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Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/MI,USA 7.12.1973 Remaster

1973年7月12日のデトロイト。それはロバート・プラント好不調のムラが激しかった73年アメリカ・ツアーのセカンドレグにおいて、名演中の名演との誉れ高き一日。実際ファンサイトでも「第2レグでは初の楽しめる一品」あるいは「This is one of the greatest Led Zeppelin concerts ever! A killer show」とまで絶賛されている。それほどまでの名演の割に、マニア以外の間で知名度が低いのは、この時期に存在するPAアウトのサウンドボードやシアトル程の優等生オーディエンス録音でなかったことが災いしたのでしょう。かといってB級録音かと決めつけてしまうのは早計。音像はなかなかにオンであり、むしろたまに入ってくるマイクの摩擦音、あるいはテーパーの持つマイクが動いて定位が揺れてしまうことなどがマイナスイメージと映ってしまったのかもしれません。それでもなお十分に良好な音質であり、こうした細かな欠点だけに気を取られて敬遠してしまうのはあまりにもったいない一日。むしろ、今まで本音源を聞いたことのないマニアなどが耳にすれば、意外と聞きやすい録音状態であることに驚かされるはず。そんな名演デトロイトですが、つい最近になって何と別のオーディエンス録音が発掘されました。よってこれまでマニアの間で静かに親しまれてきた音源が「recorder 1」となり、今回の音源を「recorder 2」と称するべきでしょう。前者はステレオ録音でしたが、今回の新発掘もまたステレオ。単純比較になると「recorder 1」の方が音像が近くて良い音質なのですが、「recorder 2」も中々にイケている。ただし「recorder 1」は先のような点が玉に瑕であったのに対し今回の音源はヒスノイズのレベルが強めなのが難点かと。そういった意味ではどちらもヘッドフォンで聞くのは避けた方がいいかもしれません。だからこそ凄まじい名演であるにかかわらずメジャーなZEPライブのレア音源という域には到達できず、演奏を聞き込めるマニアにこそ愛されていた一日であったのではないでしょうか。それでいて最近になって新たな音源が登場したという意味では、77年のデストロイヤー二日目に相通じるものがあると言えるでしょう。そこで今回は最初の三枚のディスクに「recorder 1」をメインとし、補填要員として「recorder 2」を使用。これにて「recorder 1」のベスト・バージョンが仕上がります。もっとも「recorder 1」に関してはトランスファーされた状態がまったく異なるバージョンが二種類出回っており、VHSテープに落とされたファースト・ジェネレーションとJEMSが流通させた8トラックテープ・マスターが存在します。既に今回の新発掘音源とカップリングさせたアイテムがリリースされていますが、そちらがVHSバージョンを採用していたのに対し、こちらは純度で勝るJEMSバージョンを採用しました。確かにVHSバージョンは迫力と厚みがあるのですが、VHSを経由したが故に低周波ノイズと地鳴りのような低音が終始気になる。そのせいで「Stairway To Heaven」の前半部のような静かなパートになると、まるでボイラー室でZEPを聞いているかのようなストレスが生まれてしまった。そのせいで「Stairway To Heaven」の前半部のような静かなパートになると、まるでボイラー室でZEPを聞いているかのようなストレスが生まれてしまった。その点JEMSマスターは線の細い音と映るのですが、ナチュラル感や鮮度の高さでVHSバージョンを凌駕しており、何より耳に優しい。よってJEMSマスターを基に原音を大切にしたマスタリングを敢行。これによって好き嫌いが分かれたであろう線の細さが解消され、素性の優れていた音質がさらに聞きやすく。正に決定版と呼べる仕上がりとなったことを保証します。そこに「recorder 2」を当てはめたことで、「recorder 1」最大の欠点であった「R&R」序盤と「Moby Dick」大半の未収録も解消されました。ボンゾが27分にも渡って叩いた同曲がこちらの音源で殆ど未収録であった原因はとても単純。テーパーはエンディングから録音を再開していますが、そこではっきり「退屈だった」と漏らしています。そう、ドラムソロを録音したくなかったのですね。そういえばシアトル72でも「Moby Dick」が始まるやいなや「ドラムソロ、苦手なんだよね」とテーパーが漏らす場面が捉えられていましたが、そういった心情をテープに録音してしまうのが何ともアメリカ人。一方、新発掘音源たる「recorder 2」ですが、四枚目のディスク以降はこちらをメイン・フィーチャー。確かに音像的には「recorder 1」には劣ってしまうのですが、全体のバランス的にはこれまた十分に優秀。先に触れたようにヒスノイジーな状態な点が玉に瑕で、その状態はスプレーノイズと呼びたくなるレベル。