DEEP PURPLEの「SLAVES AND MASTERS」リリースに伴う1991年ヨーロッパツアーより、中盤に当たる2月15日のドイツ・ミュンヘン公演がリリース決定です。海外コレクターから提供された優秀なオーディエンス・ショットで、第六期PURPLEのライヴをじっくりと楽しめます。イアン・ギランに替わる新たなヴォーカリストとして、ジョー・リン・ターナーを迎えたDEEP PURPLEは、「SLAVES AND MASTERS」の発表後、1991年1月末からヨーロッパ大陸でのツアーを開始。3月8日のベルギー・ブリュッセル公演まで約20公演を行いました。その中心となったのはフランスとドイツでのライヴ。特にドイツでは、2月13日のフランクフルト公演を皮切りに、2月23日のヴュルツブルク公演まで、計8公演が披露されています。本作ではそのドイツツアーの3日目に当たる2月15日のミュンヘン"オリピア・ホール"でのライヴを、確かなクオリティを持ったオーディエンス・ショットで88分間、ほぼ完全に収録しています。この日のライヴ映像はVTR時代から「BLACK NIGHT OVER EUROPE」等のタイトルでマニアに知られており、その音源をもちいたアイテムも出回っていました。しかしそれらの既発タイトルは、多くが「Lazy」までの収録という不完全版でした。それに対して本作はオープニングの「Burn」からアンコールの「Smoke On The Water」まで、ライヴの様子をしっかりと収録しています。もちろん画質・音質とも、本映像は既発を忘れさせるほどに優秀。充分以上の安定感と明度、聴き易いサウンドは、同時期のオーディエンス・ショット中でも優れているといえます。さらにステージに向かって右手側から、見易さと迫力に溢れる構図でバンドのパフォーマンスを捉えており、ジョーのアクションやリッチーのソロなど、ファンが「ここを観たい」という場面をきちんと押さえています。また巧みなズームを用いたショットも印象的。プレイヤーがアップになる場面は(マスター鮮度の高さもあって)表情まで判るほどです。この日はペイスのドラムが好調で、「Burn」や「Black Night」では素晴らしい勢いでバンド・アンサンブルを牽引します。リッチーやジョンも「ペイスには負けられない」とばかりに力の入ったプレイを聴かせます。さらにジョーもステージを縦横に動き回り、若々しいアクションで会場のファンを沸かせています。この'91年ツアーでしか聴けない「SLAVES AND MASTERS」からの楽曲はいずれも魅力的。幻想的でドラマティックな「Truth Hurts」や「King Of Dreams」に、切り込むような鋭さと緊張感が堪らない「The Cut Runs Deep」、さらにメロディアスな「Love Conquers All」は大きな見所です。リッチーのギターも実に活き活きとしていて、ギランとの活動では実現しなかった「リッチーの音楽」を存分に味わわせてくれます。ライヴ後半の「Difficult To Cure」から「Knocking At Your Back Door」にかけては、ジョンのオルガンとキーボードが素晴らしいプレイを聴かせ、ファンの喝采を浴びています。リッチー,ジョン,ペイスそしてロジャーがそれぞれの魅力をぶつけ合う「Lazy」も見逃せないでしょう。「Woman From Tokyo」をインクルードしたアンコールの「Smoke On The Water」まで、ファンはライヴに釘付けとなってしまうでしょう。「SLAVES AND MASTERS」ツアーは、リッチーとジョーが'84年のRAINBOW以来7年ぶりに本格的なライヴ共演を果たした事で、PURPLEファンだけでなくRAINBOWファンにとっても特別なツアーになっています。それだけにファンならば音源以上に映像で楽しみたいライヴと言えるでしょう。Live at Olympiahalle, Munich, Germany 15th February 1991 AMAZING-SHOT!!! 1. Intro. 2. Burn 3. Black Night (incl. Long Live Rock 'n' Roll) 4. Truth Hurts 5. The Cut Runs Deep (incl. Hush) 6. Perfect Strangers 7. Fire In The Basement 8. King Of Dreams 9. Love Conquers All 10. Difficult To Cure 11. Keyboard Solo 12. Knocking At Your Back Door 13. Lazy 14. Highway Star 15. Smoke On The Water (incl. Woman From Tokyo) Ritchie Blackmore - Guitar Joe Lynn Turner - Vocal Roger Glover - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums COLOUR NTSC Approx.88min.