「1978年最高のショウ」「神に愛されたコンサート」「総てが上手くいった夜」……さまざまに絶賛されてきた奇跡のライヴの新発掘アルバムが登場です。それほどの名演中の名演とは「1978年1月17日:大阪厚生年金会館」公演。二度目のジャパンツアーでも6公演目となるコンサートです。1972年のDEEP PURPLE初来日以来、来日する度に巨大化していったリッチー・ブラックモア人気。1972年(3公演)→1973年(6公演)→1976年(9公演)と来て、この1978年には一挙に16公演にまで増加しました。例によって、ここで日程で確認しておきましょう。
・1月11日:名古屋市公会堂 ・1月12日:広島県体育館 ・1月13日:熊本県体育館 ・1月14日:福岡九電記念体育館 ・1月16日:大阪厚生年金会館 ・1月17日:大阪厚生年金会館 【本作】 ・1月18日:京都会館 ・1月20日:大阪厚生年金会館 (※注:前半8公演のみ)
これでも前半のみ。いかに人気絶頂かが窺われますが、本作は3回あった“大阪厚生年金会館”のうち、中日にあたるオーディエンス・アルバムです。もうピンと来られている方も多いと思いますが、この日には伝統的に代表録音が2種類ある。1つが『ON TOUR 1978: STARSTRUCK』として、もう1つが『SUCCUBUS 78』として長年愛されてきた録音。当店では、その両録音のベスト・バージョンをまとめた『STEEL BREEZE』も大好評を賜りました。本作は、そのどちらとも・違・う・も・の。近年になって突如として発掘された“第3”のマスターなのです。そのクオリティがまた特級の素晴らしさなのです! これまでの両録音が決定的に素晴らしいだけに「最高傑作を更新!」と軽々に騒ぎ立てるわけにもいかないものの、かと言って負けているわけでもない………と書くと本当は負けていそうに思われてしまいまが、そうではない。確かに、総合点では『ON TOUR 1978: STARSTRUCK』に半歩及ばないものの、『SUCCUBUS 78』マスターとは互角……と言いますが、クリアさ、鮮やかさでは本作の方が勝っている。コージー・パウエルの1打1打は「ドラム缶をひっ叩くよう」と形容されるままの鋭さで轟き、ロニー・ジェイムズ・ディオの歌声はコブシの揺れ具合までハッキリ。もちろん、肝心要のリッチーのギターも、透き通る空気感の中にトロけるようなトーンが輝く。シンセの低音に至っては、厚生年金会館の床を震わせているのがリアルに伝わってくる。楽音ディテールの細やかさでは、本作こそがナンバー1かも知れません。そんな驚愕マスターではありますが、好事魔多し。現在出回っている大元音源は大幅にピッチが狂い、中高音の濁りも目立っていました。本作では、せっかくの新発掘を最大限に輝かせるべく、精緻なマスタリングを敢行。ピッチを正確に直し、中高音も整えてより一層楽音が切り立つサウンドに仕上げました。もちろん、原音の鳴りや自然な感触を崩すような無粋なマネはしておりません。そうして磨き上げられた“第3のマスター”が描く、1978年最高の夜。やはり、この日のコンサートは何度聴いても完璧です。あまりの出来映えにリッチーも上機嫌になったそうですが、1年間に数十のコンサートをこなす生活で不出来に腹が立つことはあっても、ちょっとやそっと良いくらいでは機嫌までは変わらない。特に、この日本ツアーは冒頭の数公演でロニーが不調でさえありました。それが一発大逆転。ロニーの声は、本来のパワーも美しさも取り戻し、リッチーも魅惑のフレーズが止めどもなく溢れ出す。「16th Century Greensleeves」など、10分にも及ぶロングソロが永遠にインプロヴァイズできそうな勢いを証明しています。そうかと思えば、バンド全員で突撃する「Kill The King」やドラマが爆発する「Mistreated」の一体感も凄まじく、一丸となって猛烈な津波となって観客を飲み込んでいく。ノリに乗ったアップ気味の「Man On The Silver Mountain」では、アドリブで披露する「Night People」はどこまでもエモーショナル……。3回の大阪公演でもアンコールの「Do You Close Your Eyes」が聴けたのはこの日だけですし、派手なギタークラッシュまでも炸裂するのです。しかし、バンドだけでは“完璧な夜”にはならない。本作には、その場にいる観客のエネルギーもまた真空パックされています。もちろん、大騒ぎにまみれる録音では(決して!)なく、静かなパートでは聴き入り、激しい曲では手拍子でバンドをノセるスタイル。楽音を決して邪魔しませんが、ワッ!と沸いた時の爆発力がある。その反応は『ON TOUR 1978: STARSTRUCK』『SUCCUBUS 78』とも違う熱さがこもっているのです。悲劇も名演もあった1978年ジャパンツアー。その中でも頂点として語られる「大阪2日目」の新ライヴアルバムです。奇跡の夜は、何度立ち会っても素晴らしい。また別の新たな座席から“完璧な夜”を再体験できる1本。
Live at Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 17th January 1978
Disc 1 (60:29)
1. Intro. 2. Over The Rainbow 3. Kill The King 4. Mistreated 5. 16th Century Greensleeves 6. Catch The Rainbow 7. Long Live Rock 'n' Roll
Disc 2 (60:51)
1. Lazy Intro. 2. Man On The Silver Mountain 3. Blues 4. Starstruck 5. Man On The Silver Mountain(Reprise) 6. Keyboard Solo 7. Still I'm Sad 8. Beethoven 9th 9. Keyboard Solo 10. Drum Solo feat. 1812 Overture 11. Still I'm Sad(Reprise) 12. Guitar Solo 13. Do You Close Your Eyes incl. Guitar Crash
14. Over The Rainbow
Ritchie Blackmore - Guitar Ronnie James Dio - Vocal Cozy Powell – Drums Bob Daisley - Bass David Stone – Keyboards





























