オープニングの語り
「ステージまで10メートル足らず。前から3列目に陣取ることが出来たのだ。ここなら、あのミックの飛び散る汗の洗礼を浴びることができそうだ。ところが、始めのうちこそ、ゆったり座っていたものの、次第に後ろから、前へ前へと詰め寄ってくる。皆、少しでも前で観たいために必死なのだ。とうとうステージ前には総立ちとなり、それも後ろからの重圧で身動きできやしない。周り中に人の壁が出来てしまい、新鮮な空気は頭の上を通り過ぎるだけだ。苦しい、いくら深呼吸しても息苦しい。もう死にそうだ。仕方がない。ミックの飛び散る汗はあきらめよう。私は涙を呑んで後ろのスタンド席に下がることにする。このままストーンズが始めると、どういうことになるかわかりゃしない。前座のプリンスとジョージ・サラグッド&デストロイヤーズの演奏が終わるころ、気分はだいぶ良くなってきた。このスタンド席からならば、ステージには少し距離はあるが、全体を見渡せる。ドームの天井から吊り下げられた8面のビデオでメンバーのアップを見ることが出来る。待つこと数十分。アナウンスが「Welcome to the Rolling Stones!」と叫んだ。」1982年4月15日と16日に二日連続で、当時のラジオ音楽番組「サントリー・サウンド・マーケット」にて放送された、1981年10月9日のロスアンゼルス初日公演(USツアー8公演目)のライヴテイクを、DJの語り、CM込みで全編完全収録。途中、ミックやロンのインタビューを挟みながら約2時間、ライブをメインに収録されていますが、なんと、このライブはラジオ用のライブ録音ではなく、オーディエンス録音で、音質もアベレージ・プラス(観客のスクリームも結構入っています。)といったところで、こういった非公式音源を、メジャーな音楽番組で2時間も放送できたなんて、おおらかで良い時代だったと思います。放送されなかった楽曲も多く、曲順も一部、入れ変えられていますが、コンサートの全貌の雰囲気は十分に伝わるように構成されています。ただし、専門サイトでも記されている通り、曲の途中でギターが鳴らなくなるというハプニングが起きたWhen The Whip Comes Down、1:43辺りで観客の歌声が思いっきり入ってしまってるLet's Spend The Night Together、エンディングが決まらなかったNeighboursが選ばれている反面、ツアーの目玉の一つだったTime Is On My Sideやテンション高い演奏のStreet Fighting Man"が外されているのは疑問。なお、日替わりで演奏されたアンコール曲Satisfactionは翌日の同会場テイクが使用されています。(ちなみに同音源の全長版は「LIVE AT LA MEMORIAL COLISEUM '81」(2CD)で聴くことができます。)ということで、ライブを楽しむと言うよりは、「当時、こんなライブテイクが、こんな風に放送されたんだ」と確認するための1枚と言えるでしょう。マニアが大切に保管していたテープをダイレクトに使用しており、音質もバッチリで、劣化も全くと言って良い程ありません。(一部、元テープに起因するカットがあります。)当時(34年前!)、この放送をリアルで楽しんでいたファンにとっては、女性日本人DJの語りからコマーシャルまで、全てが懐かしく思い出されることでしょう。ディスク2の26トラックに収録されている映画「チャタレー夫人の恋人」のCM(「ああ、なんとスキャンダラス」)はインパクト抜群、そして「ビデオ片手に走りまくる日が遂にやってきたのだ。さぁ走れ!アクション!」と言う言葉が強烈なナショナル・アクション・マックロード(ハンディビデオカメラ)のCMには、聴いた誰しもが「重いよ!」「高いよ!」とツッコミをいれてしまうことでしょう。全てが熱気に満ち溢れていたあの頃にタイムスリップできる、感動・懐かしの2時間。洋楽ファンなら、誰しもが楽しめる最高の2枚組です。
Live at Memorial Coliseum, Los Angeles, California, USA 9th October 1981 Broadcast Date: 15th & 16th April 1982
Disc 1(54:30)
Broadcast Date: 15th April 1982
1. CM 1(54:33) 2. Introduction 3. CM 2 4. DJ Talks 1 5. "Welcome to the Satisfaction" 6. Take The A Train 7. Under My Thumb 8. When The Whip Comes Down 9. DJ Talks 2 10. Let's Spend The Night Together 11. Neighbours 12. Black Limousine 13. DJ Talks 3 14. CM 3 15. DJ Talks 4(with reporter)
16. Mick Jagger Interviews 17. Twenty Flight Rock 18. Let Me Go 19. DJ Talks 5 20. Band Introductions 21. Little T & A 22. DJ Talks 6 23. Time Is On My Side 24. CM 4 25. DJ Talks 6 26. CM 5 27. Weather Report 28. CM 6
Disc 2(63:50)
Broadcast Date: 16th April 1982
1. CM 1 2. Introduction 3. CM 2 4. "Welcome back to the Satisfaction" 5. Tumbling Dice 6. All Down The Line 7. Hang Fire 8. Mick Jagger & Ron Wood Interviews 9. Star Star 10. Miss You 11. DJ Talks 1 12. CM 3 13. DJ Talks 2 (with reporter) 14. Start Me Up
15. Honky Tonk Women 16. Jumping Jack Flash 17. DJ Talks 3 18. Satisfaction (11th October 1981) 19. CM 4 20. DJ Talks 4 21. CM 5 22. News Report 23. CM 6 24. Lion Music Information "Randy Crawford Japan Tour" 25. CM 7 26. Top 10 of America





























