演)・4月15日ー30日:南米#1(7公演)←※プロショット・6月8日ー7月22日:欧州#1(17公演)・12月17日:バンガロール公演 2024年・5月1日:シンガポール公演・6月13日ー7月18日:欧州#2a(18公演)《7月19日『=1』発売》・7月19日ー8月8日:欧州#2b(8公演)←★ココ★・814日ー9月8日:北米#2(19公演)・9月13日ー17日:南米#2(3公演)・10月17日ー11月10日:欧州#3(16公演)これが現在までに公表されている2023年/2024年のスケジュール。新作『=1』は夏の「欧州#2」レッグの最中にリリースされたわけですが、本作のドレスデン公演は、まさにその発売当日でもありました。そんなショウを真空パックした本作はツアー第一報にしていきなり登場したマルチカメラの編集作品。素材数が違うのか曲によってはほとんどワンカメで通される事もありますが、基本的には曲中でもコロコロ視点が変わる見応えが圧倒的です。そして、ワンカメの曲でもそのメイン・カメラ自体が画に描いたような「絶景」だからスゴい。ステージ右側(マクブライド側)からナナメ気味に捉えているのですが、やたらと近く(3列目くらい?)、しかも視点が高いので前方客の姿をフレームアウトしてステージだけが視界を占領してくるのです。現場はただっ広い野外映画館で客席に高低差はほとんどないのですが、まるでスタンド席撮影のように視点が高く、ステージ上のメンバー達とさして違わない。ステージ奥に鎮座するバカでかいスクリーンにプロショット映像が映されていることもあり、たとえワンカメの曲でもオーディエンス離れした迫力なのです。そんな映像美で描かれるのは、最新の“= 1 More Time Tour”。「Uncommon Man」やショウ後半のキーボード・ソロがカットされているので完全収録ではないのですが、それでも約80分の見応えはハンパない。前述のように、マクブライド加入後の映像は名作プロショット『MASTERS OF ROCK ARGENTINA 2023』が基準になりますので、ここでも比較しながらセットを整理しておきましょう。=1(4曲)・A Bit On The Side(★)/Lazy Sod(★)/Portable Door(★)/Bleeding Obvious(★)クラシックス(9曲)・第II期:Highway Star/Hard Lovin' Man(★)/Into The Fire/Lazy/Space Truckin'/Smoke On The Water/Black Night・その他:Anya/Hush※注:「★」印は名作プロショット『MASTERS OF ROCK ARGENTINA 2023』で観られなかった曲。……と、このようになっています。8年ぶりに復活した「Hard Lovin' Man」も美味しいですが、やはり白眉は『=1』の新曲群。英国ハードロックらしい作風が絶賛を呼んでおりますが、ステージでも実によく映える。また、上記では省略していますが、マクブライドのギター・ソロもしっかりと収録しており、ゲイリー・ムーアの「End Of The World」もばっちりです。スティーヴ・モーズの家庭問題を機に、期せずして誕生したマクブライド・パープル。昨年の来日公演も素晴らしかったですが、マクブライド前提の新曲を盛り込んだ“= 1 More Time Tour”は一層深化してきました。引退どころか更なる高みに踏み込んだ新生DEEP PURPLE。その第一報となるマルチカメラ映像を存分にご堪能くだださい。サイモン・マクブライドを迎えた『=1』ツアーの最新映像がリリース。曲中でもアングルが切り替わるマルチカメラ編集で、ゲイリー・ムーアを模したマクブライドのソロや大好評の『=1』の新曲群を楽しめます。Filmnächte-Gelände am Elbufer, Dresden, Germany 19th July 2024 AMAZING SHOT!!! 1. Intro 2. Highway Star 3. A Bit On The Side 4. Hard Lovin' Man 5. Into The Fire 6. Guitar Solo 7. Lazy Sod 8. Lazy 9. Portable Door 10. Anya 11. Bleeding Obvious 12. Space Truckin' 13. Smoke On The Water 14. Hush 15. Black Night COLOUR NTSC Approx.80min. Ian Gillan - Vocals Simon McBride - Guitar Roger Glover - Bass Ian Paice - Drums Don Airey - Keyboards