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Pink Floyd ピンク・フロイド/NY,USA 10.5.1987

新生PINK FLOYDが動き出した“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”。その序盤を現場体験できる絶品ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1987年10月5日ニューヨーク公演」。“IN THE FLESH Tour”以来、10年ぶりとなるマディソン・スクエア・ガーデン(以後、MSG)で記録されたオーディエンス録音です。“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”と言えば、「ロジャー・ウォーターズのいないフロイド」を世界中に知らしめただけでなく、2年間で約200公演というフロイド史上最大のワールド・ツアーでもありました。まずは、その歩みを振り返ってショウのポジションを確かめておきましょう。1987年《9月7日『鬱』発売》・9月9日-12月10日:北米#1(60公演)←★ココ★ 1988年・1月22日-3月11日:オセアニア/日本(31公演)・4月15日-6月4日:北米#2(27公演)・6月10日-8月8日:欧州#1(30公演)・8月12日-23日:北米#3(10公演)←※公式 《11月22日『光:PERFECT LIVE!』発売》1989年・5月13日-7月18日:欧州#2(40公演) これが1987年-1989年のPINK FLOYD。本作のMSG公演は、その序盤も序盤。ツアー開始から約1ヶ月という「北米#1」の17公演目。世界が「ロジャーのいないフロイド」に戸惑いつつ、世紀のスペクタクル・ショウに興奮していた時期のコンサートでした。また、フロイドのMSG公演は1977年(4公演)と1987年(3公演)だけで、本作は3日連続公演の初日でもありました。そんなショウで記録された本作は、まさに絶品。冒頭でテーパー自身がボソッと「Pink Floyd」とつぶやく新発掘マスターなのですが、これがMSGとは思えないほど素晴らしい。実のところ、MSGは伝統の名会場ではあるものの、音響面では決して恵まれていない。2万人収容という規模だけでなく反響の回り込みもあり、録音家泣かせの会場としても知られています。たしかに本作でも厚めの鳴りも吸い込んではいるものの、そのド真ん中を突き抜けてくる芯が極太で、それに伴ってディテールもしっかり伝わる。あくまでも密着感は望めませんが、だからと言って遠くにも感じない。厚い鳴りが演奏にダイナミズムとスペクタクルを与え、パワフルではあってもビビらず、不思議なほどに州の熱狂もない。ただ無心に端正な音空間に全身を浸していられるのです。そのダイナミックな耽美サウンドで描かれるのは、『鬱』の生演奏版とも言うべき“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”のフルショウ。公式ライヴ作『光:PERFECT LIVE!』とも異なりますので、ここで比較しながら整理しておきましょう。第一部(DISC 1:11曲)・炎:Shine On You Crazy Diamond (Parts I-V) ・鬱:Signs of Life(★)/Learning to Fly/Yet Another Movie/Round and Around/A New Machine (Part 1)(★)/Terminal Frost(★)/A New Machine (Part 2)(★)/Sorrow/The Dogs of War/On the Turning Away 第二部(DISC 2:9曲)・おせっかい:One of These Days ・狂気:Time/On the Run(★)/Us and Them/Money・炎:Wish You Were Here/Welcome to the Machine(★)・ザ・ウォール:Another Brick in the Wall (Part 2)/Comfortably Numb アンコール(DISC 2:2曲)・鬱:One Slip(★)・ザ・ウォール:Run Like Hell ※注:「★」印は公式盤『光:PERFECT LIVE!』で聴けない曲。……と、このようになっています。第一部が『鬱』、第二部がクラシックスという構成はお馴染みですが、そこに公式盤では省略されていたレパートリーも散りばめられている。その結果『光:PERFECT LIVE!』よりも30分以上も長く、アンコールの「One Slip」と併せて『鬱』の全曲演奏が楽しめるのです。また忘れてはならないのは「Welcome to the Machine」。“THE DIVISION BELL Tour”では演奏しなかったので『P.U.L.S.E』でも聴けないわけですが、『光:PERFECT LIVE!』や映像作『DELICATE SOUND OF THUNDER』でも聴けなかった美味しい1曲でもあります。ロジャー不在で復活し、より一層巨大な存在となった新生PINK FLOYD。その巨体が姿を現したばかりのフルショウを味わえるライヴアルバムです。ロック史に名代界スペクタクル・ショウをMSGで体験できる新名盤。鬱ツアー序盤だった「1987年10月5日マディソン・スクエア・ガーデン公演」の絶品オーディエンス録音。厚めの鳴りも吸い込んではいるものの、そのド真ん中を突き抜けてくる芯が極太で、それに伴ってディテールもしっかり伝わる。鳴りが演奏にダイナミズムとスペクタクルを与え、パワフルではあってもビビらず、不思議なほどに州の熱狂もない。ただ無心に端正な音空間に全身を浸していられる名録音です。『鬱』全曲や貴重な「Welcome to the Machine」も含め、『光:PERFECT LIVE!』より30分以上長いフルショウを現場体験できます。Live at Madison Square Garden, New York City, MY, USA 5th October 1987 PERFECT SOUND Disc 1(63:32) 1. Shine On You Crazy Diamond (Parts I-V) 2. Signs of Life 3. Learning to Fly 4. Yet Another Movie 5. Round and Around 6. A New Machine (Part 1) 7. Terminal Frost 8. A New Machine (Part 2) 9. Sorrow 10. The Dogs of War 11. On the Turning Away Disc 2(76:52) 1. One of These Days 2. Time 3. On the Run 4. Wish You Were Here 5. Welcome to the Machine 6. Us and Them 7. Money 8. Another Brick in the Wall Part 2 9. Comfortably Numb 10. One Slip 11. Run Like Hell

Pink Floyd ピンク・フロイド/NY,USA 10.5.1987

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