そんな音源にイコライズを過剰に施してしまうと、ヒスが「シー」という存在感を強めてしまい、極めて聞きずらくなってしまう。そうしたストレスが強調されることのないよう、細心の注意を払ったマスタリングでこちらの音源も元の状態を活かしつつも随分と聞きやすくなっています。それに輪をかけて「recorder 1」のような周囲の観客の声を拾っていない、あるいは音が揺れたりしないという状況は大きなアドバンテージ。そして何より、アンコールの「The Ocean」においてテーパーが勝手に歌っていたあの声(おまけに本家のような二番からでなく、一番からさっそく)余計なお世話バックコーラスがなく、まともに演奏を聞けるのはあまりにも嬉しい。このオバケ・コーラスのない状態で聞いてみれば、この日の「The Ocean」はベスト73バージョンでは?と思えるほどに素晴らしい。そもそもこの年のプラントがこの曲をここまで激しく歌えているのが別格。そこに加えて相当にハイな様子のボンゾがカウントを始める前にMCまで務めている場面もレア。おまけに「recorder 2」はボトムを拾った音域のおかげでジョンジーがベースを外してしまう場面まで聞き取れてしまうのですが、それもご愛敬かと。少し演奏に触れてしまいましたが、この日は最初にも述べたように演奏が抜群。オープニングこそ73アメリカのセカンドレグのプラントらしいヘロヘロ感で幕を開けますが、驚いたことに彼があっという間に復調、「Black Dog」からセカンドレグとは思えないほど力強く歌い上げる。そこから最初の頂点を「Misty Mountain Hop」から「Since I've Been Loving You」にかけて迎えます。ここでもいつになくプラントが絶好調なだけでなく、前者ではボンゾのドラミングもハッスル。次の「No Quarter」ではさらにエンジン全開となったプラントに完全に煽られた形でペイジとボンゾの駆け引きが激しくなる。この曲や「The Song Remains The Same」でプラントがいつもと違うメロディで歌ってみせただけでなく、とにかく力強い姿はセカンドレグの中でも異色と言っていいのでは。ここまでだけでも充実の演奏が聞けたというのに、「Dazed And Confused」は73ヨーロッパを彷彿とさせるようなボンゾとペイジのプレイが炸裂。特に最初にボンゾが仕掛けた場面などはスリリングの極みで、暴れるだけ暴れておいてピタッと止めてみせる7分あたりの展開はゾクゾクするほど。同じ73年でもアメリカではスタジアムにまで進出したことでペイジが技巧より観客を惹きつける為のステージ・アクションに重点を置き始める訳ですが、それでもツアー序盤のタンパ、さらに「CHICAGO 1973 2ND NIGHT」、そして今回のデトロイトなど、まだまだ技巧の冴え渡る日があったという事を思い知らされます。そして終盤の「Whole Lotta Love」や「Communication Breakdown」になると、もはや73年ヨーロッパの発展系と呼びたくなるほどボンゾとペイジによるリズムの駆け引きがエスカレート。そこに絶好調のプラントも加わって「Going Down」が始まったりする。なるほど、これが「キラーショウ」とまで絶賛される所以なのですね。その証拠にこの駄文を書く際、私はステイホームを活かして二つのソースを立て続けに聞きましたが、それぞれ最高の名演をまったく違った質感で捉えてくれたことから、まるで退屈しなかったのです。73アメリカのセカンドレグにおける最高の名演が衝撃の新音源と従来の音源それぞれをベスト・バージョンにて収録。ぜひじっくりと聞き比べてみてほしい。73アメリカ、セカンドレグから究極の名演をすべてのZEPマニアに捧げます。 企画詳細 2種類のAud音源を使用して欠落を補いあい、それぞれで最長盤を再現(3CD*2バージョン=6CD) 補填しきれない箇所もあるため完全ではないがほぼ完全の過去最長収録。音源整理 ソース1-1・・・昔からお馴染みのステレオAudソースで、代表的なものはVHS経由の1st Genとされるもの ソース1-2・・・数年前に登場した大元の8Track Masterからのデジタルマスター★本盤Disc1-3のメインソース ソース2・・・2020年になり突如登場した新ステレオAudソース★本盤Disc4-6のメインソース Disc1-3・・・7月12日 Rec1メイン、Disc4-6・・・7月12日Rec2メイン Disc1-3のソース1について 1-3枚目はメインにJEMSの8trackMasterを使用 元々ソース1は既発(VHS経由1st Gen)も、今回のMaster-デジタルも、ともにぞれぞれで癖のあるサウンドが特徴。今回メインで使用された8trackからのデジタル化ソース(整理上ソース1-2)は、低域が弱く線の細い印象でしたが、各楽器の分離、鮮度が良く、VHS経由のソース1-1に比べ低周波ノイズや轟音ノイズもなく澄んだサウンドと言えるでしょう。今回は中域と低域を中心にEQ調整が大幅になされ、貧弱な印象が解消し、中域に癖のあったせいで、やかましめに感じた音が大変スッキリしています。元音源にあった「コー!(ゴーではない)」という独特の不快な音は気にならなくなり、低域も出てパンチが増しています。