先週、当店は逸早くエリック・クラプトンの最新MSG2公演の良好音源をリリース致しましたが、その後、2日目、3月20日公演のさらに音質の良いステレオ・オーディエンスマスターがネット上にアップされました。従いまして、同音源であろうとも常により良いクオリティを追求してお届けする当店のポリシーにより、ここに2日目公演のアップグレード盤をにてリリース致します!録音者のクレジットでは、アリーナ席Cエリアだったということですので、かなりの好ポジションだったことが窺えます。元々良好な音質なマスターではありましたが、さらにサウンドに深みを持たせるため、当店のプロスタッフがマスタリングを施し、音に厚みを持たせ、よりステレオの広がり感のある音質に変貌させています。これぞ、アップグレードマスターのアップグレード・バージョンと断言できるでしょう。但し、冒頭4曲においては、録音者のメモにありますように、なぜか左チャンネルの音落ちが散見したようで、それを彼自身が補修している箇所は一瞬モノラルに音像が変わります。ヘッドフォンやイヤフォンで注意深く聴けば気づく程度の微細な変化ですので、クオリティ面での欠点と言うには及びません。言わば、ここまでデジタル技術に長けて音処理ができる人物ということですから、そのクオリティは信頼に値するものです。それをさらにグレードアップした本盤は、とにかく大迫力で押し寄せてくるバンドサウンドが凄いのが特長です。スティーヴ・ガッドが踏み捲り、一音一音腹にドスンと堪えるバスドラ、叩きつけるシャープなスネア、クリアに響き渡るシンバル群がバンド・パフォーマンスの屋台骨を支え、駆け出しの若いバンドには逆立ちしても出しようのない、さすがのサウンドで迫ってきます。この生音に近いリアルなサウンドで聴きますと、この日のクラプトンのフレットボード上の指使いまでもが伝わってくるかのようです。オープニングからの序盤の4曲でのソロは、さすがクラプトン、と思わせるだけの歌心に溢れた見事なフレージングを弾き出しており、思わず唸ってしまいます。リウマチを抱えながら、負担が増すことを承知でギターを敢えて自分一人だけにした今回のバンドには、クラプトンの決意が込められているような気がしてなりません。「精一杯やれるだけやってみるから、どうぞ観に来てください、聴いてください。」ということなのではないでしょうか。ならば本盤の最高峰のサウンドで聴いていただきたいと思います。中盤のシッティング・セットでの000-28ECのサウンドも、マーティンのハイエンドモデルならではの澄んだ音を見事に捉えています。シリアスになり過ぎないよう、レゲエ・アレンジにされたTears In Heavenが、今の幸せなクラプトンにはフィットしているのでしょう。強力なブルースを配した後半、終盤での気合の入り方は、やっぱりクラプトンです。アンコール、ラストのBefore You Accuse Meでのジミー・ヴォーン、ゲイリー・クラーク・ジュニアとのソロ回しでも一歩も退けをとっていません。もちろんクラプトン自身にもまだ自信があるからステージに立ち、旧友、後輩とのバトルを楽しむだけの余裕があるのでしょう。そしてファンにチケットを買ってもらって、満足させられるだけのステージを見せられるわけです。「こんな程度のプレイでもファンは付いてくるから」と思った時が彼の終わる時です。そう思っていないクラプトンがここにいます。是非、リアルな本盤のサウンドでそのポイントをお確かめください。
Madison Square Garden, New York, NY. USA 20th March 2017 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1 (45:47)
1. Intro 2. Somebody's Knocking 3. Key to the Highway 4. I'm Your Hoochie Coochie Man 5. I Shot the Sheriff 6. Driftin' Blues (acoustic) 7. Nobody Knows You When You're Down and Out (acoustic) 8. Layla (acoustic) 9. Tears in Heaven (acoustic)
Disc 2 (50:53)
1. Badge 2. Wonderful Tonight 3. Cross Road Blues 4. Little Queen of Spades 5. Cocaine 6. Sunshine of Your Love 7. Before You Accuse Me (with Gary Clark, Jr. & Jimmie Vaughan)
Eric Clapton - guitar, vocals Chris Stainton - piano, keyboards Walt Richmond - organ, keyboards Nathan East - bass Steve Gadd – drums Sharlotte Gibson - backing vocals Sharon White - backing vocals





























