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Pink Floyd ピンク・フロイド/Italy 1972 Laser Disc Version

『フランスのテレビ局の制作によって実現したピンク・フロイドのライブ映像『LIVE AT POMPEII』。あの" 箱根アフロディーテ "の直後(1971年10月)に撮影され、約1年後の72年9月に一般公開されたこの傑作映像は、ファンならもうお馴染み過ぎる映像でしょう。74年にはアルバム『狂気』のスタジオ・フッテージを含めた90分版として新たに公開され、ビデオが一般家庭に普及・流通し始めてからは各国でこれを収めたビデオテープが販売され長く親しまれてきました。現在ではDVDでディレクターズカット版としての公式版が存在しているのは御存知の通りと思います。ただ現行のDVDディレクターズカット版はインタビュー・シーンに追加収録こそ多少あるものの何ともチープなCGがオープニングやエンディング、果ては演奏シーンにも挿入された事で、この映像作品が本来持っていた心奮わせる感動や恩恵があまり感じられない仕上がりになっていた事も未だ記憶に新しいところでしょう。ファンとしてはやはり作品自体を変にいじらず、オリジナルの良さをストレートに出したものこそが求められるものです。しかしかつて、そんな悪評高い現行ディレクターズカット版の前に存在したポンペイ映像のバージョン違いを、3枚組DVDに纏めた極上映像タイトルがありました。すなわちオリジナルの72年公開版とそのオリジナル予告編映像、そして『狂気』スタジオワークとメンバーインタビューが追加収録された74年公開版、更に日本で独自編集された日本製ベータ・テープ版のビデオ映像と日本VHS版の一部(※日本語で"ピンクフロイドの幻想"とタイトルが入るオープニングとエンドクレジットのみ収録)、そして日本全国の主要レコード店にビデオテープ版発売のプロモーション用販促映像として配布された、1983年ストア用の非売品映像版ポンペイまでをも特別収録した、トータル220分というポンペイ映像の決定的タイトル『ピンクフロイドの幻想 / LIVE AT POMPEII : COLLECTOR'S EDITION』です。この海外発の傑作タイトルはリリース直後から大きな反響を呼び、リリースから数年を経た2015年現在でも大変人気のあるタイトルとなっています。ところがその傑作タイトルに、唯一収録されなかったバージョンがあるのです。それがここで今回初めて登場するレーザーディスク版(以降、LDとします)で、しかも画質・音質の点で当時世界最高を誇った1990年代の日本版LDなのです。この" 1990年代のLD "というのが実は大きな鍵で、これはDVDが世に登場する直前に生産されていた、メディアとしての最終到達点の技術で製造されていたディスクである事を意味しています。しかも日本版LDですからそのクオリティは折り紙つき。各ビデオテープ版の所々で散見された色の滲み出しが無く、沈み込んで暗めだったブライト(明暗)の基本バランスもベストなので、シャープでスキッとしたハイグレードな画質が、さも当たり前の様にここに宿っているのです。更に何と言っても嬉しいのは、この日本版LDは『狂気』のスタジオ風景とメンバーインタビューのシーンで日本語の字幕テロップが出る点です。前述した既発盤映像タイトル『ピンクフロイドの幻想 / LIVE AT POMPEII : COLLECTOR'S EDITION』のディスク3には日本のベータ・テープ版映像も含まれていますが、そちらは72年オリジナル公開版(60分)をベースにしているためこのスタジオ・フッテージのシーンが元々無く、これが日本語の字幕付きで追えるのもこの日本LD版の大きな魅力となっているのです。今回海外から登場する本作は、そんな「日本語字幕付きで90年代に出ていた超高画質の日本版LDポンペイ」を2015年最新機材で一切の劣化無くデジタル・トランスファーした高画質版DVDで、アルミ板の腐食も一切無いミント状態のLDを使用した事もあってチラつきのノイズやトラッキングノイズ、更にはビデオ版にありがちな映像の微妙な揺れやブレが無いハイグレードな仕上がりが自慢となっているのです。現行のディレクターズカット版DVDとは異なる、私達の世代にはお馴染みの80分ヴァージョンがマスター・レベルの仕上がりでここに誕生したのです!収録内容は基本的に1974年版を踏襲していますが、74年版にあった冒頭の、胎動の音と共に出てくる数秒間の真っ黒な画面がほぼカットされ(※約1~2秒は黒い画面が残されていますが)、遺跡の路地シーンからいきなり始まっているのが特徴です。この導入の映像で既に発色の良さと解像度の高さをお感じになると思いますが、その収録音も気持ちの良いステレオ感がディスク冒頭から出ている事にも自然と気付かされるでしょう。ちなみにこの日本LD版では、日本VHS版にあった" ピンクフロイドの幻想 "という日本語タイトルが冒頭で出ないのもトピックスです。このタイトル・テロップは日本ベータ版でも出ませんが、本LD版は冒頭遺跡シーンの音楽やテロップの入れ方が74年版に準じている為、72年版に準じたそのベータ版とも違っているのです。「On The Run」のチャプターで出てくるアビーロード・スタジオでの『狂気』収録風景は各メンバーの会話が日本語の字幕付きで愉しめる様になっており、これは日本版LDの大きな特徴です。