イングヴェイさえ超越する「世界最速」と組み、再び来日を果たした1988年のグラハム・ボネット。その2公演を丸ごと体験できる奇跡のライヴセットが登場です。そんな本作に収められているのはIMPELLITTERI初来日の全公演。「1988年7月24日:東京ドーム公演」の初公開オーディエンス録音をDISC 1(CD)に、お馴染み「7月17日:パワーステーション公演」のマルチカメラ・プロショットをDISC 2(DVD)に配した2枚組です。それでは、それぞれ個別にご紹介していきましょう。 【DISC 1:東京ドーム公演の初登場オーディエンス録音】そんな本作のメインとなるのは全世界初公開となる「1988年7月24日:東京ドーム公演」の強力オーディエンス録音。そもそもIMPELLITTERIの初来日は2公演のみで、これまでパワーステーション公演のプロショット(後述)しか知られてきませんでした。このディスクに記録されているのはもう一方の別公演で、ビリー・ジョエルやボズ・スキャッグスが目玉だった音楽イベント“KIRIN DRY GIGS '88”に参加した際の模様です。貴重なグラハム時代のライヴがもう1公演聴けるというだけで感無量ですが、それを伝えるサウンドも素晴らしい。開場間もない「ビッグエッグ」だけにバンドも遠いボケボケ録音……かと思いきや、さにあらず。むしろ、距離感のないド級の芯が目の前に突きつけられ、まるで音で頬をビンタされているような超パワフル・サウンドなのです。実のところ、あまりの力強さにドラムも打音がオーバーピーク気味になったりもするのですが、それでも割れたりノイズになったりはしない。そして、その強力ビートを掻き分けてくるヴォーカルは歌詞の一語一語まで超クッキリで、クリスの超速パッセージも1音1音まで美麗&ダイレクトだから恐れ入る。東京ドームでお馴染みのぶ厚いホール鳴りをほとんど感じることなく、スタジオ盤でさえグシャグシャだった世界一の速弾きが超クッキリと浮き上がるのです。それだけのサウンドが実現したのにも理由がある。実のところ、本作は最近話題となっている名手コレクションの1つなのです。様々な会場の名作が発掘されているコレクションなのですが、中でも衝撃的なのが80年代の東京ドーム。そう、KINDOM COMEの『TOKYO DOME 1989』やRATTの『TOKYO DOME 1989』と同じテーパーの作品なのです。この2本をご存知の方ならピンと来ると思いますが、あの超ダイレクト感でグラハム&インペリテリを味わえてしまうのです。 【DISC 2:お馴染みPOWER STATIONプロショットの最高峰版】さて、続いては皆さまご存知の大定番映像。「1988年7月17日:パワーステーション公演」のマルチカメラ・プロショットです。映像自体は馴染み抜いていると思いますが、こちらのポイントは初めて見る方も多いであろう過去最高峰のクオリティ。単独作品『DEFINITIVE TOKYO 1988』で衝撃を振りまいた新マスターなのです。『DEFINITIVE TOKYO 1988』をご存知の方には新発掘ライヴアルバム(DISC 1)のオマケに過ぎませんが、見逃されていた方には、このディスクにこそド肝を抜かれる事でしょう。実のところ、従来版と同じように当時のTV放送を録画したエアチェック物……のはずなのですが、とても層は見えない。当店では、国内のコア・マニアによる極上映像を多数をお届けしており、本作もその1つ。しかし、そのハイクオリティぶりはこれまでの傑作群とは次元が違う。恐らく1回も再生していなかったであろう鮮度は究極的で、発色もビビッドなら輪郭も超鮮明で、白線ノイズも走行ムラも見られない艶っ艶の美しさ。まるで公式レーザーディスク落とし……いえ、それ以上でして、もし「去年、デジタル再放送したんだよ」とホラを吹かれても疑いようがない。当店ではALCATRAZZの公式映像を最高峰クオリティで復刻させた『METALLIC LIVE '84』『POWER LIVE』も大人気ですが、このディスクは、それらと並ぶ第3の超傑作となるものなのです。ALCATRAZZでイングヴェイ・マルムスティーン/スティーヴ・ヴァイという超天才を立て続けに発掘し、さらに世界一の速弾き男クリス・インペリテリまで世に送り出した80年代のグラハム・ボネット。ギタリスト発掘人としての才覚は、オジー以上と言っても過言ではないでしょう。そして、その中で最も記録の少ないのがIMPELLITTERI。本作最大の衝撃は全世界初公開となるDISC 1ですが、さらに全2公演しか実現しなかった来日公演を(最高峰クオリティで)丸ごと完全コンプリートしたセットでもあるのです。グラハム・ボネット時代に実現した初来日の全公演セット。「1988年7月24日:東京ドーム公演」の強力オーディエンス録音+「7月17日:パワーステーション公演」のマルチカメラ・プロショットです。DISC 1の東京ドーム録音は初公開となるオリジナル・マスターで、ドームとは思えない距離感ゼロの極太な芯が驚異的。DISC 2はお馴染みプロショットながら、完全オフィシャル級クオリティの最高峰マスターを使用。世界に誇る日本発のロック文化遺産であり、HRギター史の至宝となる2枚組です。 KIRIN DRY GIGS '88: Tokyo Dome, Tokyo, Japan 24th July 1988 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters) Power Station, Tokyo, Japan 17th July 1988 PRO-SHOT CD(31:53) KIRIN DRY GIGS '88 Tokyo Dome, Tokyo, Japan 24th July 1988 1. Introduction 2. Stand In Line 3. Tonight I Fly 4. Leviathan 5. All Night Long 6. Secret Lover 7. Over The Rainbow 8. Goodnight And Goodbye 9. Since You Been Gone DVD (73:55) Live at Power Station, Tokyo, Japan 17th July 1988 1. Program Intro 2. Introduction 3. Stand In Line 4. Tonight I Fly 5. Leviathan 6. All Night Long 7. Secret Lover 8. Somewhere Over The Rainbow 9. Goodnight And Goodbye 10. Since You Been Gone 11. Stand In Line (Live PV) Chris Impellitteri - Guitar Graham Bonnet - Vocal Dave Spitz - Bass Phil Wolfe - Keyboards Stet Howland - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.XXXmin.