更なる驚愕!! 衝撃のフロイド初登場音源が今週はもう1作緊急リリースされます!! 箱根アフロディーテから約半年後、フロイド2度目の来日となった1972年3月7日・東京体育館2日目の模様をフル収録した完全初登場の新発掘音源です!!今週同時リリースとなった『COMPLETE APHRODITE 1971 』は実に45年振りに箱根アフロディーテの全貌をフル収録・超A級音質で解き明かした50年に一度のギガ級タイトルです。しかしそれに勝るとも劣らないのがこの音源の登場でしょう。というのは、この72年東京体育館2日目の録音は、1999年に海外レーベルZEUSから出ていた『LIVE IN TOKYO 1972 』が唯一の音源で、何故かこれまで他の録音ソースが世に出た事は無いというエアポケットの様な公演日なのです。ただこのZEUS盤で使われていたソースは透明感はあるものの演奏音が全体的にか細く、またショウ後半を捉えたディスク2からは右チャンネルの成分が薄くなり、殆んど左側からの出音だけで音が進行し、そのうえ低音の潰れが目立つという難アリの録音ソースでした。しかもアンコール「太陽讃歌」が途中でフェイド・アウトしてディスクエンドするという非常に痛い欠点もあった訳ですが、ただ聴く側としてはこれが唯一の録音ソースだった以上、このZEUS盤=Recorder 1に耳を傾けるしか無かった訳です。でもそれも今週末でいよいよ終わりを迎えます。何故ならそうした音質面での弱点を全て克服し、更に「太陽讃歌」を史上初めてノーカット完全収録した史上初登場のRecorder 2、すなわち本作がこの日の音源史を一気に塗り替えるからです!! 実はこれを録音したのは、今週末に同時リリースされる箱根アフロディーテ完全版と同じ人物でした。今回、録音者御本人から箱根の完全音源と一緒に渡された第2の秘蔵音源がこれで、使用した録音機材も同じ(※ =デンスケとカセットテープ)である事を明かしてくれました。当然これも箱根完全音源と同様に録音者本人が44年間一切世に出さなかった為に世界初登場の完全オリジナル・マスターとなるわけですが、その収録内容がまた凄かったのです。すなわち、
1.最初から最後まで演奏音に太い密度感と透明感があり、タフな手応えのある聴き心地。高音域にも伸びと空間性が備わっており、しかも全てのシーンで音割れが一つも存在しない
2.ショウ後半を捉えたディスク2からは更に音質が向上し、ZEUS盤の様に右チャンネルの成分も薄くならず、ディスクエンドまで音像に抜群の安定感が備わっている
3.アンコール「太陽讃歌」をノーカット完全収録。これは同日の音源史上初登場・世界初公開の快挙。更にその後も録音は廻り続け、終演後の様子まで含まれている
...等など、これまで唯一だったZEUS盤=Recorder 1を軽く超えるハイグレードなサウンドと内容を誇る驚異の新発掘音源だったのです!!これはもうこの日の単なるアッパー版というよりは驚愕の新定番音源が登場したとお伝えする方が相応しいと思いますが、本作はこの大発掘秘蔵テープをマスターからダイレクトにデジタル・トランスファーしたものとなっており、ピッチの修正以外は一切の手を加えずにプレス化したものです。テープ残量温存の為、演奏終了毎に曲間部分で録音のオン・オフは押されているものの、全ての演奏曲が収録されているうえフレッシュ感満点の優れた音質は特筆されますし、何よりもこれまでZEUS盤=Recorder 1でしか知り得なかったこの日の演奏を真新しい視点で考察し、読み解いてゆける悦びは計り知れないものがある筈です。またそうしてRecorder 1とは録音位置が違っている(※ そして恐らく録音機材と使用テープも)事から、これまでZEUS盤で聴けたサウンドとは出音の印象が随分変わっている事も大きなポイントでしょう。一番の違いは音の太さと密度感・透明感の向上ですが、各楽器の鳴り方を聴くとオルガンやシンセサイザーの音が明瞭な至近音で収録されている事にお気付きになる筈です。例えば「生命の息吹き」が始まると弾力ある低音域の中から演奏音が高濃度で滲み出してくるのですが、両ソースを比べるとZEUS盤ではオルガンよりギターの音が前方に出ており、オルガンは奥まって目立たない音で鳴っているのです。