「ロックの未来」「現代のLED ZEPPELIN」と世界中が熱い視線を送る大型新人GRETA VAN FLEET。先日、その記念すべき初来日公演が終了しました。世界が騒ぐ実力は本物なのか? 彼らは未来の伝説か、これまでも掃いて捨てるほどいた凡百のフェイク・バンドに過ぎないのか。その現場をリポートする超・極上ライヴアルバムが緊急リリース決定です。そんな本作に収められているのは「2019年1月22日Zepp Osaka Bayside公演」。まずは、近年希に見る注目を集めた初来日のスケジュールからショウのポジションを確認しておきましょう。
・1月22日:Zepp Osaka Bayside 【本作】ー1月23日《移動日》ー・1月24日:Zepp DiverCity Tokyo・1月25日:新木場STUDIO COAST
以上、大阪1回+東京2回の全3公演。その中で本作の大阪公演はイの一番の初日。彼らと日本が初対面を果たした現場を記録したライヴアルバムなのです。まさに唯一無二の瞬間なのですが、そのサウンドも超極上。当店でもお馴染みの“西日本最強テーパー”氏による本作だけのオリジナル・マスターなのですが、ハッキリ言って彼のコレクションでも最高傑作となる超絶録音。これまでも新作の度に「まるでサウンドボード」「現場より良い音」と絶賛されてきましたが、その進化は2019年に入っていよいよ鮮烈。距離感ゼロの密着感、間近な歓声ゼロのシンクロ感、細部まで克明な鮮やかさ……いずれも卓直結サウンドボード並。それでいて顕微鏡レベルのわずかな会場音響が鳴りにリアリティと艶を与えている。そのサウンドは、もはやオーディエンス録音の次元で語られるべきではなく、その自然な現実感はFM放送やオフィシャル系のライヴ盤でもあり得ない。長い録音史は「いかにサウンドボードに近づくか」の歴史でもあり、それを超えた録音「公式代わりになり得るか」が課題となってきました。本作のサウンドはその2つの基準さえも超え、“最新オーディエンスだから成し得る音世界”の次元に到達している。まさに客録の未来、2019年の最先端サウンドなのです。あまりの衝撃サウンドに筆が走ってしまいましたが、そのサウンドで描かれるショウも同じ形容を繰り返したくなる。セットは早くも伝説になりつつあるデビューEP『BLACK SMOKE RISING』全曲と1stアルバム『ANTHEM OF THE PEACEFUL ARMY』の4曲が軸となり、それに『FROM THE FIRES』の「Edge of Darkness」、新曲「Black Flag Exposition」、カバー2曲が絡む構成。「Black Flag Exposition」はメラニー・ソフィカの「Lay Down (Candles in the Rain)」のカバーとも言われていますが、あの曲をベースにした新曲のようです。そもそもメラニーに目を付ける時点で新人離れしていますが、2曲のカバーも激渋。ジョン・デンバーの「The Music Is You」に、ハウリン・ウルフの「Evil」。デンバーとウルフというのも渋ければ、選ぶ曲そのものも渋すぎる(おまけに開演のSEも1969年のデヴィッド・ラフィン「My Whole World Ended」ときたもんだ)。2019年に生きる平均年齢20.75歳のバンドとは信じられません。さらに信じられなくなるのは、その演奏。凄い。あまりにも素晴らしい。序盤は「Highway Tune」「Edge of Darkness」「Flower Power」と畳みかけるのですが、これが延々とジャムりまくる。開演SEが鳴ってから30分ほど経っても、まだ3曲しかやってないのです。しかも、このジャムが全然ダラけない。フレーズ1つ、シャウト1発が恐ろしく熱く、それを重ねまくることで会場の気温がどんどん加熱していく。さらに言えば、それも勢いだけではない。パンクやメタルの一直線な激走とは違い、音が情感を呼び、深い熱情が旋律に力を与える。ディープな音楽趣味が決してポーズではなく、間違いなく彼らの血肉になっている。若々しい(もっとハッキリ言えばガキ)な見た目とあまりにもかけ離れた本物の演奏。最初は「ギャップ萌えじゃないの?」と思っていましたが、こうして音だけのライヴアルバムで聴くとギャップがスッと消え去り、幼い皮膚の下に流れるロックのレガシーが丸出しになる。むしろ、それを照れもなくさらけ出す純なところにしか若さが見えてこないのです。ここではあえてLED ZEPPELINとの比較は避けました。確かに表面的に似ているところは多く、確かにZEPの代替品としての需要も大きいでしょう。しかし、一番似ているのは声やフレーズより“深み”かも知れません。彼らが「次代のZEP」となるか、はたまた「30年遅れのKINGDOM COME」になるかは神のみぞ知るところ。しかし、前者の可能性も、または全く別の地平を切り拓く可能性も大いに感じられる。本作は、そんな初来日を最先端の超極上サウンドで記録しきっているのです。単に話題バンドの最速レポートという次元を超え、未来の『928』『929』になるかも知れないライヴアルバム。
Live at Zepp Osaka Bayside, Osaka, Japan 22nd January 201 9ULTIMATE SOUND(from Original Masters)(77:09)
1. My Whole World Ended (The Moment You Left Me) 2. Intro 3. Highway Tune 4. Edge of Darkness 5. Flower Power 6. The Music Is You 7. You're the One 8. Evil 9. Black Flag Exposition
10. Watching Over 11. When the Curtain Falls 12. The Cold Wind 13. Black Smoke Rising 14. Safari Song
Josh Kiszka - lead vocals Jake Kiszka - guitars, backing vocals Sam Kiszka - bass guitar, keyboards, backing vocals Danny Wagner - drums, backing vocals





























