旋風を巻き起こした日本武道館のIEM(イン・イヤー・モニター)アルバム『BUDOKAN 2017 : IN EAR MONITOR RECORDING』と、そのマトリクス盤『BUDOKAN 2017 : IN EAR MONITOR RECORDING』。しかし、その衝撃は武道館だけでは終わっていませんでした。なんと、場所を東京ドームに移した新たなるIEMが登場したのです。本作は、その衝撃音源とオーディエンス録音のマトリクス・アルバムです。そんな本作に収められているのは「2017年4月27日」。3日間の東京ドーム公演でも初日にあたるコンサートです。本作を公開したのは、『BUDOKAN 2017 : IN EAR MONITOR RECORDING』と同じ人物。日本武道館はIEMのみでしたが、今回は自作でオーディエンス録音とマトリクスしたカタチでの公開でした。本作は、そのサウンドをダイレクトにディスク化したものです。そのサウンドは、今回も驚異的。前回もIEM傍受の常識を覆すノイズレス&シームレスな極上品でしたが、その衝撃は本作にも息づいている。とにかくダイレクトなサウンドボード音声で、IEMにありがちな切れやノイズが見当たらない。美麗でド直結な楽音と歌声がたっぷりと耳元に流し込まれるのです。しかも、今回はマトリクス。公開時点で重ねられているので、IEMが何種類を元にしているのか、オーディエンス録音も自身で録音したものかは分かりませんが、いずれにしても極上なのは間違いない。その編集センスもバツグンで、丸出しのサウンドボードの“芯”と、オーディエンスの“鳴り”の相性バッチリで、ステレオ感も鮮やか。ゴリゴリと1音1音がクッキリと際立つベース・サウンドに至っては、これまでのありとあらゆる録音を軽々と凌駕する素晴らしさ。もちろん、大元が“作業用ミックス”のIEMだけに「オフィシャル級」とはちょっと感覚が違いますが、だからこその生々しさも鮮烈なライヴアルバムなのです。そのサウンドで描かれる東京ドーム公演の素晴らし……いえ、“凄さ”。これまでの傑作ライヴアルバム群でも分かっていたことですが、日本武道館とは比べものにならない名曲群の大量放出が圧倒的。日本初披露となったビートルズの「You Won’t See Me」、コラボレーション・ソングの「FourFiveSeconds」や「Temporary Secretary」、東京ドーム初日だけの「Letting Go」「Birthday」……。いずれもとっくに聴き倒してきたハズなのですが、まるで違って聞こえるのです。再び登場した、常識外の極上IEM。その凄味を何倍にも膨らませるマトリクス・アルバムの大傑作です。未だ流出サウンドボードの類には恵まれていない今年の来日公演ですが、本作があれば必要ないかも知れない……。それほどのサウンドが詰まった1本。
In Ear Monitor Recording & Audience Recording Matrix
Disc 1 (79:41)
1. Intro. 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. Can't Buy Me Love 5. Letting Go 6. Temporary Secretary 7. Let Me Roll It 8. I've Got A Feeling 9. My Valentine 10. Nineteen Hundred and Eighty-Five 11. Maybe I'm Amazed 12. We Can Work It Out 13. In Spite of All the Danger 14. You Won't See Me
15. Love Me Do 16. And I Love Her 17. Blackbird 18. Here Today 19. Queenie Eye 20. New 21. The Fool on the Hill
Disc 2 (77:58)
1. Lady Madonna 2. FourFiveSeconds 3. Eleanor Rigby 4. I Wanna Be Your Man 5. Being for the Benefit of Mr. Kite! 6. Something 7. Ob-La-Di, Ob-La-Da 8. Band on the Run 9. Back in the U.S.S.R. 10. Let It Be 11. Live and Let Die 12. Hey Jude 13. Yesterday
14. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 15. Hi, Hi, Hi 16. Birthday 17. Golden Slumbers 18. Carry That Weight 19. The End





























