超高性能カプセルマイク、Schopes製" MK4 "。今や非公式音源にもその進出が目覚しくなってきましたが、実際お聴きになってその桁違いの音質に驚かれた方も少なくないと思います。現在進行中のロジャー・ウォーターズによるUS+THEMツアーでもそのMK4を使用した超絶録音が猛威を奮い始めており、先週も『LOUISVILLE 2017 MATRIX 』や『LOUISVILLE 2017 』(こちらはTapehead2氏)等が登場して現在も話題になっている真っ最中です。そして今週も同じMK4を使用した米国オークランド公演『OAKLAND 2017 』がリリースされますが、もう一本、この6月12日の米国サクラメント公演を収録した本作もまた凄まじいまでに高性能・高音質の電撃新タイトルとして登場致します!!これを録ったのも昨今気鋭の名テーパー" Daspyknows "氏。彼はこれまでにも愛機MK4で録音した音源を幾つも発表していますが、本作、そして同時リリースされる『OAKLAND 2017 』は一味違います。それは余りにも好条件かつ贅沢な録音位置にあるのです。"section 7 row c 3 seats off dead center"。彼がこのサクラメント公演のMK4録音をネットアップした際に記したメモには、慎ましくそう書かれていました。これを会場であるゴールデン 1 センターの座席表で照らし合わせてみると、録音位置としてこれ以上無い場所である事が分かるのです。(↓が座席表のリンク先です) https://www.vividseats.com/blog/golden1-center-seating-chart-and-events-schedule ...どうでしょう。アリーナのド真ん中・真正面、卓ミックスボード前に設けられた一番小さいセクション(= そのセクションに全員埋まっても遮るものが殆ど無いセクション )という好条件この上ない位置で録っているのがお分かりになると思います。しかもマイクはMK4ときているのですから、これで音が悪かろう筈がありません。これをダイレクト収録して音盤化したものがこの最新作となっている訳ですが、実際その音質は驚異的。イコライズは勿論、ノイズ除去に至るまで手を加える余地など一切無いパーフェクト・サウンドがディスクの隅々で息衝いているのです!!立ち上がり「Breathe」でまず誰もが気付かれるのは、その質感豊かな音色の際立ちと音の滑らかさでしょう。全ての音が同時に届く自然な定位の中でゆっくりとこの日の音楽が紡がれてゆく姿は、興奮というよりむしろ感動的であり、期待値がいきなり炸裂するサウンドなのです。「One of These Days」ではツイン・ベースがまろやかな響きの躍動感を育んでおり、これにギターが鋭い音色で切り込んでゆく音の対比がたまらない魅力を発しています。右のスピーカーからは右の、左からは左の音が直球で届いているため楽器の響き一つ一つのハイスピードな着音が面白いほど良く分かるのもトピックでしょう。「The Great Gig in the Sky」のコーラスも入力感度の良さが際立つ極上音がお愉しみ戴けます。深くて淡いピアニッシモと強いフォルテッシモの歌唱表現が凄まじい解像度で出ているのが分かり、その桁違いの録音力に改めてじっと聞き入ってしまう筈です。「Welcome to the Machine」では微塵も歪まず・揺らがない芯の太いタフなサウンドが聳え立ち、しかもその骨太の音像を形成する各楽器の動きが詳細に追える音像に驚かされます。信号が機器を通過することによって生じる雑音の比率をSN比(※ 数値が高ければ高いほどノイズが少ない)と言いますが、そのSN比が静音の中で高く花開くのが「When We Were Young」と「The Last Refugee」です。いかに好条件の録音位置、優れた高性能マイクであってもこれほど高い透明度で録れるのは稀ですし、同時にこれが決して録りっ放しによる偶然の産物ではないサウンドである事も改めて実感出来る筈です。「Picture That」も原曲の良さが力強く飛翔する、生命力に溢れた演奏が抜群の精度と鮮度で録れています。また「Wish You Were Here」もギターの弦の振動が見える様な波動感満点のサウンドとなっていて、これで胸熱くならないファンは一人も居ないのではないでしょうか。「The Happiest Days of Our Lives」は切れ味鋭いパーカッションの音とロジャーの歌声が素晴らしいサウンドで飛び出しますし、「Another Brick...Part 2」で聴けるデイヴ(・キルミスター)のギターも音色が映えるスーパー・サウンドで出てきますので要チェックでしょう。