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Paul McCartney ポール・マッカートニー/Pipes of Peace Demos,Unreleased Sessions

1983年リリースされたアルバム「パイプス・オブ・ピース」のセッション集です。プロデューサーにジョージ・マーティンを迎え、ビートルズ時代以来の共同作業を行なうにあたって、ポールは実にアルバム2枚分以上に渡る楽曲を用意しました。その中からまず「タッグ・オブ・ウォー」を作り、その時に漏れた曲から「パイプス・オブ・ピース」が作られました。両方ジョージマーティンがプロデュースを行なったこと。同時期に作曲されたこと。そしてウォーとピース。一対になった兄弟アルバムの弟分が、この「パイプス・オブ・ピース」と言えるでしょう。世間の評価は「タッグ・オブ・ウォー」が名盤として定番となっていますが、古くからのファンには「パイプス・オブ・ピース」の方を好むという方も多いのではないでしょうか。特に前回はスティーヴィー・ワンダーとの共演が話題となりましたが、このアルバムでは当時世界で最もホットなアーティストであったマイケルジャクソンとの共演曲が収録されていることでも話題を集めました。本作は、そのアルバム「パイプス・オブ・ピース」のアウトテイクやセッション音源などを、アルバム収録曲順に集大成したものになります。 ディスク1はアルバム冒頭を飾る「パイプス・オブ・ピース」から始まります。モニターミックスでは子供たちの合唱部分の抽出を聴くことができ、またベーシックトラックではポールのシングル・トラック・ヴォーカルを堪能できます。当時シングルでヒットした「Say Say Say」は、別ミックスが数多く作られていますが、実は別テイクが存在します。それが本作に収録されています。ヴォーカルも完全に別で、マイケルがリリース・バージョンより溌剌と歌っており、オケはほぼ同じながら全く印象の異なる楽曲となっています。リリース・バージョンではポールが歌っていた箇所をそのままマイケルが歌っていたりと、興味深い違いも数多く散見されます。「Keep Under Cover」はポール自身も非常に力を入れていた曲らしく、ウイングス時代から入念にリハーサルが行われており、ここで聴けるのはテンポを落とした初期バージョン。ほぼ楽曲は全ての構成が完成されており、後はいかに最終形までもっていくかが課題となっているようです。ギターソロが組み込まれるなど、ロック的なテイストが色濃く出ている初期バージョンです。リリース・バージョンで聴くことが出来るイントロの語り調の部分は後から加えられたというのも、このリハーサルやデモ音源から知ることができます。「So Bad」はポールが終始裏声で歌う珍しくも唯一の楽曲で、あの返しのベース音といい、ポール・ファンのツボを見事に突いた名曲といえます。ここに収録されているのはベーシックとなるトラックで、楽器は最小限に、ポールのシングル・トラックのヴォーカルが生々しいバージョン。そして最後がこれまた珍しいアセテート音源の「The Man」です。どの段階でのものなのか判然しませんが、ギターがまだしっかりと加えられておらず、ほぼオーケストラとアコギだけをバックにして、ヴォーカルには深いエコーがかけられている初期バージョンです。 ディスク2は「Sweetest Little Show」のデモを2バージョン、そしてウイングスのリハーサル・セッションより「Average Person」を収録しています。「Sweetest Little Show」はシンプルなデモ音源ながらヴォーカルは重ね録りが加えられ、テンポを抑え丁寧に歌っているのが印象的です。「Average Person」はかなり初期バージョンのようで、バンド・メンバーにコード進行を指示しながら曲を練っている様子が収録されています。メロディはほぼ完成しており、歌詞も最初からある程度完成している状態でスタジオに持ち込んでいるのが伺えます。おそらくウイングスの新曲として考えていたのでしょう、何度も何度もバンドに指示を出しながらリハーサルしているポールの妥協しない姿勢、それでいて和やかなスタジオの雰囲気が伝わってくるリハーサル音源です。最後はポール単独の同曲のデモ音源が収録されています。 ディスク3は甘いバラード「コアラへの詩」と「Twice In A Lifetime」の別ミックスから始まります。「コアラへの詩」はシングル「Say Say Say」のB面に収録されていて、CD化が遅れたせいか、あまりスポットの当たらない隠れた名曲扱いの不運な曲ですが、美しいメロディ、壮大な曲調などは、まさにマッカートニー・サウンドの真骨頂。「Twice In A Lifetime」は切ないメロディの落ち着いた曲で、この時期のアウトテイクの中でも白眉な佳曲。どちらかといえば「プレス・トゥ・プレイ」に近い曲調です。「It’s No On」は一転して軽快なメロディを持つ曲で、ポールよりは子供の歌声の方が目立つ、ポール・ファンにとっては微妙な印象の曲です。しかし本作に収録されているポールがメインで歌う同曲のセッション音源は、これがウイングス時代のデモと言われても通用するかのような70年代の雰囲気を醸しているまぎれもないマッカートニー・ナンバー。「Simple As That」はリリース・バージョンが「パイプス・オブ・ピース」のボーナストラックで収録されていますが、本作に収録されているのはそのデモ音源。驚くのはメロディから何からリリース・バージョンと全く異なる点です。歌詞が共通なだけで、まるで別の曲を聴いているかのような感じです。 ディスク3のハイライトは「The Girl Is Mine」のセッション音源でしょう。ポールのアルバムにマイケルジャクソンが参加した返礼として、マイケルの「スリラー」に一曲、ポールがデュエットという形でヴォーカル参加しているのが「The Girl Is Mine」です。これは共作ではなく、クレジットはマイケルひとりの、完全なるマイケルジャクソン・ナンバーで、ポールはヴォーカルのみの参加。よって最初に収録されているデモ音源はマイケルひとりによる録音です。本来ポールが歌うパートもマイケルが歌っているのが珍しいところ。甘いストリングスが入り、テンポはゆっくりで、リリース・バージョンとはかなり印象が異なるデモ音源です。この曲はエンディングにポールとマイケルの語りが入っていますが、その語りが入らないシングル・エディットも収録しています。 