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Ozzy Osbourne オジー・オズボーン/Osaka,Japan 1998

“オジーの右腕”、ザック・ワイルド。「スタジオ・アルバム5枚+ライヴ・アルバム3枚+ツアー」の共演実績はトニー・アイオミに次ぎ、ヒット曲・代表曲の数ではランディ・ローズに次ぐ。それこそ“オジー生涯の3大ギタリスト”と言っても過言ではありません。そんな「オジー&ザック」の歴史でも、もっともレアな時期の極上ライヴ・イン・ジャパンが登場です。「もっともレアな時期」とは、1998年。1992年に一度引退を表明したオジーでしたが、『OZZMOSIS』と共に現役復帰。さらにベスト盤『THE OZZMAN COMETH』をリリースして行われた来日公演の模様です。「当時はジョー・ホームズじゃなかったっけ? 俺は観たよ?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。実のところ、『OZZMOSIS』から『DOWN TO EARTH』までの期間はかなり混沌としている。良い機会ですので、一度整理してみましょう。 《OZZMOSIS完成→ザック脱退》 《アレックス・スコルニックをオーディション》 ・1995年6月9日:ノッティンガム公演 《ジョー・ホームズ加入》・1995年8月-11月:北米#1+南米(21公演)・1995年11月-12月:欧州(26公演)・1995年12月-1996年2月:北米#2(30公演)・1996年3月:日本#1(3公演)・1996年4月-10月:北米#3+MOR(83公演) 《ザックの一時復帰》・1998年2月:オセアニア(5公演)・1998年2月-3月:日本#2(6公演) ←★ココ★《再びジョー・ホームズへ交代》 ・1998年7月-8月:北米#4(18公演)・2000年7月-9月:北米#5(29公演)《ザックの正式復帰→DOWN TO EARTH制作へ》 以上がザックの脱退から正式復帰までの5年間。この他にもリズム隊の交代や再結成BLACK SABBATHも混ざってグチャグチャな時期だったのですが、とりあえず分かりやすくソロ・バンドのギタリストだけをまとめました。ほとんどのショウがジョー・ホームズで1996年の「日本#1」もジョーなものの、1998年の「日本#2」は一時復帰したザックだったわけです。本作は、そんな1998年ジャパンツアーのうち、「1998年2月28日:大阪厚生年金会館」のオーディエンス・アルバムなのです。世界でも11公演だけの“ザック一時復帰”ツアーを収めた本作ですが、その最大の魅力はレア度ではない。極上究めるサウンド・クオリティこそが凄まじいのです。それもそのはず、本作を記録したのは90年代に大阪で随一と知られていた名手中の名手。デイヴィッド・ボウイやプリンス等で有名なのですが、ヘヴィメタルにも強い。当店では、その名手コレクションをオリジナル・カセット/DATからCD化しておりますが、ちょっと列挙してみますと……MEGADETHの『OSAKA 2001』、KANSAS『OSAKA 2001』やRAINBOW『OSAKA 1995 1ST NIGHT』、AC/DC『OSAKA 2001』等々など。一番最近では、IRON MAIDENの『DEFINITIVE OSAKA 2004』が「全世界No.1」と激賞されるスーパー録音でした。本作は、そのシリーズ最新弾というだけでなく、名手コレクションでもひときわ輝く超・極上サウンドなのです。実際、本作のサウンドは異常な次元のスーパー・クオリティ。再生と同時に生々しい観客の熱狂が吹き出すオーディエンス録音に間違いないのですが、「Bark At The Moon」のあのリフが飛び出した瞬間に「サウンドボードか、オーディエンスか」を忘れる。細かな遊びのピッキングも、ザックの名刺であるハーモニクスも叫び具合も超・繊細なら、「Come on!」の叫び声と共に入ってくるオジー御大のヴォーカルも完全にライン級。サウンドのニュアンス的にはサウンドボード風の味気なさはなく、あくまでも客録。その味わいを保ったまま、極限まで図太く、近く、透き通る音を追及した……そんなサウンド。……ダメだ。こんな駄文じゃ本作の凄さを全然伝えられていない。これじゃまるで「いつもと同じ」みたいじゃないか。本作は、本作のサウンドは、そういう次元じゃないんです。言える事といったら「オーディエンス録音の理想」とか「サウンドボードなんか相手にならないね!」とか。こんな事なら、とっておきの言葉を用意しておくんだった……。強敵インフレで強さが分からないドラゴンボールのような状況に陥ってしまいましたが、乏しい語彙を小馬鹿にされようとも、「普通じゃない高音質」を信じていただきたい。その一念が沸くサウンドなのです。そんな極上・特級サウンドで描かれるレア・ライヴがまた、最高に素晴らしい。この時に戻ってきたのはザックだけではなく、当時すでにALICE IN CHAINSに就職済みだったマイク・アイネズやランディ・カスティロのリズム隊、さらにキーボードもジョン・シンクレアが集結。あの素晴らしき『NO MORE TEARS』『LIVE & LOUD』の布陣が再結成していたのです。それだけに急造であってもコンビネーションは完璧。オジーのも絶好調で、それこそ“本生100%の『LIVE & LOUD』”とさえ言える本領発揮コンサートなのです。しかし、メンツは『LIVE & LOUD』と同じでも、完全に同じショウではない。ベスト盤ツアーだけに大代表曲ラッシュは共通していますが、そこに『OZZMOSIS』からの「I Just Want You」も披露されるのです。ジョー・ホームズも弾いていた曲ではありますが、やはりザックは違う。極太ギターで繊細なメロディを紡ぎ出す様は、さすがさすがオリジナル録音者です。現在、BLACK SABBATH最終公演に向けてひた走っているオジー・オズボーン。SABBATH解散後はソロ活動の再開を予告しており、そのギタリストにはスティーヴ・スティーヴンスが最有力と目されています。その新コラボレーションにも心が沸き立ちますが、それでもなお本作を聴くと「やっぱりザックだよな」となってしまう。もう一度観たい、もう一度全員に音を浴びたい“オジー&ザック”。その願いが超・極上サウンドに姿を変えたライヴアルバムの銘品。 Live at Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 28th February 1998 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1(52:10) 1. Carl Orff "Carmina Burana" 2. Bark At The Moon 3. Desire 4. Flying High Again 5. I Just Want You 6. I Don't Want To Change The World 7. War Pigs 8. No More Tears 9. Goodbye To Romance 10. Suicide Solution Disc 2(33:10) 1. Mr. Crowley 2. Road To Nowhere 3. Crazy Train 4. Paranoid 5. Mama, I'm Coming Home 6. I Don't Know Ozzy Osbourne - Vocals Zakk Wylde - Guitar Mike Inez - Bass Randy Castillo - Drums, Percussion John Sinclair – Keyboards

Ozzy Osbourne オジー・オズボーン/Osaka,Japan 1998

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