もちろん本録音でもギターはしっかり聴こえていますが、それと同時にオルガンが更に麗しい響きで届いますから、恐らくZEUS盤のソースは会場左側=ギルモア寄りで録音され、本録音は中央やや右側に録音機があったと推察されます(※ 歌声も本作の方がより中央から真っ直ぐに届いています)。 「走り回って」も、ZEUS盤では楽器全体が鳴るシーンの殆んどで音割れが生じていましたが、本録音ではそんな音割れなど一切生じず、抜群の安定感を伴う音像で音楽を堪能してゆける喜びを備えています。「タイム」も冒頭の時計コチコチ音の近さと太さ、また第一音目からの音の際立ち・鮮やかさが格段に向上した姿で現れ、複数の音が同時進行する物憂げな曲想が響きと間の豊かさを携えながら耳元を駆け抜けますし、「虚空のスキャット」でもZUES盤ではか細く遠目に鳴っていたオルガンが一音ずつ近くて深い音色で現れ、またSEで入る喋り声も明瞭に現れる為、これら各パートの音が麗しく浮き出ては流れ去る桁違いのアッパー・サウンドに耳が釘付けになるでしょう。「マネー」も冒頭レジスター音がRecorder 1とは比較にならないほどタフで鮮やかに飛び出し、若きギルモアの声に先導されるマッシヴな低音域の運動性もその濃密さと重量感がZEUS盤サウンドを一蹴しています。「アス・アンド・ゼム」もまたオルガンの響きと音色の威力が桁違いに良く出ており、軽くて芯の無いサウンドで流れていたZEUSサウンドを瞬時に吹き飛ばしてしまいます(※ 曲後半で入るオルガンのソロも同様で、これも音色と演奏から受ける印象が格段に違っているのが判るでしょう)。またギルモアの声とギターに掛かった深いディレイがこれまで以上に聴こえる点にも注目で、これまで以上に確かな手応えでひとつひとつのギター音を掴む事が出来る筈です。「望みの色を」もギターの熱量高い弾き込みがバックのタフで濃密な演奏音と相まって真新しいサウンド・コントラストを体験出来ると思いますし、「狂人は心に」もRecorder 1以上に近い音で出る序盤ギターのアルペジオと歌唱に心奪われること確実です。そして「狂気日食」に至ってはゆっくり下降してゆく最後のシンセ音の推移にこの日の" 狂気からの醒め方 "と、プロトタイプ版モチーフの発展的可能性が聴き手の知性をますます強く刺激してくれるのです。
ディスク2のショウ後半も見事なサウンドがそのまま続くのですが、驚くことに「ユージン、斧に気をつけろ」冒頭から更に音質が向上します。またZEUS盤ではこのディスク2から右チャンネルの成分が薄れ、定位に難を残しまくる音像になっていましたが、本録音では左右チャンネルから濃密で透明なヴィンテージ・サウンドがしっかり地に足を付けて鳴っており、音質面での優位性とクオリティの高さを更に強く実感出来るのです。それが直ぐに体感出来るのが「吹けよ風、呼べよ嵐」で、低音がいちいち割れて非常に聴き辛かったあのZEUSサウンドが、本録音では演奏本来のノーダメージ直球音として史上初めてその姿を現すのです。またこの日の演奏では当日のPAシステムのトラブル(※ 演出?)なのか2分57秒付近から急にシーケンサーの音が引っ込んで音が出なくなるシーンが存在しますが(※ 後半6分11秒付近で復調します)、この約3分間も場内で起こる歓声やリズムレスで進行する他楽器の音の飛来がサウンドの奥行きと立体感をZEUS盤以上に浮き立たせており、音の間が更に深く読み取れるのです。「ユージン」は、使用したテープのリバース・ポイントとなっていた為に冒頭が僅かに切れていますが、その操作で収録位置が若干変わった為かここまでのサウンドより音の鮮やかさや透明感、そして何よりも演奏音の近さと広がりが格段に向上します。この嬉しい効果によって中~低音域の集音度が更に増しており、ドラムとベースの動きが更なる高解像サウンドで追える様になっているほか、ロジャーの囁きがますます間近に現れるのだからたまりません。スクリーム後に音楽が炸裂する姿もZEUS盤とは桁違いの手応えでその展開を追ってゆけますが、しかし一番の聴きどころは実はそこから終曲に向かって音が徐々に細くなってゆく様子でしょう。惨劇の後、現場から遠ざかってゆくこの音楽的な推移をこのRecorder 2は大変生々しく捉え切っており、ここはまさに演奏表現の遠近法を見ることが出来る名シーンとなっていますので是非御期待下さい!! 「エコーズ」もまた演奏前の期待に満ちた場内のざわめきやロジャーによる曲紹介からパーフェクト収録しています。