ついに完遂された新生FLEETWOOD MACの最新ツアー“AN EVENING WITH FLEETWOOD MAC”。その最終盤を伝えるライヴアルバムが登場です。そんな本作に収められているのは「2019年10月28日ボストン公演」。その一部始終を捉えた極上オーディエンス録音です。“AN EVENING WITH FLEETWOOD MAC”は3年ぶりに行われたワールド・ツアーでしたが、その開始前にリンジー・バッキンガムが解雇。新たにトム・ペティ&THE HEARTBREAKERSのギタリストだったマイク・キャンベルと、CROWDED HOUSEのニール・フィンを迎えた新生ラインナップのお披露目ともなりました。その最終日は、つい先日終了したばかり。まずは、そのスケジュールからショウのポジションを確かめておきましょう。●2018年・10月3日-12月15日:北米#1(31公演)●2019年・1月31日-3月31日:北米#2(25公演)・6月6日-18日:欧州(6公演)・8月9日-9月21日:オセアニア(18公演)・10月28日-11月16日:北米#3(8公演)←★ココ★
これが最新ツアー“AN EVENING WITH FLEETWOOD MAC”の全体像。当初は北米のみでしたが、その後に欧州やオセアニアにも拡大。本作のボストン公演は、再び戻ってきた「北米#3」の初日にあたるコンサートでした。そんなショウを記録した本作は、まさに絶品のオーディエンス録音。とにかくクリアでダイレクト。実のところ、録音者の近くで叫んでいる観客がいるのでサウンドボードと間違えたりはしませんが、演奏音と歌声は間違えてしまいそう。録音ポジションは“アリーナ席”ということしか分かっていませんが、恐らくはPAのすぐ側だったのではないでしょうか。極太の芯はサウンドボード級ですし、ホール鳴りもほとんど感じられず、ディテールも超クッキリ。しかも、ステージ上に11人もいるというのに、1人ひとりのノートが重なり合っても混ざらない。もちろん、先述した間近客にしても極太な演奏音には到底太刀打ちできない。サウンドボード級の聴き応えをたっぷりと味わえるのです。さらに驚くのは立体感。絡み合うアンサンブルの立体感も鮮やかですし、さらに会場の立体感も素晴らしい。大ヒット曲には広大な唱和も起きるのですが、極太の芯が負けていないだけでなく、まったく邪魔されない。PAの出音をダイレクトに拾い、大合唱は後方席から届くようなバランス……やはり、相当な前方席で録音されたのだと思います。ともあれ、演奏音がサウンドボード級なら、大歓声のスペクタクルはオフィシャル作品並み。その上で、自然発生した大合唱はスティーヴィ・ニックスの歌声をほんのりと、しかしぶ厚く彩り、ミックス処理で演出するオフィシャル作のようなわざとらしさも皆無。オーディエンス録音ならではのナチュラルな体験感たっぷりでありつつ、クオリティは公式級という希有なる大傑作なのです。そんなサウンドで描かれるのは、黄金のグレイテスト・ヒッツ……だけではないフルショウ。おおよそは3年前のツアーにも準じますが、意外なレア曲も盛りだくさんなのです。まずは、その内容を整理しておきましょう。
●THE WHITE ALBUM(4曲)・Say You Love Me/Rhiannon/World Turning/Landslide ●RUMOURS(7曲)・The Chain/Dreams/Second Hand News/You Make Loving Fun/Gold Dust Woman/Go Your Own Way/Don't Stop ●MIRAGE(2曲)・Gypsy/Hold Me
●TANGO IN THE NIGHT(2曲)・Little Lies/Everywhere ●その他(6曲)・60年代:Black Magic Woman/Oh Well/Man of the World・カバー:I Got You(SPLIT ENZ)/Don't Dream It's Over(CROWDED HOUSE)/Free Fallin’(トム・ペティ)……と、このようになっています。『THE WHITE ALBUM』から『TANGO IN THE NIGHT』までの大ヒット曲を並べつつ、60年代の初期レパートリーやカバーも散りばめている。「Free Fallin’」はマイク・キャンベル、「I Got You」「Don't Dream It's Over」はニール・フィンのレパートリーで、スティーヴィー・ニックスに「ぜひ、やるべき」と説得されてセット入り。もちろん、FLEETWOOD MAC側からも意外なセレクトがあり、「Hold Me」は36年ぶりですし、「Black Magic Woman」は44年ぶり。極めつけは「Man of the World」で、50年ぶりとなる復活曲なのです。当初、フェアウェル・ツアーとして言及されていた“AN EVENING WITH FLEETWOOD MAC”でしたが、新メンバーとのアンサンブルに満足したのか、新作への意欲も語られるようになりました。そんな新生FLEETWOOD MACのフルショウを極上サウンドで目の当たりにできる2枚組。
Live at TD Garden, Boston, MA, USA 28th October 2019 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1(61:39)
1. Intro 2. The Chain 3. Little Lies 4. Dreams 5. Second Hand News 6. Say You Love Me 7. Black Magic Woman★ 8. Everywhere 9. I Got You 10. Rhiannon 11. World Turning
Disc 2(75:01)
1. Intro 2. Gypsy 3. Oh Well 4. Man of The World★ 5. Don't Dream It's Over 6. Landslide 7. Hold Me★ 8. You Make Loving Fun 9. Gold Dust Woman 10. Go Your Own Way 11. Free Fallin' 12. Don't Stop 13. Outro
Mick Fleetwood - drums, percussion John McVie - bass Christine McVie - vocals, keyboards Stevie Nicks - vocals, percussion Mike Campbell - lead guitar, vocals, marxophone (on 'Gypsy') Neil Finn - vocals, rhythm guitar
with: Neale Heywood - rhythm guitar, backing vocals, lead guitar (on 'Landslide') Sharon Celani - backing vocals Marilyn Martin - backing vocals Ricky Peterson - keyboards, backing vocals





























