大全盛期の極上ライヴ・イン・ジャパンが登場です。本作に収められているのは「1976年3月16日:北海道厚生年金会館(札幌)」公演。最前列で録音されたというオリジナル・マスターを録音家本人から直接入手。ダイレクトにCD化したオーディエンス・アルバムです。当時のSANTANAは来日する度に規模が大きくなっていき、初来日2公演(1971年)→12公演(1973年)→16公演(1974年)と巨大化。4度目となる“1976年”には、遂にキャリアの頂点を迎える大規模ツアーが実現しました。まずは、その日程から絶大な人気ぶりを見てみましょう。
・2月20日+21日:東京(2公演)・2月22日-3月2日:大阪+京都+香川+岡山(7公演)・3月3日-6日:九州(3公演)・3月8日+9日:広島+愛知(2公演)・3月10日-13日:神奈川+東京+新潟(4公演)・3月15日:登別室蘭健保体育館・3月16日:北海道厚生年金会館 【本作】・3月17日:北海道厚生年金会館
あまりに巨大なスケジュールなので豪快に圧縮しましたが、このように北海道から九州まで全21公演で列島を蹂躙。彼らの日本公演は1ツアーにつき平均7.06公演ですから、通常の約3倍となる公演数。2017年4月で16回目の日本公演を迎えるSANTANAですが、これ以上の規模は他になく、ぶっちぎりで最多記録となる一大全盛期だったわけです。本作が録音された札幌公演「3月16日」は、その中でも後期。北海道3公演の中日に当たります。そんな本作最大の旨みは、猛烈にクリアなサウンド・クオリティ。その美しさは「70年代にしては素晴らしい」ではなく、「70年代の客録がここまで出来るのか!?」という次元。さすが最前列録音と言うべきか、猛烈に近い楽音はまるでサウンドボードのように極太で詳細なのです。しかも、ただの最前列ではなく、ステージセンターの真ん前。正直なところ、こうしたポジションは諸刃の剣で、まかり間違うと会場残響が回り込んでボワボワになってもおかしくない。ところが、本作はダイレクト感だけが綺麗に捉えられており、残響らしい残響がほとんどなく、さらに左右のステレオ感までもが均整。「センター最前列」の旨みだけが奇跡的に活かされたサウンドがたっぷりと味わえる。とにかく、この熱くトロけるギタートーンの美しさ……ちょっと形容ができない。ヴィヴラートもチョーキングも揺れ幅まで超鮮明でありつつ、その“鳴り”には深みとコクがたっぷり。もはや「ラインか、客録か」の次元では語れない生演奏記録の大傑作なのです。これだけの録音が実現したのにもワケがある。本作をモノにした録音家はPINK FLOYDの『SAPPORO 1972: DIRECT REEL MASTER』やCHICAGOの『SAPPORO 1973』と同じ人物。早くも伝説化しつつある2作品ですが、本作もさらに名声を高める極上クオリティ。実のところ、この録音自体は以前にも出回った事もあったのですが、正真正銘のマスター・サウンドは今回が初。既発群にはなかった「Evil Ways」まで完全収録した最高・最長・最良のベストバージョンなのです。そのサウンドで描かれる人気絶頂ライヴがまた、何とも素晴らしい。大代表作『ABRAXAS』の4曲+『AMIGOS』の3曲を主軸としつつ、そこに「Give And Take」「Toussaint L’Overture」「Evil Ways」を織り交ぜる構成。この時点では、まだ『AMIGOS』の発売直前だったわけですが、すでに「哀愁のヨーロッパ」を筆頭にショウの核。それを目の当たりにする観客たちの大歓迎ぶりも克明に記録されているのです。歴史的名盤『AMIGOS』のポテンシャルそのままに、絶頂人気の日本を蹂躙した1976年ツアー。その頂点記録たるライヴアルバムの大傑作です。これまで録音家本人しか知り得なかったマスター・サウンド。全世界初公開となる「Evil Ways」も含めた究極の完全形。
Live at Hokkaido Koseinenkin Kaikan, Sapporo, Japan 16th March 1976
Disc 1(46:25)
1. Introduction 2. Incident At Neshabur 3. Black Magic Woman/Gypsy Queen 4. Oye Como Va 5. Let It Shine 6. Europa 7. Dance Sister Dance (Baila Mi Hermana)
Disc 2(42:59)
1. Give And Take 2. Samba Pa Ti 3. Percussion Solo 4. Toussaint L’Overture 5. Evil Ways





























