Name: Various Artists Mick Ronson ミック・ロンソン/London,UK 1994
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Various Artists Mick Ronson ミック・ロンソン/London,UK 1994

ドキュメンタリー映画『ビサイド・ボウイミック・ロンソンの軌跡』の日本公開も迫り、にわかに注目を集めているミック・ロンソン。彼を偲ぶ追悼イベント“THE MICK RONSON MEMORIAL CONCERT”の極上ステレオサウンドボード・アルバムが登場です。このイベントが開催されたのは、ミックの一周忌となる「1994年４月29日ハマースミス・アポロ」でのこと。生前のミックと親交のあった縁のミュージシャンが集い、セッションを繰り広げました。そのラインアップは本当に豪華。イアン・ハンター、ロジャー・ダルトリー、スティーヴ・ハーレイ、ビル・ワイマン、グレン・マトロック、QUEENのロジャー・テイラー、THE CLASHのミック・ジョーンズ、PROCOL HARUMのゲイリー・ブルッカー、DEF LEPPARDのジョー・エリオットとフィル・コリン等々など……。英国ロックの縮図となる一大イベントだったのです。【約３時間に及ぶ史上最長の３枚組】その模様は公式のライヴアルバムとしてもリリースされましたが、本作はそれとは異なる。このショウは名門BBCによって収録されており、ショウの翌日「４月30日」にFM放送。本作は、その放送マスターなのです。細大の違いは長さ。実は公式作品はCD２枚組のリリースを前提としており、各アーティストの曲をセレクトした抜粋編集でした。しかし、本作は放送そのもの。公式盤でカットされた曲もフル収録しているのです。ここで、本作の構成と収録ミュージシャンをまとめてみましょう。 ●ディスク１・THE RATS（２曲）※公式未収録曲「I Feel Free」・THE DANA GILLESPIE BLUES BAND（２曲）※公式未収録曲「Be My Sugar」・GLEN MATLOCK AND THE MAVERICKS（３曲）※公式未収録曲「My Man」「Take The Long Ride」・BIG AUDIO（２曲） ※公式未収録曲「Rush」・ゲイリー・ブルッカー（１曲） ●ディスク２・WILLY AND THE POOR BOYS（２曲）※公式未収録曲「High School Confidential」・THE SPIDERS FROM MARS（７曲）・スティーヴ・ハーレイ（２曲） ●ディスク３・ロジャー・テイラー（１曲）・ロジャー・ダルトリー（２曲）・イアン・ハンター（４曲）　……と、このようになっています。全11組の28曲を収録しており、そのうち６曲が公式盤では聴けない曲なのです。実のところ、こうした曲を網羅した放送版がネットにも出回っておりますが、本作はそれより更に長い。海外のコア・マニアが本作のために蔵出しした番組の完全録音マスターで、番組のオープニングから出演者たちのインタビュー、ミックの妹マギー・ロンソンの感動的なスピーチ、さらにはエンディングに流されるミックの「Life's a River（スタジオ・バージョン）」に至るまで。番組の隅から隅まで収録。ネット音源よりも20分以上も長いのです。これが意外と重要。実のところ、このイベントではミック縁の曲も演奏されますが、おおよそは出演ミュージシャンの持ち歌や得意のスタンダードを披露している。そのため、音楽だけだとライヴテイクのコンピレーション的にも聞こえてしまう。しかし、ミックへの想いを込めたインタビューやスピーチが入ることでグッと追悼ムードが色濃くなり、特別な一夜の統一感が生まれるのです。【無加工サウンドで綴るリアル・ドキュメント】さらに生々しいサウンドも絶品。公式盤ではジョー・エリオットがリミックスしていましたが、本作は現場そのまま。放送がショウの翌日ということもあってBBCもまったく加工せずに放送していた。もちろん天下のBBCですから収録に落ち度はなく、躊躇なく「オフィシャル級」と呼べるのですが、あれこれ手の加えられた実際の公式盤よりも遙かにナチュラルで現場感もたっぷりのサウンドになっている。こうしたトリビュート・イベントは、音楽作品としての磨き込みよりも当日・現場の息吹こそが最重要。その意味から言っても、本作の方がグッと重みのある録音なのです。そうして甦った完全版は、まさに至高。ショウは60年代に在籍したTHE RATSからスタートし、ジギー時代に縁の深かったダナ・ギレスピーやグレン・マトロック＆THE MAVERICKS、BIG AUDIOへと引き継いでいく。そして、中盤に差し掛かる辺りは貴重なコラボレーションの妙が登場。ゲイリー・ブルッカーが「青い影」を歌うと、そこにビル・ワイマン、アンディ・フェアウェザー・ロウが登場。CCRのタイトルから取ったと思われるWILLY AND THE POOR BOYSを名乗って２曲披露します。そして、その後にショウが一気に熱を帯びる。マギーのスピーチに続いて登場するのは、あのTHE SPIDERS FROM MARS。残念ながらボウイは参加していませんが、代わってマイクを握るのはジョー・エリオット。アルバムでもジョーが歌った「Don't Look Down」や「Angel No. 9」といったミックのソロナンバーも演奏するものの、メインは当然ボウイ。「The Width of a Circle」「Ziggy Stardust」「Moonage Daydream」「White Light/White Heat」「Suffragette City」といった名曲を演奏していくのです。