ユーロプログレの扉を開いた名バンドFOCUSの最新ライヴアルバムが登場です。結成47年にして、今なお現役でライヴ活動を続けている彼ら。2016年にもツアーを行っており、本作が録音されたのは「2016年7月16日ローレライ公演」。ドイツのプログレフェス“NIGHT OF THE PROG”に出演した際のオーディエンス・アルバムです。このフェスは2006年に始まり、2016年で11回目。今年はANEKDOTENやSPOCK'S BEARD & NEAL MORSE、ANIMA MUNDIといった現代プログレの重鎮に加え、LUCIFER’S FRIENDやHAWKWIND、CARL PALMERS ELP LEGACY等の往年バンドも参加。3日間で全19組が出演する一大イベントとなりました。FOCUSは今年がフェス初参加で、2日目の7組中5番目で登場しました。そんな本作最大の旨みは、素晴らしいサウンド。近年の野外フェスらしい残響ゼロのクリアさに加え、PAとの距離が近かったのか楽音の芯も極太。ヘッドフォンで細かく聴くとスネアドラムの“鳴り”にオーディエンスらしさが微かに漂うものの、逆に言えばそれ以外に客録っぽさがほとんどない録音ない。ギターもキーボードもベースも1音1音極めて克明で、複雑に絡むアンサンブルが鮮やかに伝わってくるのです。その輝くクリアさに一役買っているのが観客。夏の野外フェスですから夏祭りのような大騒ぎでも不思議はないのですが、本作の観客たちは、まるで日本公演のように聴き入っている。もちろん、曲間になると喝采が沸き起こり、そこで改めて会場の広さに気づくような録音なのです。そのクオリティで描かれる最新FOCUSがまた素晴らしい。フェスということもあってか、最新作『FOCUS X』からは「Le Tango」「All Hens On Deck」の2曲だけに留め、後は『IN AND OUT OF FOCUS』から『FOCUS 3』までの超名曲をズラリと並べた壮観さ。超大作「Eruption」はもちろんのこと、「Focus I」「Focus III」といった大作をたっぷりと演奏し、大代表曲「Hocus Pocus」も約18分の拡大バージョンで披露している。さらに、そんな豪華セットを描く演奏そのものがまた鮮やか。黄金期を知るのはオリジネイターのタイス・ヴァン・レアーとピエール・ヴァン・ダー・リンデンだけですが、タイスの義理の息子でもあるボビー・ヤコブス(ベース)や、加入6年目のメノ・ホーテス(ギター)も十二分なテクニシャン。往年の名曲群を見事にアップデートし、大作であっても時間を忘れるスリリングな演奏で走りきってしまうのです。英米だけが独占していたロックの可能性を拓き、ヨーロッパ産バンドへ力づくで目を向かさせたFOCUS。その鮮やかなプログレッシヴ・ロックを2016年の最新サウンドでたっぷりと味わえる銘品です。彼らからの一番新しい音の便り。今なお、ユーロロックを愛し続けるあなたにこそ聴いていただきたい1本。
Live at Freilichtbuhne Loreley, St. Goarshausen, Germany 16th July 2016 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND
Disc 1(49:47)
1. Focus I / Anonymous 2. House of the King 3. Eruption 4. Sylvia 5. Le Tango
Disc 2(37:52)
1. All Hens on Deck 2. Hocus Pocus 3. Focus III
Thijs van Leer - keyboards, flute, vocals Pierre van der Linden – drums Menno Gootjes - guitar Bobby Jacobs – bass





























