幻のアナログ名盤『LIVE AT BUDO KAN(Discry 98 BF)』をダイレクトに復刻したライヴアルバムがリリース決定です。本作が録音されたのは、“STRAIGHT BETWEEN THE EYES JAPAN TOUR”の一幕、「1982年10月21日:日本武道館」公演。例によって日程で確認してみましょう。
・1982年10月12日+13日+14日:大阪フェスティバルホール・1982年10月16日:京都会館・1982年10月17日:福岡サンパレス・1982年10月19日:名古屋市公会堂・1982年10月21日:日本武道館 【本作】・1982年10月22日:日本武道館 このように、1982年の来日公演は全8公演。本作に封じ込まれているのは、最後から2つめとなる日本武道館です。この日は傑作『RIPPED APART』もありますが、本作は伝統のLPから起こされたもの。そのサウンドは、何とも懐かしさが込み上げる素晴らしいオーディエンス・サウンド。もちろん、元はLPであっても2016年の最新技術でデジタル化されており、端正な繊細なサウンドが極めて美しい。元になったアナログ盤のコンディションまでは分かりませんが、恐らくは相当状態の良いのでしょう。経年劣化の少ないヴィニールならではの鮮度が輝くよう。猛烈に盛り上がる大歓声さえもさざ波のようなきめ細やかさで迫るのです。そのサウンドで描かれる武道館初日がまた、素晴らしい。1982年のジャパンツアーは名演とは言い難いライヴも多かったのですが、ハイライトの日本武道館だけにバンド側の熱気は相当なもの。直前の名古屋公演では早々に切り上げてしまったリッチー・ブラックモアも、中1日空けたこともあってか猛烈にヤル気。正直なところ、「Spotlight Kid」のソロでミスったり、「Miss Mistreated」が荒くなってしまうシーンもあるのですが、それがヤル気の空回りだとハッキリ分かるほど勢いたっぷり。派手なアクションをバリバリ決めている姿が目に浮かんでくるような熱演なのです(この翌日の最終日になるとヤル気と演奏が噛み合うのですが……)。もちろん、リッチーが熱くなれば、バンドも燃え、観客は燃え上がる。いつになくテンポアップした演奏ぶりはとにかく熱く、沸き上がる大合唱は八角形の空間を描き出すような立体感。ド直近の楽音でありながら回り込む残響がなく、ただひたすらクリアな合唱が空間を描き出す。何とも見事なオーディエンス録音の見本です。長らくRAINBOWの真実を伝えてきたアナログ・ブートレッグの名作。その絶品サウンドが最新技術で蘇った傑作ライヴアルバムです。ジョー・リン・ターナーが絶好調の歌声を披露した1981年やRAINBOW崩壊寸前の1984年に比べ、やや注目度の薄い“STRAIGHT BETWEEN THE EYES JAPAN TOUR”ではありますが、そこでもやはりRAINBOWは凄かった。“BUDO KAN”は特別だった。その真実を今さらのように思い知る1本。
Live at Budokan, Tokyo, Japan 21st October 1982
Disc 1(43:38) 1. Land Of Hope And Glory 2. Over The Rainbow 3. Spotlight Kid 4. Miss Mistreated 5. I Surrender 6. Can't Happen Here 7. Tearin' Out My Heart 8. Lazy Intro./All Night Long 9. Child In Time 10. Stone Cold
Disc 2(39:25) 1. Blues/Woman From Tokyo 2. Power 3. Difficult To Cure 4. Keyboard Solo 5. Difficult To Cure(Reprise) 6. Jam 7. Drum Solo 8. Long Live Rock'n'Roll
Ritchie Blackmore - Guitar Joe Lynn Turner - Vocal Roger Glover - Bass David Rosenthal - Keyboards Bob Rondinelli - Drums





























