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Rolling Stones ローリング・ストーンズ/PA,USA 2005

二週間前にリリースした「HOUSTON 2005」と「ATLANTIC CITY 2006」はストーンズ「A BIGGER BANG」ツアーから知られざる名演や名音源をリリースしてみせたことでマニアの皆様から高い評価を受けています。アーティストの最新ツアーというのはツアーが進むそばからリアルタイムで多くリリースされる一方、ある程度の時間が経過して良好音源が登場しても見過ごされがちなもの。そのせいで埋もれていた名音源をCDにてリリースしてみせたのがこれら二タイトルでした。これはストーンズに限ったことではありませんが、いつの時代のライブにも埋もれた音源というものがあるものです。そして今回は一タイトルながら、再び「A BIGGER BANG」ツアーからの音源をリリースいたします。今週のリリースに白羽の矢が立てられたのは「HOUSTON 2005」と同じ2005年のアメリカ。それが12月のショーだったのに対し、今回は10月のショーから12日のフィラデルフィア、ワコビア・センター公演がリリース。「A BIGGER BANG」ツアー10月というのは元々リリースされたアイテムの数が極端に少なく、同じフィラデルフィアでも「It’s Only Satisfaction」事件で当時話題となった10日の公演の方が音源と映像の両方で有名かと。しかし今回はワコビア・センター二度目のショーだった12日公演を収録しているのです。この日の音源は過去に微妙な形でのリリース実績があり、ゴッドファーザーがリリースした10日公演タイトル「JAMIN’ SIDE BY SIDE」のボーナストラックとして登場していました。よって12日の公演の完全収録版と言うのは今回が初となるのですが、音源もまったく別のオーディエンス録音。先のボーナストラックに使われた音源は出音が大きくなると音のエッジが引っ込んでしまうといった、2005年の基準からすると厳しいクオリティの音源でしたが、今回は最近になってネット上に現れた別音源を元にしています。二週間前にリリースされた「A BIGGER BANG」ツアー音源はどちらもオンな音像の迫力で勝負といった雰囲気の録音状態でしたが、今回のフィラデルフィア二日目は臨場感と見事なクリアネス、そして鮮度が魅力なオーディエンス録音。ショー序盤は会場の出音の関係か、やや迫力に物足りなさ感じる部分があるものの、「Rough Justice」辺りからいい感じのバランスへと進化してくれます。それにいかにもアメリカのストーンズ・ショーらしい盛り上がりも伝わってきますが、過去の音源のようなストレスを感じてしまうほどのバランスでないのが大きなポイント。10日は例の「It’s Only Satisfaction」という大ボケ・ハプニングがありましたので、さすがにこの日は同じ会場の二日目らしい安定感のある演奏ぶりが伝わってきます。それ以上に面白いのがショー前半のセットリスト。ミックがスライド・ギターを弾いたのが懐かしい「Back Of My Hand」に次いで演奏されたのは何と「Midnight Rambler」だったのです。近年のライブにおいて前半に演奏されるのはなかなかに珍しく(2003年のシドニーでいきなりオープニングに演奏されたこともありましたが)2005年の秋に限って何度かこの位置で演奏されていたもの。また近年の「On Fire」ツアーではミック・テイラーが復帰したこともあり、1973年ヨーロッパ的な雰囲気を漂わせていた「Midnight Rambler」ですが、ここでの演奏を改めて聴いてみると1969年ツアー的な雰囲気が感じられて新鮮。ただし後半はバンドがちょっと迷走しており、それに一切惑わされずに歌い続けるミックが凄い。さすがは「It’s Only Satisfaction」事件でも動揺しなかった(?)だけのことはあります。この日はライブ前半で演奏されたことが珍しい曲がもう一つありました。それが「You Can’t Always Get What You Want」。バビロン・ツアーからライブ後半で演奏されることが定番となった感がある曲ですが、この日はメンバー紹介の前(つまりキース・コーナーの前)で演奏されるというのが実に新鮮。今回同時リリースとなる「STEEL WHEELS」ツアーでは70年代のようなショー中盤での演奏でしたが、ここまで前半の位置で演奏されるというのは「Midnight Rambler」の位置以上にレアな扱いでしょう。この後ライブが終盤に差しかった「Sympathy For The Devil」では2005年に頻発していたイヤモニ・トラブルが発生。ミックの歌の音程が途中まで怪しくてひやひやさせられてしまいます。しかし盛り返してからのミックの熱唱ぶりが凄まじい。そんな山あり谷あり感がとても楽しめる一日。先にも触れたような見事なクリアネスですので、ライブ終盤「Satisfaction」で懐かしのサポート・メンバー、ブロンディ・チャプリンが弾くアコギの歯切れイイ音が意外なほど響いて聴こえるのがまた面白い。そして最後を「Brown Sugar」で締めくくるという、まるでバビロン・ツアーのパターンが復活したかのようなエンディングも変わっています。そんな最後まで特異なセットリストが楽しめる2005年のレアな一夜。 Live at Wachovia Center, Philadelphia, PA. USA 12th October 2005 Disc 1 (67:16) 1. Intro. 2. Start Me Up 3. It's Only Rock 'n Roll 4. Shattered 5. Bitch 6. Rough Justice 7. Back Of My Hand 8. Midnight Rambler 9. Night Time Is The Right Time 10. You Can't Always Get What You Want 11. Band Introductions 12. The Worst 13. Infamy Disc 2 (57:52) 1. Miss You 2. Oh No, Not You Again 3. You Got Me Rocking 4. Honky Tonk Women 5. Sympathy For The Devil 6. Paint It Black 7. Tumbling Dice 8. Jumping Jack Flash 9. Satisfaction 10. Brown Sugar

Rolling Stones ローリング・ストーンズ/PA,USA 2005

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