2015年5月、「誓って言う。これで最後だ。」とツアーからの引退を宣言したエリック・クラプトンでしたが、やはりライブステージへの募る思いは絶てず、翌2016年4月には東京だけでしたが日本公演が実現、そして今年には、3月のニューヨーク&LAでの公演、5月のロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール公演、さらに9月にはニューヨーク&LAでの追加公演が発表されました。関西弁で言いますと、「どこが引退やねん!」とツッコミまくりたくなるところですが、ファンとすれば、彼の師匠であるB.B.キングやマディ・ウォータースのように、やれるうちはいつまでもステージに立ってもらうことは嬉しいに違いありません。そして彼がその気なら、当店もリアルタイムのクラプトンの元気な姿を音でお届けしないわけには参りません。ここに19日、20日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた両公演の良好なソースを逸早くリリース致します!両ソースともネット上にアップされた優良なステレオ・オーディエンス録音ですが、19日は冒頭からアンコールまで、いやに高音域に偏ったサウンドバランスのものだったため、これを当店のプロエンジニアが見事なマスタリングを施し、どっしりと安定感のある音質に変貌させました。また、20日は演奏がいくぶん奥まった印象を与える音像でしたので、これを鮮明になるようにマスタリング。その結果、両日ともマニアの方々に聴いていただいても「これはいい!」とお墨付をいただけるクオリティになっています。さらに、20日のネットマスターでは、 Cocaine の6:40時点、Sunshine of Your Loveの冒頭0:00 - 0:21で録音が中断していましたため、同日の別音源からパッチし、見事なクロスフェード処理により違和感なく補填しています。こうした細かなメンディング面でもマニアの方々には評価していただけるでしょう。さて、今回のクラプトンバンドは、昨年の日本公演時のパーソネルとはまた変わりました。セカンド・ギターのアンディ・フェアウェザー・ロウが退き、ギターはクラプトン一人となり、キーボード&ボーカルでフィーチャーされてきたポール・キャラックもバンドを離れ、その代わり故J.J.ケイルの盟友キーボーディストだったウォルト・リッチモンドが2010年以来の復帰を果たしています。ドラムにもスティーヴ・ガッドが戻って来ていますので、安定感は抜群。クラプトンを煽る嵐のようなフィルも健在です。注目は、2004年以来バックコーラスを務めてきたミシェル・ジョンに代わり、シャーロット・ギブソンが新たに加わったことです。ミシェル・ジョンは、現在イギリスの全国的な歌手のオーディション番組「ザ・ヴォイスUK」に出演中で、準決勝まで勝ち上がっています。そのため、このツアーには参加できなかったというわけです。両公演のセットリストはオープニングナンバーの違いとBadgeとSomebody's Knocking の位置が入れ替わったことくらいで、ほぼ同じでした。昨年の日本公演時からはニューアルバム「I Still Do」からの新曲がなくなってしまった形ですが、久々にBadgeがセットインしたことを喜ぶファンは多いのではないでしょうか。かつてのクラプトンの真骨頂だった「キレ捲るスローハンド奏法」は近年、加齢や体調不良という理由から影を潜めており、この両公演でも曲に沿ってじっくりと聴かせるフレージングを意識した、まさに燻し銀のプレイを両公演で聴くことができます。両日ともクラプトンは、右膝にサポーターをしていました(ずっとリウマチ患っているとのこと)。満身創痍、それでもステージに立つ、立ちたい。ある意味、この時点でクラプトンは先輩ブルースマンと同じ境地に達したといえるのかもしれません。両日ともアンコール、ラストにはオープニング・アクトを務めたジミー・ヴォーンとゲイリー・クラーク・ジュニアが飛入りし、クラプトンとギター競演を果たしています。相次いで鬼籍に入る重鎮ミュージシャンが多い中、引退を撤回して、こうして元気でステージに立つ姿を見せてくれることは、ロックファンには何よりも嬉しいことでしょう。願わくは、再来日公演を期待しながら聴いていただきたいスピードリリースの本盤です。今月下旬に予定されていたLA公演は、クラプトンの急性気管支炎のため9月に延期となりました。現時点でのクラプトンを体感できるのは本盤のみをいうことになります。まずは本盤でリアルタイムのクラプトンをご堪能ください。
Madison Square Garden, New York, NY. USA 19th & 20th March 2017 PERFECT SOUND
Madison Square Garden, New York, NY. USA 19th March 2017
Disc 1 (43:36)
1. Intro 2. Key to the Highway 3. Badge 4. I'm Your Hoochie Coochie Man 5. I Shot the Sheriff 6. Driftin' Blues 7. Nobody Knows You When You're Down and Out 8. Tears in Heaven 9. Layla
Disc 2 (48:02)
1. Somebody's Knocking 2. Wonderful Tonight 3. Cross Road Blues 4. Little Queen of Spades 5. Cocaine 6. Sunshine of Your Love 7. Before You Accuse Me (with Gary Clark, Jr. & Jimmie Vaughan)
Madison Square Garden, New York, NY. USA 20th March 2017
Disc 3 (46:11)
1. Intro 2. Somebody's Knocking 3. Key to the Highway 4. I'm Your Hoochie Coochie Man 5. I Shot the Sheriff 6. Driftin' Blues (acoustic) 7. Nobody Knows You When You're Down and Out 8. Layla 9. Tears in Heaven
Disc 4 (47:16)
1. Badge 2. Wonderful Tonight 3. Cross Road Blues 4. Little Queen of Spades 5. Cocaine 6. Sunshine of Your Love 7. Before You Accuse Me (with Gary Clark, Jr. & Jimmie Vaughan)
Eric Clapton - guitar, vocals Chris Stainton - piano, keyboards Walt Richmond - organ, keyboards Nathan East - bass Steve Gadd - drums Sharlotte Gibson - backing vocals Sharon White - backing vocals





























