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Pink Floyd ピンク・フロイド/Kanagawa,Japan 1971 Archives

47年前の夏に実現した日本洋楽史の神話、箱根アフロディーテ1971。その最高峰記録を総括する豪華5枚組セットの登場です。伝説の域さえも超えた神話的ステージは、さまざまな記録とライヴアルムで残されてきました。昨年も総括セット『APHRODITE 1971(Sigma 194)』をご紹介しましたが、あれはただ単に既発をコンパイルしたもの。今回は、ほぼすべてのマスター/名作をすべて再検討し、細部に至るまで徹底的に手直しされた決定版。正直に申し上げれば驚きの新音源はありませんが、既発を逃された方も、究極仕様で手元に揃えたい方にも必携のセットなのです。その内容をご説明するためにも、まずは基礎知識。今さらという方も多いとは思いますが、現存する5種のオーディエンス録音をカンタンに整理しておきましょう。 ●RECORDER 1 (モノラル録音:約46分)ショップ販売さえされなかった幻の名作アナログ『PEACE RECORD』のモノラル録音。後述のRECORDER 5が登場するまで「シンバライン」を唯一記録していた貴重な伝統録音です。 ●RECORDER 2(ステレオ録音:約62分)もっとも有名で、現在にいたるまで最高音質を誇るステレオ録音。当店では『APHRODITE 』や『APHRODITE 1971 』でもお馴染みです。 ●RECORDER 3(モノラル録音:約31分)長さ/クオリティの双方で最高峰ポイントのないモノラル録音。貴重ながら現在では帯に短し、たすきに長し。『APHRODITE 』のディスク2で聴けますが、本作には採用されていません。 ●RECORDER 4(モノラル録音:約55分)Reel to Reelで発掘された名音源。「太陽讃歌」は本音源で初登場。「エコーズ」は史上初めて完全収録されました。 ●RECORDER 5(モノラル録音:約100分)ノーカットの「神秘」を初めて聴かせてくれた衝撃の最長録音。「太陽讃歌」「シンバライン」もノーカットなら某人気DJによる終演の挨拶までも収録。謎が謎を呼んだこの日のセットリストを完全解明した功績も計り知れない、オリジナル・マスターカセット。 以上が音源の基礎知識。これを踏まえた上で、本作の各ディスクを詳しくご紹介していきましょう。 【ディスク1-2:RECORDER 5ベースのフルショウ完全版】 まず登場するのは、最長録音「RECORDER 5」をベースにした拡張全長版。基本的には、2018年初頭に大人気を博した『APHRODITE 1971 REMASTER』のディスク1-2にも採用されたバージョンです。最長「RECORDER 5」をベースにすることで統一感たっぷりに演奏のすべてを味わえるだけでなく、欠けていた開演シーンやサウンドチェックを「RECORDER 2・4」で補完。洋楽史に輝く神話の一部始終をシームレスに全体験できてしまう2枚組なのです。さらに「RECORDER 5」自体もブラッシュ・アップ。このオリジナル・マスターはモノラル録音なのですが、使用されたのはステレオテープ。そのため、音楽自体は左右のチャンネルで同一なものの、劣化具合が左右でバラバラだったのです。そこで、このバージョンではより状態の良いチャンネルだけに絞り、本来のモノラルに戻したもの。もちろん、音楽自体はモノラル録音ですので、現場音は1音漏らさず復刻しています。現在でも手の加えようのない史上最高峰。本作ではサウンドはそのままに、太陽賛歌でのトラック分けポイント位置修正等、細部を整えて作品としての完成度を高めました。 【ディスク3:最高峰サウンドRECORDER 2の拡張版】 続くディスク3も基本的に『APHRODITE 1971 REMASTER』バージョン。唯一のステレオ・オーディエンスであり、箱根の最高峰クオリティを譲らない「RECORDER 2」をベースにしつつ、欠けていた曲間や「ユージン」中盤の約30秒、「エコーズ」の終盤約5分といったパートを「RECORDER 4・5」で補完したものです。1枚に収録されていることからもお察しいただけると思いますが、開演から「エコーズ」まで約65分のライヴアルバムです。これは不完全版ということではなく、このコンセプトで完全版を制作しても上記ディスク2と同一になる。つまり、「ディスク1→2」なら統一感覚のフル体験、「ディスク3→2」なら最高峰クオリティで綴るフルショウとなるわけです。 【ディスク4:RECORDER 4のフル・ブラッシュアップ版】 ここからは本作オリジナル。