海外よりピンクフロイドの1969年~1972年の各年代毎のベスト映像をコンパイルした究極のDVDタイトル。フロイドが最も創造性に満ち溢れ、圧巻のライヴパフォーマンスを披露していた時期のベストライヴ映像を最高画質で収録。オリジナルリリースは2008年ですが、未だに、フロイド映像タイトルのトップとして君臨しているベストタイトルの一つです。 (各映像の内容に関して) まず、1969年10月25日、ベルギーはAmougiesで行われたフェスティバル公演をローカルテレビ映像よりマスタークオリティ収録。まだ初々しさの残るロジャーの呟くようなボーカルでスタートするSet The Controls For The Heart Of The Sunを収録。白黒映像ながら、非常にクリアーな画質とサウンドに驚かされます。鬼気迫るCareful With That Axe, Eugeneはカラー映像で、ロジャーとニックの顔のアップシーンを中心に収録した前半部が強烈。1分25秒で白黒になりますが、短い収録ながらインパクトある映像を楽しむことができます。続いて1970年6月28日オランダはロッテルダムで行われたKralingen Pop Festivalでのステージより、Set The Controls For The Heart Of The SunとA Saucerful Of Secretsの超高画質映像を約9分間収録。Set The Controlsは中間パートからの収録で、ドラを打ち鳴らすロジャーとニックの迫力あるドラミングなど、圧巻のパフォーマンスを素晴らしい映像とサウンドで楽しめます。A Saucerful Of Secretsは中間部の静寂のオルガンパートからの収録。奇妙なイメージ映像からスタートしますが、1分25秒付近でバンドのクローズアップ映像になります。以降はエンディングまで高品質なマルチカメラでバンドの一丸となったプレイを見ることができます。恍惚な表情を浮かべながらも、ノリにのった演奏を続けるバンドの姿は全フロイド・ファン必見です。1971年6月15日、フランスのロヨウモント公演は格式を感じさせるクラシカルなホールでのライブ演奏。こちらもパーフェクトなカラー映像で収録。ギルモアの熱唱が光るCymbalineはムード満点。(ギターソロを写さないのが残念ですが・・)A Saucerful Of Secretsはイントロのロジャーのドラの連打からスタート。呟くようなボーカルパートは若さの残る69年とは違い、完全に成熟の域に達した実に堂々としたパフォーマンスを見ることができます。黒を基調とした映像ですが、映画並みにクオリティの高い映像美が楽しめ、ライブバンドとして最強時期であったフロイドの神懸ったような演奏振りを理想的な画質で楽しめます。最後は1972年6月のイギリスはブライトン公演。こちらは16分に渡って最高画質のマルチカメラによるカラー映像でCareful With That Axe, EugeneとSet The Controls For The Heart Of The Sunを収録。72年を象徴する昇降可能なライトの発する赤、青、緑に照らされたメンバーがムードいっぱいに浮かび上がる様はまさに圧巻。この2曲はフロイド映像史上最強と言っても過言ではありません。夢のような17分を最高画質で体感できます。Eugeneではロジャーのボーカルエフェクトを使ったボーカルが神秘的で迫力満点。Set The Controlsでのタバコを手に余裕のムードでボーカルを聞かせるロジャーの姿は世界の頂点に君臨するライブバンドのリーダーの風格に満ちています。後半、ドラに火がつけられ、スペイシーな演奏を展開するフロイドを素晴らしいカメラアングルで捉えています。途中から海や火山、太陽などのイメージ映像が重なり曲は大団円を迎え、エンディングではテレビ番組のクレジットが被ります。また嬉しいボーナストラックも多数収録。1971年にドイツで放送されたフロイド特集番組より2月25日のハンブルグ公演のAtom Heart Motherの演奏シーンを見ることができます。ここでの地元オーケストラと合唱団との競演シーンはムード満点です。続いて、同番組マスターより、鬼気迫る迫力でシンバルを打ち続けるロジャーの姿を捉えた翌日26日のオッフェンバッハ公演の「神秘」も最高画質で収録。更には1972年初頭、Moreに続きバルベ・シュローダーに再びサウンドトラックを依頼されたフロイドが、フランスのHerouvilleで「La Vallee」用の音楽スタジオレコーディングしている様子をドキュメントした15分のローカル番組を収録。英訳のクレジットも付いているので内容もしっかりと理解できます。インタビューを中心とした内容ですが非常に貴重な内容になっています。ラストは1974年9月にロバート・ワイアットがイギリスの番組「Top Of The Pops」に出演した時の映像を収録。曲はI'm Believerでニック・メイソンがドラムを務めています。合計時間77分(本編54分、ボーナス23分)、全ての画像がマスター・クオリティを確信させる最高品質で収録された世界のフロイド・マニア必携の映像集DVD! Ultimate TV film compilations from overseas (SUPER QUALITY!!!) BELGIUM 1969 Mont de L'Enclus, Amougies, Belgium (Amougies Pop & Jazz Festival) 25th October 1969 Set The Controls For The Heart Of The Sun/Careful With That Axe, Eugene HOLLAND 1970 Kraalinge Bos, Rotterdam, Netherlands (Kralingen Pop Festival) 28th June 1970 Set The Controls For The Heart Of The Sun/A Saucerful Of Secrets FRANCE 1971 ORTF, Abbaye de Royaumont, Royaumont, France 15th June 1971 Cymbaline/Set The Controls For The Heart Of The Sun UK 1972 The Dome, Brighton, Sussex, UK 28th/29th June 1972 Careful With That Axe, Eugene/Set The Controls For The Heart Of The Sun Bonus Track - Grosser Saal, Musikhalle, Hamburg, West Germany 25th February 1971 Atom Heart Mother - Stadthalle, Offenbach, West Germany 26th February 1971 A Saucerful Of Secrets - French TV Documnentary for making soundtrack of La Vallee - Robert Wyatt/I'm A Believer (with Nick Mason on drums) Top Of The Pops Sept 1974 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.77min.