ピーター・ガブリエル時代GENESISの頂点にして、英国プログレッシヴ・ロックの金字塔『眩惑のブロードウェイ』。その“最後の完全再現サウンドボード”とも呼ばれた名録音が極上クオリティとなって登場です。本作に封じ込まれているのは「1974年12月17日ロチェスター公演」。この“THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY TOUR”は、1974年11月から始まっており、この炉茶スター公演は、ツアー序盤の北米日程にあたります。ツアー序盤なのに“最後に残されたサウンドボード”とは何なのか。それをご説明する前に、『眩惑のブロードウェイ』完全ライヴのサウンドボード事情を振り返ってみましょう。
・1974年12月16日トロント 『MAPLE LEAF LAMB』 ・1974年12月17日ロチェスター【本作】 ・1975年1月10日フロリダ 『DEFINITIVE FLORIDA LAMB』 ・1975年1月11日レイクランド『ULTIMATE LAMB』 ・1975年1月24日ロサンゼルス『LAMB MASTER IN LOS ANGELES』
・1975年1月28日フェニックス『THE LAMB LIES DOWN IN PHOENIX』 ・1975年4月19日リヴァプール『THE LAMB LIES DOWN ON EMPIRE』
上記の他にもサウンドボードはありますが、ショウの全景を収めているのは以上です。いずれも大人気を博してきたタイトルがズラリと並ぶ壮観ぶりですが、本作のロチェスター公演は、その中で唯一タイトル化されてこなかったもの。それが“最後に残された”の意味なのです。では、なぜリリースされてなかったのか。その理由は、クオリティでした。本作の大元マスターが初めて登場したのは2008年。当時、発掘ラッシュに沸いていたのをご記憶の方も多いと思います。その中でも究極クオリティで一世を風靡した『ULTIMATE LAMB』やオフィシャル『ARCHIVE #1』の大元音源『LAMB MASTER IN LOS ANGELES』、唯一の本国フルサウンドボード『THE LAMB LIES DOWN ON EMPIRE』といった錚々たる名録音を前にして、ロチェスター公演はやや分が悪かったと言わざるを得なかったのです。それから8年。“最後のサウンドボード”にも転機が訪れました。ある海外のコアマニアが「この数年で編集機材の性能は著しく向上した。今こそ、不可能を可能にするときだ」と宣言。ピッチがランダムに狂う大元マスターと格闘し、ノイズを取り、劣化を修復、欠けのあった「Anyway」をフェニックス公演で繋ぐ………ネット上では、その苦労話も含めて話題になっているところなのです。本作は、そんなマニアの情熱が詰まった修復マスターも元にしたもの。実際、8年前の大元音源から飛躍的に向上したクオリティを初めて耳にしたときには、その作業の困難さが目に浮かぶほどに素晴らしいものでした。しかし、それでも完璧ではなかった。詳細にチェックしてみると、ピッチやノイズの直し残しがいくつか散見。修復されたパートのピッチも完全には合っていなかった。海外マニアの情熱には全霊の敬意を惜しまないものの、その苦労が偲ばれるからこそ完璧にしたい。僭越ながら最後のツメとなる修復を施し、本作が誕生したのです。そうして生まれ変わったロチェスター公演は、見事に並みいるサウンドボード傑作群の仲間入りを果たしている。驚くべきは、猛烈な根性マスタリングを経ているはずなのにサウンドの鮮度が落ちていない。さすがに「Anyway」こそパッチしているのは感じられますが、それ以外に加工感がまるでなく、まるで最初から丸っきり傷のないマスターだったかのように聞こえるのです。そのサウンドは、オフィシャル的な磨きよりは、卓直結の生々しさを誇っており、文字通りの耳元感覚が鮮烈。特にガブリエルの歌声や物語を語るMCはマイクに流し込まれる息づかいまで聞こえるようですし、静寂になると漏れる現場アンプのジーというノイズまで激リアル。もう、耳元どころか、耳にプラグを突っ込んで脳内でミックスしているかのような直結感で生演奏が頭の中に響くのです。ガブリエル時代GENESISへの愛と情熱と執念、そして現代技術の進歩が生み出した、新たなる『眩惑のブロードウェイ』。PINK FLOYDの『THE WALL』と並ぶ輝きをロック史に刻みながら、二度と再演されることはないであろう大作物語の極み。その最後のサウンドボードが、ついに生まれ変わりました。ロック・コンサートが舞台芸術となった歴史的な偉業、どうぞ極上のサウンドでご体験ください。
Live at Auditorium Theater, Rochester, New York, USA 17th December 1974 STEREO SBD
Disc 1 (50:04)
01. The Lamb Lies Down On Broadway 02. Fly On A Windshield 03. Broadway Melody Of 1974 04. Cuckoo Cocoon 05. In The Cage 06. The Grand Parade Of Lifeless Packaging 07. Story Of Rael (Part 1) 08. Back In N.Y.C. 09. Hairless Heart 10. Counting Out Time
11. The Carpet Crawlers 12. The Chamber Of 32 Doors
Disc 2 (67:00)
01. Story Of Rael (Part 2) 02. Lilywhite Lilith 03. The Waiting Room 04. Anyway * 05. Here Comes The Supernatural Anaesthetist 06. Interlude 07. The Lamia 08. Silent Sorrow In Empty Boats 09. The Arrival 10. The Colony Of Slippermen 11. Ravine 12. The Light Dies Down On Broadway
13. Riding The Scree 14. In The Rapids 15. It 16. The Musical Box
*Civic Plaza Assembly Hall, Phoenix, AZ. USA 28th January 1975
STEREO SOUNDBOARD RECORDING





