まず、ディスク4はReel to Reelの名音源「RECORDER 4」のフル修正ディスクです。この録音は、ちょっと複雑。大元はモノのリール録音(ここではリールAとします)なのですが、後日そこから3曲分の疑似ステレオ・マスター(リールB)が制作された。現代で「リールA」を聴く術はありませんが、本作は「リールB」から「リールAが持っていたであろうサウンド」を再現したもの。「リールB」を制作した技術者から提供された由緒正しきマスターを使用し、疑似ステレオ処理を取り除いたものなのです。しかも、今回はそんなマスターのフル・ブラッシュアップ。これまでの最高峰は『HAKONE APHRODITE 1971 MASTER RECORDING : REMASTERED RESTORED』でしたが、ディレイ処理が原因で発生したわずかな音飛びも修正しただけでなく、徹底的な執念の修復を実施しました。一番の大きいのはテープのヨレ修復。47年に及ぶ時間の試練によって劣化してきたわけですが、それを1分、数秒ずつのチェックで1つひとつ丁寧に見つけては直していった。例えば「原子心母」では7分手前まで極わずかにズレていた0.5%のピッチもジャストに正し、6:45付近のテープヨレ(オルガンの音がヨレていた)も修正。「太陽賛歌」では1:40付近、6分台の後半、「エコーズ」では5:40付近、7:40付近、17:10付近、17:55付近等々など………やはり止めます。既発と比較される方のために列挙しようかと思ったものの、とてもではないですが挙げきれない。上記のポイントで修復の精度をご確認していただいても構いませんが、真の価値は滑らかな走行感。全体を貫く自然な時間の流れ、艶やかな音楽こそが素晴らしく、時空を超えて箱根の現場が甦る最新バージョンなのです。 ディスク5:超貴重LP『PEACE RECORD』の最新トランスファー+α】  最後にご紹介するのは、ウルトラ級のメガレアLP盤『PEACE RECORD』の最新デジタル版。この『PEACE RECORD』は存在からして伝説でして、資料によると録音者自身が自分の記念のために製作したLP。店頭での展示・販売は一切行われず、親しい知人と当時の関係者だけに配布したという完全なプライヴェート盤で、商業用として作られたものではなかったため、タイトルもジャケも元々存在しない。半透明の袋のみで白スリーヴにも入っておらず、簡素なホワイトラベルに「ピース・マーク」と「RECORD」の文字がタイピングされたシールが貼られているだけのもの。コアなマニアでも、ラベルすら見たことがなかったという“幻のアナログ盤”だったのです。昨年の5枚組にも収録されていましたが、そちらはあくまで既発CDの復刻。今回は超貴重LPから2018年の最新環境で再デジタル化いたしました。しかも、ただの再トランスファーでもない。元々『PEACE RECORD』は個人で楽しむものだったせいか、編集に大雑把なところもあった。「エコーズ」では冒頭で約5分、後半で約12分がバッサリとカットされ、「シンバライン」も終盤のハイライト・シーン20秒ほどがなくいきなり終了してしまう。LPに押し込むためだったのかも知れませんが、聴いていて「あれ?」となってしまうポイントでした。本作では、そんなパートを他の録音で補完しました。ただし、ここでの編集はショウの完全版を目指すものではなく、超貴重LP『PEACE RECORD』を自然に聴くためのもの。幻盤の意匠を最大限に活かし、その上で通して楽しめる「作品」感を追及したのです。もちろん、それはサウンドも同じ。音に変化が出ないギリギリのレベルでノイズを除去(既発では「ユージン」冒頭の右チャンネルで頻発していたボスッボスッというノイズもありません)しつつ、レコード本来の感触はしっかりとキープ。補填パートにも最高峰の「RECORDER 2」ではなく、あえてサウンドの近い「RECORDER 5」を使用し、マスタリングで最大限に近づけた上で接続しました。以上、“箱根の神話”を総括した決定的セットです。コアなコレクターの方には驚きの新発見はないかも知れませんが、それぞれに最高峰となる録音を1つひとつ丹念に磨き直し、作品感さえまとった気品の5枚組。 