1981年『ショット・オブ・ラブ』リリース直後のユーロ・ツアーより、7月25日フランスのパレス・デス・スポーツにおけるライブを、ラジオ・オンエアー・マスターからのステレオ・サウンドボード音源にて、ほぼコンプリート収録。1979年から81年にかけて、ブラック・ミュージックに傾倒していたディランのその関心は、具体的な形を成し、スタジオでもゴスペルに深く影響をうけたディラン流の賛歌が吹き込まれ、『スロー・トレイン・ア・カミン』や『セイヴドゥ』といったアルバムを発表。そして『ショット・オブ・ラブ』発表後は、6月21日からヨーロッパ・ツアーを開始し、そのツアーの最終日がこのパリ公演となるもので、この欧州ツアーからのサウンドボード音源は、ほとんど流通していなかったので、そこは要チェックといえるもの。そしてそのゴスペルに強く影響を受けたディランが行った、歴史的にも最も異色なツアーがこのツアーで、聖歌隊のような黒人女性をバック・ボーカルに加え、ブルージーなギターやオルガン・ブラックなサウンドを醸し出し、またセットも前作『セイヴドゥ』からのタイトル・ナンバーでスタートし、この時期の”Solid Rock”などのアルバム・ナンバーをメインとしつつも、古くからのヒット曲も織り交ぜた構成に。 特に一時期封印されていたヒット曲の数々も、最も美しい形で融合・昇華しており、ファン必聴ライブとなるもの。 DISC ONE : 01. Saved / 02. I Believe In You / 03. Like A Rolling Stone / 04. Till I Get It Right / 05. Man Gave Names To All The Animals / 06. Maggie's Farm / 07. Girl From The North Country / 08. Ballad Of A Thin Man / 09. In The Summertime / 10. Shot Of Love / 11. Walk Around Heaven All Day (Carolyn Dennis) / 12. The Times They Are A-Changin' / 13. Let's Begin / 14. Lenny Bruce DISC TWO : 01. Slow Train / 02. Solid Rock / 03. Just Like A Woman / 04. Saved By The Grace Of Your Love / 05. Watered-Down Love / 06. Jesus Is The One / 07. Heart Of Mine / 08. When You Gonna Wake Up / 09. Forever Young / 10. In The Garden / 11. Blowin' In The Wind / 12. It Ain't Me, Babe / 13. Knockin' On Heaven's Door [Live at The Palace Des Sports, Avignon, France, July 25th 1981 : stereo soundboard recording] ◇Bob Dylan (vocal & guitar), Fred Tackett (guitar), Steve Ripley (guitar), Al Kooper (keyboards), Tim Drummond (bass), Jim Keltner (drums), Arthur Rosato (drums), Clydie King (background vocals), Regina Havis (background vocals), & Madelyn Quebec (background vocals)