21世紀に入ってストーンズ御用達の母国スタジアムといった感が強いトゥイッケナムでの最新公演を収録。これまでリリースが続いた中で、このトゥイッケナムだけ現在ネット上で聞かれるこの日のオーディエンス録音は音像が遠め、おまけに音の厚みも足りない。それでもミックのボーカルや各ギター陣のバランスが大きめなのが救いですが、だからとおざなりにすることなくイコライズを施した結果、抜けが良くなって音像が遠いなりに聞き込める状態へとバージョンアップを遂げました。これはもう、マニアなら全然イケてる音質ではないでしょうか。先にも触れたようにミックの声やギターの音は鳴りが良く、それがイコライズによってさらに磨き上げられた感じなのです。「Sympathy for the Devil」ではキースのギターがスタジアムに鳴り響く様は大迫力。このオーディエンス録音の面白いところは、音像が遠いことで周囲のお喋りも遠いバランスで入っているということでしょう。これまでプレスCDでリリースしてきた2018年「NO FILTER」ツアーのイギリス日程を録音してくれた「CL」テーパーの音源は演奏が近い音像な代わりに周囲の騒がしさのバランスもそれなり。これに対してこのトゥイッケナムの録音は周囲の盛り上がりの音量レベルが低いので、これも意外に聞き込める状態に貢献してくれているのです。ところがキース・コーナー以降になると遠いなりに周囲の喋りも断続的に入ってしまいます。ツアー開始から一か月が経過し、ストーンズの演奏はこれぞ好調と言うべき素晴らしいもの。全体を通してミックのいきいきとした歌いっぷりが際立ちますが、キースも随所でいい感じに弾けてる。その証拠としてツアー初登場となった「Bitch」では彼が本領発揮のフレーズを連発。しかもこのプレイが迫力満点に鳴り響くのだからたまりません。さらにこの日のレア・ナンバー「Beast Of Burden」では若手ミュージシャンのジェームス・ベイが登場して一緒に歌っていますが、ストーンズに気後れすることなく堂々と歌い上げているのがお見事。そして何よりも演奏がいい。このように全体を通して演奏の出来は良く、それだけに遠めな音像が惜しまれます。逆に言えば、それほどまでにこの日のストーンズが好調だったということ。
Live at Twickenham Stadium, London, UK 19th June 2018
Disc 1 (61:20)
1. Intro. 2. Street Fighting Man 3. It's Only Rock 'n Roll 4. Tumbling Dice 5. Paint It Black 6. Ride 'Em on Down 7. Bitch 8. Beast of Burden (with James Bay) 9. You Can't Always Get What You Want 10. Honky Tonk Women 11. Band Introductions 12. You Got the Silver 13. Before They Make Me Run
Disc 2 (61:39)
1. Sympathy for the Devil 2. Miss You 3. Midnight Rambler 4. Start Me Up 5. Jumping Jack Flash 6. Brown Sugar 7. Gimme Shelter 8. Satisfaction






























