“ロックなリッチー・ブラックモア”最後の来日となった1995年。“STRANGER IN US ALL TOUR”の極上ライヴ・イン・ジャパンが登場です。1993年にDEEP PURPLEを電撃脱退したリッチーがRAINBOWを再編、再び日本に戻ってきた模様を収めたライヴアルバムです。まず、この年の来日日程から見てみましょう。
・11月11日:代々木オリンピックプール ・11月12日:代々木オリンピックプール ・11月14日:京都会館第一ホール ・11月16日:大阪府立体育館 【本作】 ・11月17日:名古屋センチュリーホール ・11月19日:大阪フェスティバルホール ・11月20日:九州厚生年金会館 ・11月22日:横浜文化体育館 ・11月23日:東京ベイN.K.ホール
このように全9公演。もともとRAIBOW人気の高い日本だけに、金看板を持ち出したリッチーへの期待度は高く、ロニー・ジェイムズ・ディオ時代に次ぐ公演数となりました。本作は、その中の4公演目「1995年11月16日:大阪府立体育館」公演を収めたオーディエンス・アルバムです。録音したのは、90年代の西日本を代表するテーパー。デヴィッド・ボウイ『A REALITY IN OSAKA: THE LAST CONCERT IN JAPAN』やプリンス『ONE NITE ALONE IN OSAKA』、KANSAS『OSAKA 2001』といった傑作群が大好評を賜っておりますが、そのオリジナル・マスター・コレクションなのです。上記のタイトルを1つでもお聴きになった方なら、その異様なクリア・サウンドを実感していただけると思いますが、本作もまた同等の強烈クオリティなのです。そのサウンドは、まさにクリスタル・クリア。録音ポジションは伝わっていませんが、極太でゼロ距離の直球感で突きつけられる楽音は「まるでサウンドボード」を地でいく素晴らしさ。曲間には大歓声も起きはしますが、それが楽音よりも遙かに遠い。克明に刻まれた各楽器の鮮やかさと相まって、ていねいにミックスされたオフィシャル盤のようなバランスがたっぷりと楽しめるライヴアルバムなのです。そんなサウンドで描かれるのは、正しく“ロックなリッチーの総決算”。ロニーからジョー・リン・ターナー時代までの代表曲をズラッと並べ、さらにDEEP PURPLEの「Perfect Strangers」「Burn」までも演奏している。70年代・80年代の旧RAINBOWは意図的にDEEP PURPLEを避けていましたが、ここでは“ブラックモア・ミュージック”を区別なくやりたい放題。バンド名にこだわらない姿勢は、2016年の新生RAINBOWにも通じるものです。そんな新世紀RAINBOW以上なのが、猛烈な現役感覚。なにしろ、新作『STRANGER IN US ALL』の10曲中7曲(つまり、「Cold Hearted Woman」「Stand and Fight」「Silence」以外の全曲)が演奏される。切々とした「Temple Of The King」から鮮やかに切り替わる新名曲「Black Musquerade」のダイナミックなこと……。この後、リッチーは21年に渡ってロックアルバムを作っていないわけですが、その最後の名曲群がたっぷりと詰まっているわけです。それ以上に現役感吹き出すのは、演奏そのもの。21世紀RAINBOWは、BLACKMORE’S NIGHTをロック寄りにしたアンサンブルでしたが、こちらは徹頭徹尾のハードロック仕様。なにしろ、リッチー自身が素晴らしい。新プロジェクトを軌道に乗せようと燃えていますし、特に日本は1993年のDEEP PURPLEでドタキャンした汚名を返上しなくてはならない。旧RAINBOW末期に感じられたような迷い、再編DEEP PURPLEのおざなり感もなく、フレーズ1つひとつに、その情熱と熱気が宿っているかのようです。さらにタイミングもグレイト。『STRANGER IN US ALL』をリリースしたRAINBOWは、1995年9月30日からツアーを開始しており、ヨーロッパをたっぷり25公演こなしてから日本を訪れた。それだけに、新バンドのアンサンブルも丁度こなれつつ、まだまだフレッシュさを失っていないのです。もっと細かい話をすると、欧州→日本の移動にも1週間の余裕を持たせていますし、さらにこの日の前日はオフ。本作に収められているのは、心身共に万全で挑んだショウなのです。当時50歳で働き盛りだったリッチーはもとより、その後英雄ギタリスト達に求められ続けるドゥギー・ホワイトの歌声も伸びに伸びる。さらに付け加えたいのは、ツアーから参加したチャック・バーギ。84年の旧RAINBOWでもシャープな妙技を聴かせてくれた名手中の名手ですが、ここではさらにタフなパワーも体得。力と業を兼ね備えた1995年の彼は、コージー・パウエルに次ぐベスト・ドラマーの風格を存分に聴かせてくれるのです。 1970年の『IN ROCK』から歩み続けて25年。まさに“BLACKMORE'S HARD ROCKの到達点”を極上サウンドで捉えきったライヴ・イン・ジャパンの大傑作です。新世紀RAINBOWが世界を沸かした2016年。今だからこそ心突き動かされる1本を、あなたに。
Live at Osaka Furitsu Taiikukan, Osaka, Japan 16th November 1995 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (69:08)
1. Land Of Hope And Glory 2. Over The Rainbow 3. Spotlight Kid 4. Too Late For Tears 5. Long Live Rock'n'Roll 6. Hunting Humans 7. Wolf To The Moon 8. Difficult To Cure 9. Keyboard Solo 10. Still I'm Sad 11. Drums Solo 12. Street Of Dreams 13. Temple Of The King 14. Black Musquerade
Disc 2 (47:09)
1. Ariel 2. Since You Been Gone 3. Perfect Strangers 4. Traditional Song/Waltzing Matilda 5. Hall Of The Mountain King 6. Maybe Next Time 7. Stone Cold 8. Burn 9. Greensleeves 10. Over The Rainbow
Ritchie Blackmore - Guitar Doogie White - Vocal Greg Smith – Bass Paul Morris - Keyboards Chuck Burgi – Drums





