既発で使用されているソース1の枝葉違いVHS経由の1stGen(音源整理上ソース1-1)は流通の過程で低音持ち上げ過ぎの弊害で低周波ノイズと地鳴りのような轟音が終始耳障り。今回盤と曲間などで比較すれば、静寂さ加減が今回盤の方が圧倒的で、EQ処理により今回盤がバランスに優れていることは明白。ソース1-1の方はドンシャリ系でかなり低音が出てるため格好良い感じもしますが、地鳴り音に演奏が埋もれてしまっている。分離にも劣る。 Disc4-6のソース2について近年突如登場した注目の新ソースをメインに収録。ソース1で欠落していたイントロからR&R終盤迄を初収録したほか、モビーディックも完全ではないですが30分近くに渡りほぼ完全に収録と、ソース1の欠落を補うにはもってこいの音源で(*但しコミュニケーションが丸ごと未収)、しかも、EQ次第では音もそこそこ良くなると言うものでした。元音源ではヒスノイズの大きい区間(NQからRain Song間と天国)があったり、音量バランス、質感に多少のバラツキがあったものを統一すべく丁寧にマスタリングされています。EQ処理がこちらでも大胆に施され、中域寄りのゴワッとしたサウンドがバランス良く処理され、しかもEQ処理に伴うヒスノイズの増大もさほどなく、ソース1に比べても若干輪郭の甘いサウンドですが,場所によってはソース1よりも良く聞こえる場所もあるというものになっています。何よりも既発に比べ「シー」というスプレーノイズが控え目なのが大きなアドバンテージとなるでしょう。Disc1-3・・・7月12日 Rec1メイン Disc4-6・・・7月12日 Rec2メイン Disc1-6: Live at Cobo Hall, Detroit, MI, USA 12th July 1973 Recorder 1 Disc 1 (65:03) 01. Introduction 丸ごとRec2 02. Rock And Roll 0:00-2:57 Rec2 03. Celebration Day 04. Black Dog 05. Over The Hills And Far Away 5:32-5:36 Rec2 06. Misty Mountain Hop 07. Since I've Been Loving You 08. No Quarter 4:17-4:20、 8:33-8:40、 9:03-9:07 Rec2 09. The Song Remains The Same 4:06-4:12 Rec2 10. The Rain Song 5:55-5:58 Rec2 Disc 2 (45:16) 01. MC 02. Dazed And Confused 17:17-17:21、 21:13-21:43 Rec2 03. Stairway To Heaven ★10:28-10:37 Rec2 Disc 3 (65:38) 01. MC 曲間カット Rec2 02. Moby Dick 1:13-27:33 Rec2 *大部分がRec2 / 16:59 曲中カット 曲間カット Rec2 03. Heartbreaker *既発では演奏前の曲間に編集ミスで1秒ほど欠落あり・本盤は漏れなく収録 04. Whole Lotta Love 8:09-8:19 Rec2 曲間カット クロスフェード 05. Communication Breakdown 1:17カット・当曲のRec2ないため補填なし 06. The Ocean Recorder 2 Disc 4 (65:04) 01. Introduction 02. Rock And Roll 03. Celebration Day 04. Black Dog 曲間カット*2 Rec1 05. Over The Hills And Far Away 06. Misty Mountain Hop 07. Since I've Been Loving You 元データで重複していた箇所をノーカット復旧 08. No Quarter 4:59-5:14 Rec1 09. The Song Remains The Same 10. The Rain Song 演奏後の曲間 Rec1 Disc 5 (45:17) 01. MC 02. Dazed And Confused 演奏後の曲間 Rec1 03. Stairway To Heaven 3:45-3:49、 4:03-4:09、 10:53-11:35(演奏後) Rec1 Disc 6 (65:35) 01. MC 02. Moby Dick 16:59 曲中カット 29:38 曲間カット 03. Heartbreaker *既発では演奏前の曲間に編集ミスで1秒ほど欠落あり・本盤は漏れなく収録 04. Whole Lotta Love 05. Communication Breakdown 丸ごとRec1 (Rec2音源なし)、 1:17曲中カット 06. The Ocean

Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/MI,USA 7.12.1973 Remaster

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