これには映画『ジギー・スターダスト』を思い起こさずにはいられない。何しろ、現場は21年前にジギー終了宣言が行われたハマースミスのステージ。その１曲１曲があまりも重く、リアル・サウンドのドキュメント感が胸をえぐるのです。終盤はスティーヴ・ハーレイ、ロジャー・テイラー、イアン・ハンター、ロジャー・ダルトリーが登場。COCKNEY REBELやQUEEN、THE WHOのレパートリーで盛大に盛り上がりますが、やはりグッと来るのはイアン。「Once Bitten Twice Shy」ではミックの面影が浮かびますし、追悼として書かれた「Michael Picasso」の切々とした歌声が染み渡る。そして、そのイアンを中心にしてオールスターが集う「All The Young Dudes」の大団円。ここでも映画『ジギー・スターダスト』が浮かび、ライヴアルバム『WELCOME TO THE CLUB』がよぎり、フレディ追悼コンサートの光景が蘇る。あのメロディに、ボウイやイアンの側らに立ってギターを弾くミックの姿がフラッシュバックするのです。最後はミック自身のギターで綴る「Life's a River」で幕を閉じる本作。豪華な出演陣の幅広さはミックの交友の広さでもあり、いかに彼が多くのミュージシャンに愛され、英国ロック・シーンの中心にいたことを実感する。そんな特別な一夜を史上最長となる約３時間に渡り、現場そのもののサウンドで味わえる決定盤ステレオサウンドボード・アルバムです。 Hammersmith Apollo, Hammersmith, London, UK 29th April 1994 STEREO SBD Broadcast: BBC Radio 1 on 30th April 1994 Taken from the original off-air master cassettes Disc 1 (58:32) 1. Radio Spot 2. Intro 3. The Rats - It Aint Easy 4. The Rats - I Feel Free 5. The Dana Gillespie Blues Band - Be My Sugar 6. The Dana Gillespie Blues Band - A Lotta What You Got 7. Glen Matlock and the Mavericks - My Man 8. Glen Matlock and the Mavericks - Take The Long Ride 9. Glen Matlock and the Mavericks - Burning Sounds 10. Mick Jones - Interview 11. Mick Jones & Big Audio - Medicine Show 12. Mick Jones & Big Audio - Rush 13. Roger Daltrey - Interview 14. Gary Brooker - A Whiter Shade Of Pale Disc 2(70:42) 1. Intro Willy And The Poor Boys (Gary Brooker, Andy Fairweather-Low, Bill Wyman) 2. Willy and the Poor Boys - Mystery Train 3. Willy and the Poor Boys - High School Confidential 4. Maggie Ronson 5. The Spiders From Mars - The Width of a Circle 6. The Spiders From Mars - Ziggy Stardust 7. The Spiders From Mars - Angel No. 9 (I Want You Here Beside Me) 8. The Spiders From Mars - Don't Look Down 9. The Spiders From Mars - Moonage Daydream 10. The Spiders From Mars - White Light/White Heat 11. The Spiders From Mars - Suffragette City 12. Steve Harley - Interview 13. Steve Harley - Last Time I Saw You 14. Steve Harley & Friends - Come Up And See Me (Make Me Smile) Disc 3 (49:02) 1. Ian Hunter - Interview 2. Roger Taylor - Interview 3. Roger Taylor & Friends - A Kind Of Magic 4. Ian Hunter & Friends - Once Bitten Twice Shy 5. Ian Hunter & Friends - Resurection Mary 6. Roger Daltrey & Friends - Baba O'Riley 7. Roger Daltrey & Friends - Summertime Blues 8. Ian Hunter & Friends - Michael Picasso 9. Ian Hunter & Everyone - All The Young Dudes 10. Mick Ronson - Life's a River STEREO SOUNDBOARD RECORDING