1977年「In The Flesh」ツアー13日目の2月20日、ベルギーはアントワープ公演を高音質オーディエンス録音で完全収録。鮮度抜群の完全なマスター・クオリティで収録されたファン必携の一枚です。冒頭、Sheepのやや荒めの音像に音質いまひとつの印象を受けるかもしれませんが、聴き進むに置いて、高音も低音も淀みや劣化を感じさせないその素晴らしい音像に、実は非常にグレードの高い優秀な録音であることが分かってきます。音の安定感も抜群で、レコーダーの周りに煩い観客もいないので、演奏を堪能することができます。ヨーロッパ公演らしい、シリアスなムードとがっちりと固まった強烈なアンサンブルは素晴らしく、後のアメリカ公演とは全く違う、アニマルズ・ツアーの理想形の演奏を聴くことができます。全体の音像の中でもメイソンのドラムがクリアーに録音されているので、非常にメリハリのある演奏を楽しむことができます。どの曲も完成度の高い、ハイレベルな演奏を披露していますが、Dogsの1分50秒からのギターソロで、ギルモアがソロ構成を忘れたのか、ソロがめちゃくちゃになってしまう箇所があります(2:20付近)。他にもギルモアがいつも以上にワイルドに弾きまくる箇所があり、聴いていて驚く一瞬がいくつかあります。3分台後半のツインギターソロは驚くほどクリアーかつ迫力満点のサウンドで収録されています。Pigsの12:15でロジャーが「13」と囁くのが聴こえます。第二部のSOYCDの冒頭はフェイドインで収録。この日の一風変わったギターソロにも注目で、深いクリアーなサウンドで聴ける、この日のギルモアのロングソロは聴き応え満点です。前半同様に力強いサウンドで収録されたドラムも迫力満点。歌の部分で観客から拍手が巻き起こります。Welcome To The Machine は効果音のシンセも含め全体のパーツが非常にオンに録音されており、これまた迫力満点のテイクになっています。Have A Cigar後半では後のシン・リジーでお馴染みのサウンドでのホワイトのオリジナルなソロが楽しめます。20分近い音のドラマが楽しめるSOYCD Pt6-9は音のクリアーさもあって、全体が一丸となった、最後まで緊張感の持続したクリエイティヴィティ溢れる名演を楽しめます。本編未収のアンコールMoneyはアントワープ公演の2日後に行われたパリ公演からの収録です。Live at Sportpaleis, Antwerp, Belgium 20th February 1977 TRULY AMAZING SOUND Disc 1 1. Sheep 2. Pigs On The Wing Part 1 3. Dogs 4. Pigs On The Wing Part 2 5. Pigs (Three Different Ones) Disc 2 1. Shine On You Crazy Diamond Part 1-5 2. Welcome To The Machine 3. Have A Cigar 4. Wish You Were Here 5. Shine On You Crazy Diamond Part 6-9 Live at Pavillion de Paris, Paris, France 22nd February 1977 6. Money