SCORPIONSの'79年中野サンプラザ公演は、「TOKYO 1979 Pre-FM Master」の解説でも触れた通り、極東放送によるラジオ放送が行われましたが、この日はさらにビデオ・シューティングが行われており、TV放送用のプ ロショット映像も存在しています。その映像版を、現在確認されている各種マスターの中で最も優良な素材からDVD化した本作「TOKYO 1979」は、以前にリリースされた時点でファンから好評を博していました。今回、「TOKYO 1979 Pre-FM Master」のCDリリースに当たって、この同日映像の決定版が待望の再登場です!「TOKYO 1979 Pre-FM Master」が、ショウの半分強・53分間の収録であったのに対し、映像版の本作はさらに限られ、ライヴ場面は約30分間の収録です。ボリューム的には 本編に譲るものの、「Lovedrive」・「Is There Anybody There」・「Another Piece Of Meat」・「Can't Get Enough」と、「LOVEDRIVE」からの新曲4曲を大胆にフィーチャーしつつ、名曲「We'll Burn The Sky」を冒頭に据えた構成で、当日のハイライトを巧みにコンパイルしており、収録時間を越える見応えがあります。さすがに現在のデジタル映像とは異なり「細部まで鮮やか」という訳にはいかないものの、アナログな独特の質感を湛えた画質は時代性を感じさせ、一本の記 録映像としても興味深く見入る事が出来るでしょう。メンバーがステージ上でどっしりと構え、ひたすら演奏を聴き込ませる「We'll Burn The Sky」から、一転して熱いステージングで弾ける「Lovedrive」や「Another Piece Of Meat」のアクティヴなパフォーマンスは目を惹きます。ステージで注目が集まるクラウスやマティアスは要所できちんとクローズアップされ、表情や動作もしっかりと把握できます。放送に当たって編集・追加され た画面効果は邪魔に感じるかも知れませんが、「Is There Anybody There」では「瞑想のレゲエ」の邦題よろしく、独特な曲世界を演出する一助にはなっています。また「TOKYO 1979 Pre-FM Master」でも聴けなかった「荒城の月」をライン音源・プロショット映像で確認できるのは非常に大きなポイント! オーディエンス録音では観客の話し 声ばかりが目立つテイクもありますが、本作のようなプロショットでは会場とステージがしっかりとまとまった優良なエンターテイメントとして聴き入る事が出 来ます。中盤以降でマティアスが紡ぎだすメロディアスなプレイも聴き逃せません。ショウエンドを盛り上げる「Can't Get Enough」では、クラウスやルドルフが'84年の"Super Rock '84"でも見られたような破天荒で躍動感溢れるパフォーマンスを披露。今だ若々しいSCORPIONSのショウは、映像で楽しむとより一層魅力的です!またラストには'80年の「ANIMAL MAGNETISM」より、「Make It Real」と「Don't Make No Promises」のビデオクリップをボーナス収録しています。いずれもスタジオ・ライヴ映像を用いたシンプルな構成で、いかにもビデオ時代の初期らしい 雰囲気を醸しています。元マスターの状態がもうひとつで、ライヴと較べても見易くは無いのが残念ですが、非常にレアな素材である事は間違いありません。ライヴとボーナスを合わせた全体でも36分の収録時間ながら、オリジナル・メニュー付きで蘇る30年前の貴重な映像は「TOKYO 1979 Pre-FM Master」の重要なサブテキストとして、ファンは必見の内容です。
Live at Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 5th June 1979 PRO-SHOT
1. We'll Burn The Sky 2. Lovedrive 3. Is There Anybody There? 4. Another Piece of Meat 5. Kojo No Tsuki 6. Can't Get Enough
Video Clips 7. Make It Real 8. Don't Make No Promises
Klaus Meine - Vocals Rudolf Schenker - Rhythm Guitars Matthias Jabs - Lead Guitars Francis Buchholz - Bass Herman Rarebell - Drums
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 36min.





