1980年代はダンス・ミュージックが流行、クラブなどで流すためのリミックスやロング・エディットが数多く作られました。マイケルジャクソンはその代表格で、アルバムやシングルとは別に12インチのリミックスが数多くリリースされており全体の把握が困難なほどです。オリジナル・バージョンを聴き慣れた耳には違和感があったり音が飛んでいるのではないかという不自然なものが多かったのも、今となっては懐かしい80年代の香り。ここでは比較的近年に作られた「Say Say Say」のリミックスを3バージョン収録しています。特に2012年にクリス・ホルメスによって作られたリミックスは、いきなり「Hey Bulldog」のサンプリングに驚きます。 そしてディスク3の最後は、リリース当時に作られたアルバムを紹介するラジオ・プログラムを収録しています。「パイプス・オブ・ピース」の曲を順に聴きながら、ポール自身がインタビューに答える形で楽曲の解説をしています。インタビュアーもかなりポールのファンらしく、かなり鋭い質問を投げかけています。「ジョージ・マーティンとの久しぶりの仕事はどうだったか?」という質問に対しポールは「最悪だったよ!」とジョークを飛ばしています。その他、アルバムで共演したマイケルジャクソンのことや、コンサート・ツアーに出ないのかといったマニアックな質問まで多岐に渡って興味深いインタビューが収録されています。ちなみにツアーに出るまではさらにこの時点より6年の歳月を要します。 DISC ONE PIPES OF PEACE 01. Monitor Mix 02. Basic Track 03. Piano + second vocals, no children chorus (5.1 mix) 04. Effects + Flute + Children chorus + Indian Tabla (5.1 mix) 05. Single Edit SAY SAY SAY 06. Alternate Take 07. Main vocal version (5.1 mix) 08. Single Extended Version 09. Single Instrumental THE OTHER ME 10. Rough Mix KEEP UNDER COVER Wings Rehearsal, October 30, 1980 11. Demo practice #1 12. Demo practice #2 13. Rehearsal #1 14. Rehearsal #2 15. Rehearsal #3 16. Rehearsal #4 17. Demo Session with George Martin 18. Session #1 19. “Magic Eyes” 20. Session #2 SO BAD 21. Basic Track 22. Synthesizer + Orchestra (5.1 mix) THE MAN 23. Rough Mix (Unknown Acetate) DISC TWO SWEETEST LITTLE SHOW 01. Demo (unedited) 02. Demo (edited) AVERAGE PERSON Wings Rehearsal, October 18, 1980 03. Rehearsal #1 04. Rehearsal #2 05. Rehearsal #3 06. Rehearsal #4 07. Rehearsal #5 08. Rehearsal #6 09. Rehearsal #7 10. Rehearsal #8 11. Rehearsal #9 Wings Rehearsal, October 30, 1980 12. Rehearsal #1 13. Rehearsal #2 14. Rehearsal #3 15. Rehearsal #4 16. Demo DISC THREE ODE TO A KOALA BEAR 01. Alternate Mix TWICE IN A LIFETIME 02. Alternate Mix IT’S NOT ON 03. Recording Session 04. Monitor Mix with additional vocals 05. Final Version Unreleased Demo 06. Simple As That THE GIRL IS MINE 07. Demo 08. Original long version 09. Single Edit 10. Promo Edit (“New Edited Version”) REMIXES 11. Say Say Say (Chris Holmes Remix 2010) 12. Say Say Say (Chris Holmes Remix 2012) 13. Say Say Say (2015 Remix- video edit mix) PIPES OF PEACE 1983 PROMOTIONAL RADIO SHOW 14. Intro/ Pipes Of Peace 15. Chat about George Martin 16. Chat about Michael Jackson 17. Say Say Say (Special edited version) 18. Chat about ‘Ebony and Ivory’ 19. Chat about ‘The Man’ 20. Chat about ‘The Other Me’ 21. Chat about ‘Keep Under Cover’ 22. Chat about ‘So Bad’ 23. Chat about touring 24. Chat about ‘Sweetest Little Show’ 25. Chat about ‘Average Person’ 26. Chat about ‘Through Our Love’ 27. About ‘War and Peace’ 28. Paul final words

Paul McCartney ポール・マッカートニー/Pipes of Peace Demos,Unreleased Sessions

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