この日の音源は、テープトレーダー間に流通していたものがあり、そこから製作されたブートが一部で出回ったこともあったのですが、本盤のマスターはそれとはまったくの別ソース、別マスターです。既発盤では終盤がカットアウトで欠落していたLaylaもエンディングまで収録されていることを見ても、別モノだとお判りいただけるでしょう(アンコールのFurther On Up The Road は残念ながら不完全収録ですが)。サウンドバランスが良くて聴きやすく、迫力のある音質のモノラル・オーディエンス録音で全編が録音されているのですが、唯一の欠点は装填されたカセットテープの容量が少なく、そんな条件下で何とかフルコンサートを録音するため、各曲の曲間で録音を停めていたことです。そのため、全曲で曲の頭と終わりが少し欠けているという状態なのです。当店のエンジニアが半音以上高かったピッチを完璧に修正し、多発するヒスノイズを楽曲に影響ない程度で削減。さらに曲間の一時停止のキュル音をクロスフェード処理して削除したという、見事なマスタリングにより素晴らしい音質になったことに加え、完全収録の初公開マスターだったにもかかわらずお宝級のマスターなのです。それに加えて価値があるのが、とにかくこの日のクラプトンの調子がすこぶる良いことです!マニアックなブート解説サイトGeetarzでは、この日のことを「パリでの公演ではなぜかクラプトンは特別燃えるようだ。この日も例外ではない。このパフォーマンスは聴くに値する。」と絶賛しています。この評価どおり、Tell the Truthでのシャープなプレイには、ハッとします。そして何より凄いのがLaylaの後奏です。「弾き倒し」。この言葉がはまるプレイはこれ以外にないのではないかと思えるほど。これでもかと物凄いフレーズをクラプトンが畳み掛けているのです。このプレイだけでも聴く価値があります。この後奏の後には74年のカムバックツアーのように、エヴァリー・ブラザーズのスタンダードAll I Have To Do Is Dreamをジョイントしています。時期的には「NO REASON TO CRY」のプロモーションツアーの終盤に当たっていた公演ですが、セットリストがレアなのも魅力的で、何とこんな時期に1作前のアルバムからのLittle Rachelをプレイしています。このグルーヴがまた素晴らしい。さらに、申し上げるのが最後になってしまいましたが、この日のBadgeには、あのリンゴ・スターがタンバリンで飛入りしているのです。曲間がカットされていますので、リンゴを紹介するクラプトンのMCも聞けず、リンゴのタンバリンにはマイクも立っていませんでしたので、彼のプレイは聞き取れないのですが、参加していることは事実です。
Le Pavilion, Paris, France 14th June 1977 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (48:46)
1. Hello Old Friend 2. Sign Language 3. Alberta 4. Badge 5. Double Trouble 6. Tell the Truth 7. Can't Find My Way Home 8. Knockin' On Heaven's Door
Disc 2 (42:23)
1. Key to the Highway 2. Nobody Knows You When You're Down and Out 3. Little Rachel 4. I Shot the Sheriff 5. Layla 6. All I Have To Do Is Dream 7. Further On Up The Road
Eric Clapton - Guitar, Vocals George Terry - Guitar Dicks Sims - Keyboard Carl Radle - Bass Jamie Oldaker - Drums Sergio Pastora Rodriguez - Percussion Yvonne Elliman - Backing Vocals Marcy Levy - Backing Vocals





