Hakone Aphrodite, Hakone, Japan 6th August 1971 Disc 1 (65:35) Recorder 5 1. The Circle Game (Buffy Sainte-Marie) ★丸ごとRec2(※ステレオ) 2. Soundcheck / Announcement ★0:00-3:08 Rec2で補填(※ステレオ) 3. Atom Heart Mother 4. Soundcheck ★0:06-1:20 Rec2で補填(※ステレオ) 5. Green Is The Colour 6. Careful With That Axe, Eugene 7. Soundcheck ★ほぼ丸ごとRec2(※ステレオ) 8. Echoes Disc 2 (43:46) Recorder 5 1. Soundcheck ★1:21? Rec4で補填 2. Set The Controls For The Heart Of Sun ★0:00-0:02 Rec4で補填 (曲間クロスフェード処理) 3. A Saucerful Of Secrets ★19:08付近(演奏後)クロスフェード処理 4. Soundcheck 5. Cymbaline Disc 3 (65:44) Recorder 2 1. The Circle Game (Buffy Sainte-Marie) 2. Soundcheck / Announcement ★3:07-6:08 Rec5で補填 3. Atom Heart Mother 4. Soundcheck 5. Green Is The Colour 6. Careful With That Axe, Eugene ★1:31-2:01 Rec5で補填 / 2:08-2:15 L-ch音切 れをRec5でオーバーダブして補修。 7. Soundcheck 8. Echoes ★0:00-0:04 / 19:03-CDエンドまで Rec5で補填 Disc 4 (54:18) ★時折乱高下するピッチをできる限り修正 Recorder 4 Taken from the original reel-to-reel tape 1. Atom Heart Mother 2. Echoes 3. Set The Controls For The Heart Of Sun Atom Heart Mother 頭から7分手前付近まで全体に0.5%くらいピッチ上げる方向で修正 また6:45付近で見られたテープヨレ(以前の盤ではオルガンの音がヨレていた)など、複数箇所に渡り可能な限り修正 ECHOES 5:40付近、7:40付近、17:10、 17:55付近などで見られた音ヨレを修正(メモしてませんでしたが左記以外にも結構修正しました) 太陽賛歌 1:40付近、7分直前付近の音ヨレを修正 Disc 5 (62:36) ★母体のLPは新規起こし直した上でリマスタリング Taken from the original LP "Peace Record" (newly transferred) Recorder 1 1. Introduction 2. Green Is The Colour 3. Careful With That Axe, Eugene 4. Echoes ★出だし-5:22 / 9:13-21:07 Rec5で補填 5. Atom Heart Mother 6. Cymbaline ★7:02-7:20 Rec5で補填 既発LP起こし盤APHRODITE 1971: PEACE RECORD(Import)との差別化を図るため、LPに一部補填編集を加え新規マスタリングでCD化。 LPは今回用に改めて採録し直したデジタルマスターを母体にスクラッチノイズを適宜除去・ピッチ修正を施した上でECHOESとシンバラインの欠落を補填しました。 補填はせっかくの貴重なLPのイメージを損なわないよう、最小限に留め、ECHOESの頭と曲間の欠落、シンバラインの終盤の欠落部を補填(延べ3箇所)。 補填素材はRecorder5を使用。Recorder2(ステレオAud)とRecorder5のどちらで補填すべきかと言う問題がありましたが、今回は低音域が出てて音の質感もLPに近い Recorder5で補填しました。ECHOESでのスムーズな繋ぎを聞けばこれは上手くいっていると納得頂けると思います。 上記2曲(延べ3箇所)で補填しましたが、他にも厳密にはLPには欠落が結構ありますが、LPのイメージ重視のため最小限の上記2曲の延べ3箇所のみの補填です。曲順もLPのままです。あくまでも付け足したほうが良いと思った箇所のみを補填しました。※既発ユージン出だし右chで頻発していたボスッボスッというノイズ(スクラッチ除去痕)は今回大幅に解消。※今回盤では特殊な編集を施したので、既発CD「APHRODITE 1971: PEACE RECORD」(Import)は「LPのストレート起こしCD」としての価値がまだまだ存分にある、ということにもなります。

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