2013年、成功裏に幕を閉じたエリック・クラプトンの「50 Years - Further On Up The Road Tour」。それを代表する映像となることは間違いない、素晴らしいオーディエンス・ショットの完全版を収録したDVDアイテムとして!この映像は突如ネット上に登場したもので、ヨーロッパ・ツアー終盤、6月14日のドイツ、オベルハウゼン公演を非常に良好なオーディエンス・ショットで完全収録しています。驚くべきは、通常警備の係員を気にして曲間で暗転したりすることが常の隠し撮り映像において、本映像は曲間の暗転やカットがほとんどありません(Wonderful Tonightのみが途中からの収録となっているだけです)。クラプトンの登場から、挨拶してステージを去るまで、最初から最後までカメラを回しっぱなし、しかも安定したフレームワークでご覧いただける優れものです。アングルは、ステージに向かって右45度の2階スタンド席からのシューティングで、前方にまったく障害物がない状態で撮影されています。最大のズームアップ・ショットはクラプトンの顔のドアップで、引きのカットではステージ全景を捉えているというバリエーションが楽しめます。心憎いのは、きちんとソロが振られたメンバーをアップで捉えていることとアップと引きのショットを絶妙にミックスしていることで、撮影者のセンスの良さが窺がえます。多彩なカットを駆使しながら、きちんとクラプトンを中心に捉え、ステージ左端のポール・キャラックから右端のグレッグ・リースまで気を配った、バリエーションに富んだショットで楽しませてくれる本映像を観れば、クラプトンの本ツアーの全貌は完璧に掴めることは間違いありません(Love In Vainではリースがマンドリンをプレイしているシーンも観ることができます)。音声もカメラの内臓マイクながら良好なステレオ録音です。この日は、直前に椎間板ヘルニアを発症して2公演をキャンセルしたクラプトンがツアー復帰したという節目の公演でもありました。ここでは、そんなアクシデントがあったことをまったく感じさせない絶好調のクラプトンの姿を観ることができます。Gotta Get Overのイントロにおいてギターでハモるドイル・ブラムホール二世とクラプトンが微笑みを交わすシーンやクラプトンがGot To Get Better In A Little Whileの中間のソロで突然火が点いたようにワウワウ・ペダルを踏み捲ってアグレッシヴなフレーズを炸裂させるシーンを観ると、この場にいたかのようなリアリティを感じてしまいます。アンコールでは、アリーナのオーディエンスが総立ちになっていることもよく判ります。Live at Koenig-Pilsener Arena, Oberhausen, Germany 14th June 2013 AMAZING SHOT!! 1. Hello Old Friends 2. My Father's Eyes 3. Tell The Truth 4. Gotta Get Over 5. Black Cat Bone 6. Got To Get Better In A Little While 7. Come Rain Or Come Shine 8. Badge 9. Driftin' 10. Layla 11. It Ain't Easy 12. Nobody Knows You When You're Down And Out 13. Wonderful Tonight 14. Blues Power 15. Love In Vain 16. Crossroads 17. Little Queen Of Spades 18. Cocaine 19. Sunshine Of Your Love 20. High Time We Went Eric Clapton - Guitars, Vocals Doyle Bramhall II - Guitars, Vocals Greg Leisz - Pedal Steel, Lap Steel, Electric Mandoline Chris Stainton - Piano, Keyboards Paul Carrack - Keyboards, Vocals Willie Weeks - Bass Steve Jordan - Drums Michelle John - Backing Vocals Sharon White - Backing Vocals COLOUR NTSC Approx. 118min.