見事なサウンドを一層鮮やかにしてくれる貴重な8ミリ映像をお贈りします。本作は、近年になって発掘された8ミリフィルムから起こされたカラー映像。約3分ほどの短さなのですが、そのクオリティは驚異的。ステージ正面の遠景があるかと思えば、2階席からのズーム、プロショットのワンシーンのような超ズーム、さらにはステージ袖からしか録れないキース・エマーソンの背後ショット等々、あらゆる視点がマルチカメラで映し出される。しかも、キースがリボン・コントローラーを手にステージを闊歩するシーンなど、見どころもキチンと押さえられている。詳細は何も伝わっていない映像ですが、間違いなくスタッフによる撮影だと思われます。その撮影クオリティに加え、画質の鮮度も素晴らしい。色合いには70年代のヴィンテージ感も漂いますが、その発色は美しく、当時の照明技術と8ミリの性能限界に挑戦するようなビビッドさを誇っている。しかも、劣化がほとんどない。明らかにアナログビデオを経由しておらず、フィルムから直接デジタル化されたバツグンの鮮度なのです。この映像、ネット上では無声フィルムとして出回っておりますが、本作では『DEFINITIVE WORKS LIVE 1977(Virtuoso 191/192/193/194)』のサウンドボード音声を被せました(11月18日ホィーリング)。無声フィルムには、ショウのさまざまな見どころを3分間に凝縮しているわけですが、そのシーンから演奏曲を分析、「Tarkus」「Take A Pebble」「Piano Concerto No.1」「Enemy God」「Rondo」など、映像と演奏を精緻にシンクロ。世界のマニアが驚く、本作だけの極上バージョンに仕上げたのです。実際、“オフィシャル以上”とも謳われた『DEFINITIVE WORKS LIVE 1977』のステレオ・サウンドボード音声の説得力は圧倒的。正直なところ、いかに頭で「超貴重」と分かっていても、心では「古くさいEL&P映像」以上の感動はありませんでした。しかし、サウンドボードを重ねられた本作は、貴重さだけでなくどうしようもなく心を揺さぶってくる。一気に記録映画のトレーラーの次元にまで達し、当時のライヴへの憧れや期待感が爆発する傑作映像となったのです。そう、できることなら2CD『SAN BERNARDINO 1977』よりも先に、本作をご覧ください。本作で期待を胸に膨らませ、その飢えた心で『SAN BERNARDINO 1977』を聴く。それでこそ、期待と乾きに耐えながら開演を待つ現場の観客の心理に近づけるのです。そして、渇いた心と歓声に染み渡る本生100%ライヴの極上サウンド………この醍醐味をぜひ味わって頂きたいのです。 Taken from the super 8mm film "US Tour 1977" (Synched with soundboard recording) (3:11) Tarkus/Take A Pebble/Piano Concerto No 1/Maple Leaf Rag/Enemy God/Rondo COLOUR NTSC Approx.3min.