前年の箱根アフロディーテでは初期版の歌詞として披露されていた歌詞がここでは完成版として歌われている訳ですが、これもギルモアとライトによる2声の機智に富んだハーモニーとバックの演奏が明瞭に聴き分けられる高品質音像で姿を現し、その先も演奏全体にフォーカスを当てた目覚しい特上サウンドが次々と展開してゆきます。アホウドリのシーンもギターの鋭い鳴き声が東京体育館内を貫き・拡散する姿を克明に捉え、遠くから静かにシンセサイザーが立ち上がってソナー音が重なるあの興奮も身が震える様なリアル・サウンドで出てくるのです。後半も上昇・下降を繰り返す音型によって音楽が高々とうねり、飛翔する姿がパーフェクトに飛び出し、まさに恍惚の聴き応えが満喫出来ること請け合いです。アンコールの「太陽讃歌」は史上初のノーカット完全版で収録されていますが、ここでもその音質の良さが際立ちます。というのは、御承知の通りこの曲は中音域に各楽器の音が集中しますので、凡庸な録音ですとこれがモコモコした不鮮明な音の塊で聴こえてしまいます。でもこの録音では「あれ? こんなところでこんな音を出していたのか」という発見も数多く出来るほど各音がしっかり聴こえ、中盤で徐々にアップテンポになってゆく箇所もその音楽的な高揚感をバッチリ捉えています。ZEUS盤はこの頂点を迎えてリズムが消えるところ(※ 本録音5分22秒付近~)でディスクエイドを迎えていた訳ですが、本録音はここから先、演奏終了とその先までの約7分間強(!!)までを完全ノーカット収録しています。この初登場演奏シーンではスライド・ギターとオルガンによる神秘的なフリー・アプローチが未知の展開を見せており、唯一無二の神秘的な音の綴れ合いが初めてその姿を見せており、この曲に秘められた多面的な魅力と可能性に改めて驚かされるに違いありません。その終曲後も約1分間弱ほど録音が続き、ステージ・マイクのハウリング音や場内・周囲のざわめき等、終演直後の生々しい場の空気までもが濃密な音でディスクエンドまで記録されているのです!!随分と長い間、唯一の音源でしか知り得なかったこの日の演奏が新規秘蔵ソースによって全く別の角度から演奏を照らし出し・考察出来る驚きと興奮...これは非公式音源までフロイドを追い掛ける我々ならではの悦びでしょう。本作72年の東京、そして今週末もうひとつリリースされる衝撃の71年・箱根と、どちらも史上初登場の完全収録という点が巨大なトピックですが、この歴史的な大発掘音源を前にしてふと頭をよぎるのは、私達はフロイドが行った日本公演についてまだまだ多くを学べると気付ける点です。かなり分厚い科学史書でも百科事典の拡大版に過ぎない事もありますが、収録内容や音質全体をざっと見ても、そして微視的に細かな部分構造を注視しても極上のクオリティを誇るこの2つの超新星タイトルは、まさに未知の驚きに満ち溢れた聖典とも言える第一級の研究素材です。是非今週末はこの歴史的快挙の2大発掘音源を手にして45年分の空白を存分に埋めて下さい。どちらも全体像が未解決だった史上初登場・全曲完全収録音源ですから、フロイドが70年代初頭の日本に残していた大きな断片を完璧に埋められる素晴らしい週末、そして知の渇望を強く刺激し続ける最高の夏の課題となるに違いありません。
Live at Tokyo Taiikukan, Tokyo, Japan 7th March 1972 (from Original "New" Masters)
Disc 1 (46:49)
The Dark Side Of The Moon
1. Speak To Me 2. Breathe 3. On The Run 4. Time 5. Breathe(Reprise) 6. The Great Gig In The Sky 7. Money 8. Us And Them 9. Any Colour You Like 10. Brain Damage 11. Eclipse
Disc 2 (57:19)
1. One Of These Days 2. Careful With That Axe, Eugene 3. Echoes 4. Set The Controls For The Heart Of The Sun





























