大全盛の締めくくりとなった“WE CAN'T DANCE TOUR 1992”。その最後2公演目となった極上のサウンドボードアルバムが登場です。本作が録音されたのは、プリンス・トラストのチャリティ・ライブでもあった「1992年11月16日ロイヤル・アルバート・ホール公演」。ツアー最終日“11月17日”の前日で、その後1993年にイベントショウを1回やってフィル・コリンズが脱退してしまうため、まさに末期の末期にあたるショウなのです。そんなライヴを収めた本作は、FM音源による超高音質サウンドボード。当時から有名だった録音ですが、GENESISの専門サイトでもベストとされるマスターを使用しており、エアチェックの次元を超えたサウンドで完全収録されている。初リリース時には既発タイトルを完全に一掃してしまうほど話題になった1本なのです。フィル末期のライヴアルバムなのですが、あくまで通常ツアーのため、総決算ではなくセットリストも演奏も現役感あふれるもの。当時の新作「WE CAN'T DANCE」から6曲が大盤振る舞いされ、大ヒット作「INVISIBLE TOUCH」の4曲と共にショウの大半を占めている。それ以外と言えば、「GENESIS」の「Home By The Sea」と「DUKE」の「Turn It On Again」くらいなのです。その中でひときわ存在感が光るのが「Old Medley」。70年代の「Dance On A Volcano」「The Lamb Lies Down On Broadway」「The Musical Box」「Firth Of Fifth」「I Know What I Like」が次々と繰り出され、さらに「I Know What I Like」の中に「That's All」「Illegal Alien」「Your Own Special Way」「Follow You Follow Me」「Stagnation」といった曲のフレーズも散りばめらている……と、ここまではオフィシャルでもお馴染み。公式盤と異なるのは、その前に行われるMCでして、70年代後期に語られていたロミオ&ジュリエットの物語が披露されるのです。恐らくは本国イギリスのオールドファンのためのサービスだと 思われ、観客からも「The Cinema Show!!」の声援が次々と上がる。70年代の雰囲気をたっぷり盛り上げたところで一気に突入するメドレーは、オフィシャルテイク以上に深いムードがあるのです。フィルが正式に脱退表明するのは1996年のことですから、この時にフィルがどう考えていたのかは分かりません。ただ、伝説のMC復活で、数ある“WE CAN'T DANCE TOUR 1992”の中でも歴史感を強く感じさせてくれる1本なのです。大ヒットを連発し、ロックシーンの最先端に立ち続けていたGENESIS。その最後期の輝きをベスト・サウンドボードで一気に聴かせる名ライヴアルバム です。当時から大ファンだった方も、“3人時代はどうもなあ……”という方も、この時代を味わうには最高品質の1本。 Live at Royal Albert Hall, London, UK 16th November 1992 STEREO SBD(PERFECT QUALITY) Disc 1 1. Introduction: Prince Of Wales 2. Land Of Confusion 3. No Son Of Mine 4. Driving The Last Spike 5. Old Medley 6. Fading Lights 7. Jesus He Knows Me Disc 2 1. Audience Participation 2. Home By The Sea 3. Hold On My Heart 4. Domino 5. Drum Duet 6. I Can't Dance 7. Tonight Tonight Tonight 8. Invisible Touch 9. Turn It On Again Phil Collins - Vocals, Drums & Percussion Mike Rutherford - Bass & Guitar Tony Banks - Keyboards Chester Thompson - Drums & Percussion Daryl Steurmer - Guitar STEREO SOUNDBOARD RECORDING