「Dogs」でも相変わらずの高性能デジタル・サウンドが展開しますが、ここでは特に中盤で出てくるシンセサイザーの飛来・飛翔感も凄まじいものがあり、澄み切った音の信号が会場直結・100%のダイレクト感で飛び出す驚きを満喫出来る筈です。「Pigs (Three Different Ones)」も躍動する中低音がリアルな冴えを見せるだけでなく、高域にも切れ込む力感が収録音に直接出ており、鮮烈な全帯域サウンドが体験出来るでしょう。特にこの日は実際の米国政府のホワイトハウスと、女優メアリー・ホワイトハウスを掛けた歌詞3番でかなり敵意に満ちた歌い方をしており(※ "♪ You're trying to keep our feelings off the street "の部分で突然歌声が近くなり、明らかに力んで歌っている)、その強いメッセージ性が他日の同曲演奏以上にダイレクトに伝わってくるのです。「Money」は曲前半の澄み切る音の余韻が麗しく、テンポアップする中盤(=メタリックな表現になる)とのサウンド面での対比が非常に面白い聴き心地を残します。サックスが出てくる中盤のサウンドも、管楽器特有の鋭角的でパルシヴな響きがクッキリ浮かび上がる録音性能の高さが感じられるでしょう。また「Us and Them」も済んだ高音域が耳に忘れ難い印象を残すのですが、興味深い事にここにも「Pigs (Three Different Ones)」の様に部分的に強く歌い上げてメッセージ性を込めているシーンが中盤にあり、要注目となっています。「Smell the Roses」は一音一音に情報量が多く含まれているのが実感出来るタフなサウンドとなっており、全帯域で波打つその圧倒的な躍動感に驚かされると思います。これもまたマイクの性能の高さを実感出来る音像と言えるでしょう。「Comfortably Numb」は何と言っても最後の長大なギター・ソロに御注目戴きたいと思います。いつも以上に雄弁なソロとなっているだけでなく、音質的にもハイライトと言えるシャイン・オンなサウンドとなっており、素晴らしい聴き応えを残してくれます。音の配分が最も直接的に受け取れるアリーナのド真ん中に置かれたMK4、それに向かって四方から2時間以上も掃射され続けた演奏とハーモニーの直撃音。これを圧倒的な録音力で捉え続け、2017年6月12日のリアル・ドキュメンタリーとしても読み取れる音の力を備えたものが本作、すなわちMK4マイクが放つ真の実力となっているのです。昨今のデジタル・オーディエンス録音を知り尽くした耳にも新たな驚きを放つこの最新作、同時リリースされる『ROGER WATERS - OAKLAND 2017 』と併せて是非お試し下さい。どちらもUS+THEMツアーの真価を問える双璧の重要タイトルとなっています!!
Live at Golden 1 Center, Sacramento, CA. USA 12th June 2017 ULTIMATE SOUND
Disc 1(60:31)
1. Speak to Me 2. Breathe 3. One of These Days 4. Time 5. Breathe (Reprise) 6. The Great Gig in the Sky 7. Welcome to the Machine 8. When We Were Young 9. Deja Vu 10. The Last Refugee 11. Picture That 12. Wish You Were Here
13. The Happiest Days of Our Lives 14. Another Brick in the Wall Part 2 15. Another Brick in the Wall Part 3
Disc 2(74:52)
1. Battersea Rises SFX 2. Dogs 3. Pigs (Three Different Ones) 4. Money 5. Us and Them 6. Smell the Roses 7. Brain Damage 8. Eclipse 9. Band Introductions 10. Vera 11. Bring the Boys Back Home 12. Comfortably Numb





























