一介の中堅バンドだったBON JOVIが、世界を獲った! その歴史的名演を、かの名匠テーパが記録した名盤です! 本作が録音されたのは、「1987年8月22日ドニントン・パーク」。“MONSTERS OF ROCK 1987”のトリを務めた際のパフォーマンスです。当時のBON JOVIは、「SLIPPERY WHEN WET」の大ブレイクの真っ最中。“成功の女神”に微笑まれたアーティスト・パワーは大洋も超えてヨーロッパにも飛び火、“MONSTERS OF ROCK”の大トリとして招かれたのです。デビュー直後から毎年イギリス・ツアーをしてきた彼らですが、なにしろ「ブルース・スプリングスティーンになりたい」と公言してはばからないBON JOVIは、英国産でも無国籍でもなく“THE U.S.A.”・“THE NEW JERSEY”イメージが濃厚なロックバンド。それが英国最大にして世界最大級の権威とも言えるロックフェスの大トリに抜擢されることは、まさに“世界を獲った”証明とも言える大事件だったのです。そんなロック史に残る栄光のステージを記録したのが、HR/HMを魂レベルで愛する氏でした。そのサウンドは、“この日のベスト”という次元を超え、この時代の“代表作のひとつ”とも言える見事な空間録音。野外フェスティバル、それも7万人に及ぶ英国人、そしてヨーロッパ人たちが熱狂している最中だというのに、バンドサウンドが克明に飛び出してくる。さすがに“サウンドボード級のダイレクト感”とは申しませんが、それ以上のスペクタクル感がスピーカーから吐き出され、数々の名録音をモノにしてきたCrazy S.氏にしても、屈指の出来映えとなっているのです。また、そのサウンド、記念碑ステージに相応しい時代感覚あふれるスペシャルな瞬間もしっかりと記録されています。例えば、「Runaway」の前に「1984年の初めにKISSのジーンに自己紹介する機会があったんだ。そのとき『Runawayって曲を知ってますか? それが僕らの曲です』って言っちゃったんだよね」といったMCは、当時でしか言えないエピソードかも知れません。それ以上に強烈なのが、アンコールの「Travelin' Band」と「(We're) An American Band」。先ほどの名前の挙がったKISSからポール・スタンレー、地元の英雄IRON MAIDENのブルース・ディッキンソン、さらにはTWISTED SISTERのディー・スナイダーらがゲストでステージで登場。時代の寵児に登り詰めたBON JOVIを祝福するかのように共演するのです。希代のHR/HM名テーパー“Crazy S.”氏と、世界を獲ったBON JOVIが時間と場所を共有したからこそ生まれた名録音。日本人が発掘したBON JOVIが、聖地ドニントンで本場イギリスの7万人に及ぶキッズを蹂躙するドキュメント。1本のライヴアルバムとしても最高に熱くて、ロック史を思うほどにスペクタクルが沸き上がる2枚組です。 Live at Castle Donington, UK 22nd August 1987 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1(45:31) 1. Pink Flamingo 2. Raise Your Hands 3. I'd Die For You 4. Tokyo Road 5. You Give Love A Bad Name 6. Wild In The Street 7. Not Fade Away 8. Never Say Goodbye 9. Livin' On A Prayer Disc 2(68:29) 1. Let It Rock 2. Guitar Solo 3. Drums Solo 4. Get Ready 5. Runaway 6. Wanted Dead Or Alive 7. Drift Away 8. Travelin' Band 9. (We're) An American Band Jon Bon Jovi - Vocal, Guitar Richie Sambora - Guitar & Vocal David Bryan - Keyboards & Vocal Alec John Such - Bass & Vocal Tico Torres - Drums Special Guest: Paul Stanley, Bruce Dickinson & Dee Snider (on Travelin' Band & (We're) An American Band)