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Roger Waters ロジャーウォーターズ/Denmark 2018

北米に続き、オセアニア、英国、ヨーロッパ大陸を制覇しつつある“US + THEM”。その極上にして激レア曲も美味しい最新作品がリリース決定です。本作が撮影されたのは「2018年8月10日+11日」。コペンハーゲン2連続公演の現場を伝える極上のオーディエンス・ショットです。まずは、これまで通りツアー進捗の中でショウのポジションを確認しておきましょう。 ・1月24日-2月20日:オセアニア(12公演)・4月13日-6月23日:欧州#1(36公演)・6月26日-7月7日:英国(8公演)・7月11日-8月31日:欧州#2(15公演)←★ココ★・10月9日-11月24日:南米(15公演) ・11月28日-12月9日:メキシコ(7公演) これが現在までに公表されている2018年のスケジュール。現在、“US + THEM”はヨーロッパ・レッグの最終盤に差し掛かっているところ。「欧州#2」は主に北欧/東欧を巡る日程で、本作のコペンハーゲン公演はその6-7公演目にあたるコンサートでした。本作は、そんな2日間の光景になるわけですが、2回分のフル映像ではありません。メインとなるのは、初日となる「8月10日」のフルショウ。その最後に初日では演奏しなかった「Mother」を翌日「8月11日」でボーナス追加したものです。そして、メイン「8月10日」のクオリティたるや超絶。これまでも無数の傑作映像を生み出してきた“US + THEM”だけに軽々にNo.1指定はできないものの、その画質・サウンドはトップクラスですし、同時に強烈に個性的なのです。その個性は映像・サウンドの両面に及ぶ。何よりも強烈なのは、凄まじい直写。ステージ左側のスタンド席から撮影されているのですが、座席に角度があり、遮蔽物がまったくない。ステージだけが画面を占領する絶景なのです。それだけならこれまでの作品群でも味わえましたが、本作はそのポジションを活かし、グイグイとズームしていく。正直なところ、思いっきり引くと巨大スクリーンの映像演出もたっぷりと目撃できるポジションなのですが、最新機材の性能限界に挑むようなズームでロジャーやメンバーのバストアップが画面いっぱいになるほど迫る。しかも、それだけの超ズームにも関わらず美しく、安定している。恐らく、撮影者は事前に様々な映像でショウ演出を研究していたのでしょう。現場では当代きっての映像が繰り広げられていると言うのに、それを見たくなる誘惑にも惑わされずロジャーやバンドの1人ひとりを追う。しかも、ソロでは1人をドアップにし、アイコンタクトはキチンとバンドを画面内に収めるのです。こう書くとスクリーン映像がまったくないように思われるかも知れませんが、そうではありません。現場では観客に映像を見せたいシーンではステージが暗くなる。そうしたシーンではカメラも引きになって巨大スペクタクルを遠景で捉え、ステージが明るくなると再びズームの直写に挑む。そして、そのタイミングも事前に把握しているかのように見事なのです。斜めアングルだけにバタシー発電所の登場もド迫力&立体的ですし、豚マスクの面々がステージでシャンパンを交わすシーンも超ズームで見られる。徹底的にショウを研究していなければ不可能な、可能な限りの直写。ここまで近づき、ズームを多用したショットはこれまでありませんでした。さらに音声も凄い。まるでサウンドボードを地で行くダイレクト・サウンドはこれまでも多々ありましたが、本作は猛烈に艶やか。会場音響も拾っているせいでしょうが、それがボケや濁りにならない。ライン級のクリアさでありながらその感触は磨き抜かれた真珠のようにまろやかに輝くサウンドなのです。そんな個性派クオリティで描かれるショウもまた、超個性的。大筋で既に完成された“US + THEM”ではあるものの、アンコールで『IS THIS THE LIFE WE REALLY WANT?』の激レア曲「Broken Bones」を演奏するのです。実はこの曲、この日が“US + THEM”初登場。その後も演奏されているものの、それでも4-5回程度。その記念すべき初回を超極上の映像とサウンドでじっくりと体験できるのです。先述しましたが、そんなフルショウの後には翌「8月11日」の「Mother」を追加収録。前日、激レア曲「Broken Bones」のために演奏しなかった曲であり、これまた初日に酷似したポジション(少し角度が急になっていますが、やはり左側スタンド)による極上映像。これを追加されることにより、2日間の全曲を目撃できるわけです。超美麗な映像美と音楽、それ以上に“US + THEM”を隅々まで熟知したカメラワークが圧倒的な1枚です。お手軽にスクリーンだけを録るのでも、演出にビックリしながらあちこち見回すのでもない。巨大なスペクタクルも押さえつつ、ロジャーが階段を下りてステージから姿を消す瞬間まで一期一会なステージのドアップを最大漏らさず押さえきった1本。幾多の傑作映像の中でも類い希な個性に輝く大傑作です。 Live at Royal Arena, Copenhagen, Denmark 10th & 11th August 2018 AMAZING SHOT (152:58) 1. Outside of the venue 2. Pre-Show 3. Speak to Me 4. Breathe 5. One of These Days 6. Time 7. Breathe (Reprise) 8. The Great Gig in the Sky 9. Welcome to the Machine 10. Deja Vu 11. The Last Refugee 12. Picture That 13. Wish You Were Here 14. The Happiest Days of Our Lives 15. Another Brick in the Wall Part 2 16. Another Brick in the Wall Part 3 17. Battersea Power Intro 18. Dogs 19. Pigs (Three Different Ones) 20. Money 21. Us and Them 22. Smell the Roses 23. Brain Damage 24. Eclipse 25. Broken Bones★ 26. Comfortably Numb Royal Arena, Copenhagen, Denmark 11th August 2018 27. MC 28. Mother COLOUR NTSC Approx.153min.

Roger Waters ロジャーウォーターズ/Denmark 2018

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