グレン・フライの息子ディーコンとカントリー界の重鎮ヴィンス・ギルを迎えて還ってきたイーグルス。その最新ツアー“EVENING WITH THE EAGLES”の極上ライヴアルバムが登場です。 グレンが死去したのは2016年の初頭。一時はドン・ヘンリーによる解散宣言もありましたが、少しずつ状況は変化。2年の時を経て全米ツアーまでたどり着きました。すでにニュース他でご存じの方も多いとは思いますが、本作は音の第一報。まずは、その合間に起きた出来事を整理しておきましょう。
【2016年】《1月18日:グレン・フライ死去》・2月15日:第58回グラミー賞【2017年】・7月15日+29日:THE CLASSC EAST & WEST・9月30日:THE CLASSIC NORTHWEST“EVENING WITH THE EAGLES”・10月17日-29日:北米#1(6公演)
【2018年】・3月12日-7月28日:北米#2(39公演)←★ココ★・9月8日-10月20日:北米#3(15公演)
以上が、この2年間の略歴。グラミー賞出演の後でヘンリーは「もうイーグルスのパフォーマンスはない」と語っていましたが、その後に「もしディーコンが参加するなら……」とも発言。それが現実となり、マネージャーでもあるアーヴィン・エイゾフ氏主催の“THE CLASSC EAST & WEST”旗揚げのために復活を果たしました。そこで手応えを得たのか、2017年秋からは全米ツアーが始まったわけです。本作は、そんな“EVENING WITH THE EAGLES”をレポートするライヴアルバム。「北米#2」5公演目となる「2018年3月19日カンザスシティ」のオーディエンス録音です。そのサウンドは実に端正で、見目麗しい。サウンドボードと間違えるようなタイプでこそありませんが、その機微が隅々までクリア。会場音響も吸い込まれてはいるのですが、それが透明に透き通っており、ディテールを隠したり濁らせたりしない。現場となったスプリント・センターは、約2万人規模のスポーツ・アリーナなのですが、その大きさが信じられないほど真っ直ぐに届くサウンドなのです。その上で、現場の熱狂も素晴らしい。1曲1曲を終える毎に巨大な山脈がせり上がってくるような大歓声が沸く。もちろん、演奏中は静かだからこその巨大さなのですが、そこには観客の確かな喜びも刻まれている。悲劇を乗り越えた復活劇を1曲ずつ目撃し、実感している。端正な歌声と演奏に浸りつつ、その歓喜にシンクロできる。実のところ、曲間がわずかにカットされて公開されたために100%のドキュメントではないのですが、演奏された全曲はしっかりと楽しめるライヴアルバムなのです。そんなサウンドで描かれるショウそのものこそ、最大の魅力。先だっての“THE CLASSC EAST & WEST”でもグレイテスト・ヒッツが話題になりましたが、本作的なツアー始動にあたって、更なる名曲もたっぷり。「How Long」「Victim of Love」「Walk Away」の他、19年ぶりとなる「Ol' '55」やヴィンスのソロ「Next Big Thing」も披露されます。そして、やはり注目はディーコン・フライとヴィンス・ギル。ネットでは「過去最高のラインナップ」との声も出てきていますが、確かに2人はイーグルスとの相性も素晴らしい。冒頭から見事なコーラスを聴かせてくれるものの、さらに気になるのはリードで歌う曲。ディーコンは4曲「Take It Easy」「How Long」「Peaceful Easy Feeling」「Already Gone」で、ヴィンスは7曲「Take It to the Limit」「Tequila Sunrise」「Ol' '55」「Lyin' Eyes」「New Kid in Town」「Next Big Thing」「Heartache Tonight」。その歌声をクリア・サウンドでじっくりと味わえるのです。グレンを失い、再び飛び立つことを選んだイーグルス。そんな彼らの“今”に立ち会える極上のライヴアルバムです。単に名曲の塊という以上の聴きどころに充ち満ちた1本。
Live at Sprint Center, Kansas City, MO. USA 19th March 2018 PERFECT SOUND
Disc 1(66:45)
1. Seven Bridges Road 2. Take It Easy 3. One of These Nights 4. Don Henley Talking 5. Take It to the Limit 6. Tequila Sunrise 7. Witchy Woman 8. In the City 9. Timothy B. Schmit Talking 10. I Can't Tell You Why 11. Henley & Schmit Talking
12. How Long 13. Ol' '55 14. Peaceful Easy Feeling 15. Don Henley Talking 16. Best of My Love 17. Lyin' Eyes
Disc 2(78:09)
1. Timothy B. Schmit Talking 2. Love Will Keep Us Alive 3. New Kid in Town 4. Next Big Thing 5. Those Shoes 6. Already Gone 7. Victim of Love 8. Walk Away 9. Heartache Tonight 10. Life's Been Good 11. Funk #49 12. Life in the Fast Lane 13. Hotel California 14. Rocky Mountain Way 15. Desperado
Joe Walsh - Guitars, Vocals Timothy B. Schmit - Bass, Vocals Don Henley - Drums, Vocals Deacon Frey - Guitars, Vocals Vince Gill - Guitars, Vocals





























