1972年1月かた2月にかけて行われたイギリスツアーこそが、フロイド史上、最重要なツアーの一つと言っても過言ではないでしょう。これまでの「長大なサイケデリック・ブルース・ロック」のスタイルを1971年末にリセットし、新たな展開を模索し作り上げた全く新しい新作。1972年初頭に演奏され始めたその新曲こそが、後に全世界の音楽シーンを激震させ、そして20世紀を代表する傑作アルバムとなる「The Dark Side Of The Moon」だったわけです。実験色の強かった1月のライヴからちょうど一カ月、演奏回数を重ねることで、より完成の域に近づいたこの新たな組曲は、その最良の形を2月17日から4連続公演ということで、ロンドン・レインボー・シアターで披露されます。この四日間が素晴らしい音質のオーディエンス録音で記録されていたことは、非常に幸運なことでした。本盤は、そのレインボーシアター4連続公演の2日目、2月18日のライヴを2時間27分に渡って高音質収録したものです。ソースは、「RAINBOW DAY 2」で、このタイトルが音盤化されたのは意外に近年で2003年。当時のbeatleg vol.34でも「150分の大熱演となった18日の音源は数年前にまでは究極のレア音源だった」と書かれている通り、ここまで重要かつ高音質・高品質な内容のタイトルが、一部マニア間でのみ秘匿され続けてきたことが不思議に思える音源でした。(その位、当時のフロイドテーパーズ・サークルは閉鎖的だったのかもしれませんが)。ドキュメントとしての価値は最高峰であり、エネルギッシュな反応を聞かせるロンドン・オーディエンス同様に、ファンは最初から最後まで聴き入ってしまうこと間違いありません。「とんでもないことが起こっている」「とんでもないものを観ている」更には「とんでもないものを演奏している」。音楽史に残る新たな音楽の創造と対峙、特別な場所にいる興奮・緊張が実にリアルに伝わってくる大傑作ライヴ・ドキュメント。場内の興奮をクールダウンさせることを目的とするようなブルース(UKツアー初演)の後、それに続く熱狂と「Set The Controls For The Heart Of The Sun」のリクエスト、それに応えるバンドと更なる興奮。これを生々しい録音で疑似体験できるのです。全てのフロイド・ファン必聴のテイクが14年ぶりに再リリースです。
Live at Rainbow Theatre, Finsbury Park, London, UK 18th February 1972
Disc 1(74:27)
The Dark Side Of The Moon
1. Speak To Me 2. Breathe 3. On The Run 4. Time 5. Breathe Reprise 6. The Great Gig In The Sky 7. Money 8. Us And Them 9. Any Colour You Like 10. Brain Damage 11. Eclipse 12. Soundcheck 13. One Of These Days 14. Careful With That Axe, Eugene
Disc 2(73:10)
1. Echoes 2. A Saucerful Of Secrets 3. Blues 4. Set The Controls For The Heart Of The Sun





