対訳も現行DVDのものとは言い回しが若干違っており、約20年ほど前の対訳で追ってゆけるのも興味深い点でしょう。ロジャーがブライアン・イーノも使っていたEMSシンセを操る様子も美麗に映し出されます。「ユージン、斧に気をつけろ」では日が落ちてそれが夜間撮影されているという神秘性、すなわち監督がこのポンペイ遺跡を撮影に選んだ最大の理由ともなった" 昼間とは大きく異なる遺跡の表情 "を、あえてこの曲で見せている真意が美麗な映像からしっかり伝わってくると思います。「神秘」は御存知の通りこれがフロイドとして最後の演奏でした。前半部のインプロ(・・と言うよりはフロイド式の音の構築法)の秘密がLD版特有の鮮やかな映像と迫力の音像で現れますので、彼らが当時持っていた創造性の" 神秘 "にも更に深く迫れると思います。「Us And Them」のチャプターではスタジオ内の機材が綺麗に映し出されますが、ここは「On The Run」でデイヴとロジャーが語る" 機械と人との在り方 "についての発言と連動して観ると、当時のスタジオ機材の様子をただ単に長廻しで撮っているのではない事に気付かされる筈です。他のメンバー3人が発言する中でリックだけが発言せず、ただ黙々とピアノを弾く姿(=機材・楽器と人間が言葉を超えて向き合う姿)は、後に出てくる「Brain Damage」のチャプターでデイヴがギターで同曲のアプローチを試すシーン(=機材に振り回されず、それを自在に操る姿)との鏡形イメージになっており、「On The Run」での発言と連動しているのが改めてよく分かると思います。「太陽讃歌」が夜間撮影されているのは「ユージン」と似た理由だと思いますが、日が落ちた円形劇場での幻想的な演奏風景が日本版LD特有の素晴らしい映像で浮かび上がる様子を是非本作でも御体験下さい。演奏中に終始挟まれる" お客さん "の姿、すなわち古代の壁画・石像・石版レリーフとの対比も強烈なイメージで現れ、左右のステレオ感に充ちたサウンドが、言葉や実体を持たない者達との時空を超えた意思の疎通を一層生々しく伝えてくれるでしょう。「Mademoiselle Nobs」では犬の" 歌声 "がセンターでよく通っており、右チャンネルからハーモニカとオーヴァーダブされたベース、左チャンネルからギターがそれぞれ分離感の高いサウンドで出ているのがお分り戴けると思います。同じ日本版でもVHSビデオ、ベータ・ビデオ版ではこれら各音が全て中央に収束して出ているので、LDサウンドならではの分離感の良さを実感して戴けるでしょう。「Echoes, Part 2」は日本ベータ版と違って曲名テロップが正しく表示されます。決して" Part 11 "ではありませんので御安心下さい。このチャプターもまた出音の分離感と美麗な映像との高い融合感をお愉しみ戴けるものとなっており、特徴的なソナーの音や右チャンネルからのシンバルの打音、オルガン、そして左チャンネルからのミュートしたギターがそれぞれ優れたサウンドで出てきますので、映像と共にその音像も是非御注目下さい。「Us And Them」のチャプターで、ニックが「僕らは一時代を築いてしまったから、過去の遺物になる恐れが常についてまわる」という発言をしていますが、バンドの歴史が昨年で事実上閉じられた現在、この言葉は今後現実味を帯びてくるのかもしれません。でも、果たして本当にそうでしょうか? フロイドは過去の遺物どころか時代を超えて今後も語り継がれてゆく筈ですし、公式・非公式を問わず残された音源や映像から今後ますます新しい驚きと発見が続くのではないでしょうか。DVDの登場直前に出ていた本タイトルもまたそのひとつで、日本のLD技術最後期の音と映像の威力により、見慣れた筈のポンペイ映像の中にまた新しいフロイドの再発見がもたらされる筈です。現行のディレクターズ・カット版DVDがアレな事になっている今だからこそ、これはどうあっても質の確かなバージョンで手元に置いておきたいものです。各バージョンが最高の状態で鑑賞出来る好評ロングセラー・タイトル『ピンクフロイドの幻想 / LIVE AT POMPEII : COLLECTOR'S EDITION』と併せて御手元に置けば、ポンペイ映像に関しては今後もう思い悩む事は無くなるでしょう。今週末に届く海外からの初回入荷分、どうぞ御期待下さい!』 Live At Pompeii:Japanese Laser Disc Edition (DVD) Taken from the original Japanese Laser Disc(VAL-3072) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.80min. 1. Introduction 2. Echoes (Part 1) 3. On The Run (Studio Footage) 4. Careful With That Axe, Eugene 5. A Saucerful Of Secrets 6. Us And Them (Studio Footage) 7. One Of These Days 8. Set The Controls For The Heart Of The Sun 9. Brain Damage (Studio Footage) 10. Mademoiselle Nobs 11. Echoes (Part 2) 12. End Credits TOTAL TIME (79:34)

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