このライヴが記録されたのは「1971年2月12日バーミンガム公演」。以前から質の悪い既発もあった録音ですが、それとはまったく違う次元のマスター・クオリティ発掘で話題となった名盤。残念ながらオープニングの「Speed King」が未収録なのは既発と同様ですが、そのサウンドはリアリティとヴィンテージ感を併せ持った素晴らしいもの。なんと言っても凄いのが楽音自体のダイレクト感と迫力。ググッと突きつけられるような楽音のパワーが全面に出ていて、客席録音だということを忘れるほどに演奏・歌唱だけが総てを支配する。過剰入力気味になるポイントもないわけではありませんが、それもまたド迫力を演出しているかのよう。言わば、スタジオ盤「IN ROCK」のようなニュアンスなのです。そんなド迫力クリアなサウンドで叩きつけてくるのが、“1971年型”のパフォーマンス。1971年2月というのは「FIREBALL」の制作期間にあたり、冒頭の「Strage Kind Of Woman」では「2週間前に録音したばかりのシングルだ」と語るMCも聴けます。そんなタイミングの“1971年型”は、まさに1970年と1972年の中間。第2期DEEP PURPLE最大の魅力と言えば、豊かでスリリングなインプロの応酬にあるわけですが、その魅力は年を重ねるごとに減少してしまった(1972年の「MADE IN JAPAN」が大名演たり得たのは、初めての日本という異国の緊張感があってこそのものなのでしょう)。ところが、この“1971年型”は互いのコミュニケーションが深まりつつも、まだまだ1970年のスリルを維持している。しかも、新曲「Strage Kind Of Woman」に見られるように、新たなロックアンセムを生み出しつつある創造力が溢れ出さんばかりの演奏なのです。第2期というとオフィシャルの「LIVE IN STOCKHOLM 1970」と「MADE IN JAPAN」が2大頂点として君臨していますが、深く掘り下げるほどに“その間”にハマっていく。本作には、その魅力がたっぷりと詰まっている1枚なのです。今回発掘された「DAGENHAM ROUNDHOUSE 1972」も、「1971年秋」と「1972年初頭」という“その間”のパフォーマンス2種が封じ込められていました。本作は、さらにその2種の間でもある。DEEP PURPLEの歴史上でも1日1日で深まっていく進化著しい貴重な時期。その歩みを確かなクリアサウンドで味わえる貴重な名録音です。
Live at Town Hall, Birmingham, UK 12th February 1971 TRULY AMAZING SOUND
1. Strange Kind Of Woman 2. Child In Time 3. Paint It Black/Drum Solo 4. Mandrake Root 5. Black Night 6. Lucille
Ian Gillan – Vocal Ritchie Blackmore – Guitar Roger Glover – Bass Jon Lord – Keyboards Ian Paice - Drums





























