「Sympathy For The Devil」の開演から「Play With Fire」「Under My Thumb」、そして「Dancing With Mr. D」と驚きの連続だったハンブルグ公演。その決定盤ライヴアルバムには、当日を目でも楽しめる映像作品をご用意しました。ショウの直後から……いえ、その最中から多数の映像が飛び出しておりますが、本作はその中でもクオリティと個性が両立した逸品。ステージ正面の中央あたりから撮影したワンカメ・オーディエンスなのですが、最新デジタル機材の鮮明な画質もクリアなサウンドも絶品。それこそ、プロショットに使われる遠景アングルかのように見事な映像です。しかし、それ以上に強力な個性はカメラワーク。実は、その遠景がほぼ動かず、ズームも放棄した固定アングルでずーっと押さえているのです。普通なら「遠景の固定アングル」にはガッカリするところですが、今回ばかりはこれがイイ。今回の“NO FILTER TOUR”は、巨大なモニター塔×4本の大スペクタクルも話題となっていますが、それが事細かにビシッと見つめられるのです。ポジションは花道の先端付近なのですが、これがちょうどステージの端から端、スクリーン塔の端から端を綺麗に収められるのです。そして、その巨大スクリーンに映されるのは、完璧に計算されたプロ撮影の映像。ショウの見どころ、メンバーの表情もアップで全部観られる。もちろん、巨大さを活かした最新映像演出もばっちりです。ただし、これを「プロショット感覚」と言ってしまうと、それもちょっと違う。画面内にはステージ全景の直視も同時に描かれており、生々しい現場感覚も同居している。さらに、この巨大スクリーン塔は4本。同じ映像を映し出すこともありますが、ほとんどのシーンでそれぞれ違うメンバーを個別で映し出す。「スクリーン4つ」と「ステージの直写」……まるで5分割画面のプロショットのようでありながら、本生100%のオーディエンス視点によって全部トータルの自然な体験感で包まれている。本作はワンカメではあるのですが、その見応えはマルチカメラ以上でさえあるのです。なんとも独特な個性派映像ですが、これは偶然ではありません。その証拠にショウの開演からビシッとアングルを決めており、ラストまで迷いなく撮り続けている。撮影者は明らかに「こういう映像にする」と意図しており、それを見事に成し遂げた(まさかこれほど特別なショウになるとは思ってなかったでしょうが)。まさに“作品”然とした1本なのです。まさに2017年だからこそ、“NO FILTER TOUR”だからこそ、そして、その効果を狙った本作だからこその光景。衝撃のセットを極上視点で楽しむ意味でも、一大スペクタクルの“NO FILTER TOUR”全景をじっくり確認する意味でも絶好な1枚。
Live at Stadtpark, Hamburg, Germany 9th September 2017 (133:28)
1. Sympathy for the Devil 2. It's Only Rock 'n Roll 3. Tumbling Dice 4. Out of Control 5. Just Your Fool 6. Ride 'Em on Down 7. Play With Fire 8. You Can't Always Get What You Want 9. Dancing With Mr. D 10. Under My Thumb 11. Paint It Black 12. Honky Tonk Women
13. Slipping Away 14. Happy 15. Midnight Rambler 16. Miss You 17. Street Fighting Man 18. Start Me Up 19. Brown Sugar 20. Satisfaction 21. Gimme Shelter 22. Jumping Jack Flash
Colour NTSC Approx. 133min.





























