名盤『LOW』をステージの現場で進化させた『MONTREUX 2002』(以下2CD)は、まさにオフィシャルが残すべき大決定盤です。その映像となる本作は、さらに驚愕。記念すべき『LOW』再現ステージをマルチカメラで2時間半以上にわたって収録したプロショットなのです。そのクオリティがまた抜群。よくある現場モニター用のプロショットではなく、完全に商品化も可能なカメラワークで、切り替えのフェイドも曲想に合わせたこだわりぶり。もちろん、2002年ならではのデジタル画質も美しい逸品なのです。しかしサウンドが2CDには及ばなかった。もちろん、これ単体なら文句なしのサウンドボードなのですが、2CDはその上を行く。さすが、ボウイ研究の大家が選んだだけはある極上ぶりなのです。「なら、音声だけ2CDと差し替えたら?」……これまたごもっとも。しかし、それも上手くはいかなかった。収録は同じなのですが、尺がやや違うのです。イントロやアウトロはCDより本作の方が長く収録されているものの、その一方で「Everyone Says 'Hi’」の中盤で大きなカットがあり、完全収録とはなっていない。実際、音声を被せてみたところ、イントロやアウトロの途中で音質が変わり、カットの不完全さが妙に気になる……その歯がゆさを永久保存する気になれなかったのです。とは言え、極上プロショットの見応えは何物にも代え難い。素晴らしきステレオサウンドボード・アルバムの向こうにある光景を目撃するには絶好の1本。青く幻想的なステージに「Warszawa」が鳴り響き、「1976年のアルバム『LOW』をやるよ」と語るボウイ。真っ赤なスーツに身を包み、連なるフレーズを確かめるように真剣な眼差しを落とす姿もハッキリと映し出されるのです。歴史上、数回しかなかった『LOW』再現コンサート。それをマルチカメラ・プロショットで収めきった本作は、まさに「映像版LOW」とも言うべき大傑作映像です。単なるボーナスの域を遙かに超えた超絶の1本、どうぞ極上のステレオサウンドボード・アルバムと共に、存分にご堪能ください。
Montreux Jazz Festival, Auditorium Stravinski, Montreux, Switzerland 18th July 2002 PRO-SHOT
1. Sunday 2. Life on Mars? 3. Ashes to Ashes 4. Cactus 5. Slip Away 6. China Girl 7. Starman 8. I Would Be Your Slave 9. I've Been Waiting for You 10. Member Introductions 11. Stay 12. Changes 13. Fashion 14. Fame 15. I'm Afraid of Americans 16. 5:15 The Angels Have Gone 17. "Heroes" 18. Heathen (The Rays)
19. Everyone Says 'Hi' 20. Hallo Spaceboy 21. Let's Dance 22. Ziggy Stardust 23. Warszawa 24. Speed of Life 25. Breaking Glass 26. What in the World 27. Sound And Vision 28. Art Decade 29. Always Crashing in the Same Car 30. Be My Wife 31. A New Career In A New Town 32. Subterraneans
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.155min.





























