「箱根アフロディーテ」で有名な伝説の1971年初来日直後に行われた、フロイド70年代唯一のオーストラリア・ツアーより、初日の8月13日のメルボルンはフェスティバル・ホール公演を高音質オーディエンス録音で収録。ネットにアップロードされた「Karmamania's 1st gen cass」ヴァージョンをダイレクト収録。元々、高音質で知られている71年メルボルン音源ですが、本作は確かなジェネの良質さを確信させる、クリアーかつ自然なワイド感を伴った同公演のベストと言えるでしょう。スピードコントロールは勿論、左右のチャネルバランスやボリュームの適正化、更には各所にあったアナログノイズの問題を丁寧に軽減し、念入りに補正された大変優秀な一本です。浮遊感と力強さを、絶妙なバランスで演奏してくれるAtom Heart Motherは、その前の週に行われた箱根公演を思い出させてくれるなかなかの名演です。Green Is The Colourは、本公演を最後にセットから外されてしまうので、非常に貴重です。マニア間では「淡々とした演奏」と評されることもあるこの日のCareful With That Axe, Eugeneは、逆にいえば抑制の効いたクールな力強さを感じさせてくれる演奏とも言えるでしょう。Echoesでは7分30秒の盛り上がりのパートで、リックが構成を間違えたのか、オルガンで大きくミストーンを出してしまうという失態を演じてしまいますが、その直後聴いたことないようなワイルドで派手なバッキングプレイを始め(単にミックスがだけなのかもしれませんが・・・)聴き手を驚かせます。ギルモアのカモメトーンの後ろのバッキングも風のSE効果を駆使して盛り上げてくれます。これまで出回っていた音源と違い、本盤はEchoes→Set The Controls For The Heart Of The Sun という順番で収録されていますが、未だに諸説のある箱根のセットも、このメルボルンと同じAtom Heart Mother/Green Is The Colour/Careful With That Axe, Eugene/Echoes/Set The Controls For The Heart Of The Sun/Cymbaline/A Saucerful Of Secretsだったのかもしれません。(この日は箱根同様にFat Old Sunは演奏していないようです。)A Saucerful Of Secretsは既発同様に6分目でいきなりカットアウト。盛り上がりが最高潮のパートですので、唐突感は免れませんが、下手なフェイド処理をせずにギリギリまで聴かせてくれるのはありがたい。後のこの時代の録音にしては、曲間のチューニング・パートもそれぞれかなり長めに録音してくれたのにもテーパーに改めて感謝の一本です。大変優秀なヴァージョンですので、是非お楽しみ下さい。
Live at Festival Hall, Melbourne, Australia 13th August 1971
Disc 1(56:06)
1. Tuning 2. Atom Heart Mother 3. Intro & Tuning 4. Green Is The Colour 5. Careful With That Axe, Eugene 6. Intro & Tuning 7. Echoes
Disc 2(34:16)
1. Set The Controls For The Heart Of The Sun 2. Tuning 3. Cymbaline 4. Tuning 5. A Saucerful Of Secrets





























