ロニー・ジェイムズ・ディオの人生で一大転機となった“HOLY DIVER TOUR”。その頂点プロショットであるオフィシャル映像が史上最高峰クオリティで蘇りました。本作に収められているのは「1983年12月4日ユトレヒト公演(オランダ)」のマルチカメラ・プロショット。『LIVE ’83』『輪廻転生』『LIVE IN CONCERT』といったタイトルでリリースされた伝統の公式映像です。2005年には『WE ROCK』の一部として公式DVD化されたこともあるものの、そこではなぜか「Drums Solo」やハイライトの「Heaven And Hell」がカット。しかも、その『WE ROCK』も現在は生産中止となり、中古品を探るしかない状況です。本作は、そんな不遇の名映像を最上級でDVD化したもの。もちろん、カットのある『WE ROCK』ではなく、80年代にリリースされた日本盤レーザーディスクを使用しました。実のところ、この作品がレーザーディスク化されたのは日本だけ。この作品が登場した1984年は“家庭用ライヴビデオ”自体が目新しかったわけですが、その定着とレーザーディスクの普及が両立していたのは日本だけだったわけです。その後、DIOも各ツアーの映像を連発していく中で『LIVE ’83』は忘れられ、結果、最高峰映像は日本盤レーザーディスクの中でのみ、ひっそりと眠る事になったのです。そんな日本盤レーザーディスクでも、ミント・クオリティ盤から精緻にDVD化したのが本作。そのクオリティはまさに“史上最高峰”であり、オフィシャルDVD『WE ROCK』と並べて観てもまったく遜色なし……と言いますか「公式もレーザーディスクから起こした!?」と思うほどクオリティが酷似しています。もちろん、クオリティは近くても本作にはレーザーディスク盤であり、カットされた「Drums Solo」「Heaven And Hell」もしっかり収録。これが意外と大きい。ご存じの通り、DIOのライヴはメドレー風に演奏することが多いバンドですが、1983年も「Holy Diver / Drum Solo / Heaven And Hell」はひと連なりの巨大な組曲形式。『WE ROCK』は単に曲が少ないというだけでなく、このメドレーをぶった切っていたわけですが、本作はその大曲をオリジナル通りに体験できるわけです。そんなクオリティで蘇る“1983年”の素晴らしいこと……。何度も書いてきましたが、“1983年のロニー”はとにかく特別なのです。リーダー・バンドのデビューですから気合いが入っていて当然ではあるものの、その凄味は端から眺めている以上に強烈。何しろ、当時のロニー&ウェンディ夫妻は『HOLY DIVER』制作のツアー費用の捻出のために自宅をダブルで抵当に入れ、文字通りの背水の陣で臨んでいました。ここで、そんな“HOLY DIVER TOUR”の概要を確認してみましょう。
《1983年5月25日『HOLY DIVER』発売》・1983年7月23日-8月12日:北米#1(11公演)・1983年8月20日:MONSTERS OF ROCK ’83(英国)・1983年10月1日-25日:北米#2(23公演)・1983年10月30日-12月6日:欧州(25公演)←★ココ★・1983年12月10日-1984年1月7日:北米#3(18公演) 以上78公演で世界を巡りました。これはDIOの歴史上、決して多くはない公演数。まだ実績も大手の後ろ盾もなく、自らの手でよじ登ろうとしていたDIOのキックオフを物語るスケールです。そして、本作は、そんな“HOLY DIVER TOUR”でも後期にあたり、気迫だけでなく成功を実感し始めた時期でもある。その充実感は歌唱にも現れており、艶やかで伸びやかなノドでありながら鬼神の如きドスも利かせているわけです。ロニー自身の言葉によると、ELFでプロになり、RAINBOWで世界を知り、BLACK SABBATHで成功と自らの音楽を見つけたそう。本作に映る彼は、そんな成功の階段を駆け上がる最後の姿。この後の“THE LAST IN LINE TOUR”では成功を守る王者として貫禄すら漂わせるDIOですが、本作はあくまでも“挑戦者”として熱く戦うロニー・ジェイムズ・ディオ。RAINBOWでもBLACK SABBATHでも後のDIOとも違う、“1983年”にしかいない彼です。そして、本作はその姿を記録した唯一の公式映像にして、その史上最高峰バージョンなのです。単に素晴らしいライヴ映像というだけでなく、ロニーの人生に2つとない記念碑映像です。彼の生涯で完全再現まで実現したアルバムはただ1枚だけ。『RISING』でも『HEAVEN AND HELL』でもなく、『HOLY DIVER』だけでした。本作は、それほどまでに特別なアルバムと同じ“魂”が宿ったライヴ映像の頂点。世界に挑む決意、世界中から歓待された実感、背水の陣で掴み取った成功……その喜びが表情と歌声で刻まれたオフィシャル映像。
Live at Muziekcentrum Vredenburg, Utrecht, the Netherlands 4th December 1983 (59:37)
1. Intro. 2. Stand Up and Shout 3. Straight Through the Heart 4. Shame on the Night 5. Children of the Sea 6. Holy Diver 7. Drum Solo 8. Heaven and Hell 9. Rainbow in the Dark 10. Don't Talk to Strangers
Ronnie James Dio - Vocals Vivian Campbell - Guitars Jimmy Bain - Bass Vinny Appice – Drums Claude Schnell - Keyboards
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 60min.





























