1977年5月6日のアナハイム初日公演を高音質オーディエンス録音で収録した2枚組アナログ「CALIFORNIA STOCKYARD(ON THE ROAD」。このレコードの歴史は、新作CDの解説に詳細が載ってますので、そちらを是非読んで頂きたく思いますが、今回のCDを聴いて、オリジナル・レコード「CALIFORNIA STOCKYARD(ON THE ROAD)」に興味を持たれた方には、まさにうってつけの一枚であり、レコードとマスター・テープとの比較対象用にも、便利な一枚と言えます。このアナログ「CALIFORNIA STOCKYARD」は、オリジナルの黒盤とセカンド・プレスのマルチ・カラー・レコード盤の2種が存在していますが、今回は、レアなカラー盤を原盤から完全復刻したアイテムをボーナス・ディスク。実際のレコードの収録は黒盤とカラー盤では下記のようになっており、カラー盤ではC面にPigs On The Wing Part 2が未収になっています。(参考:黒盤とカラー盤の収録曲) Black LP 1. Welcome To The Machine (Side A) 2. Have A Cigar (Side A) 3. Wish You Were Here (Side A) 4. Shine On You Crazy Diamond Part 6-9 (Side B) 5. Pigs On The Wing Part 1 (Side C) 6. Dogs (Side C) 7. Pigs On The Wing Part 2 (Side C) 8. Pigs (Side D) Colour LP 1. Welcome To The Machine (Side A) 2. Have A Cigar (Side A) 3. Wish You Were Here (Side A) 4. Shine On You Crazy Diamond Part 6-9 (Side B) 5. Pigs On The Wing Part 1 (Side C) 6. Dogs (Side C) 7. Pigs (Side D) 通常、本タイトルに限らず、ブラックLPのほうがハイファイで安定しており、スクラッチノイズも少ないというのが通説になっていますが、実際に再生してみると、高域の効いたスケールの大きなアナログサウンドに大いに驚かされます。勿論、マスターテープからデジタル化された今回のCDのぬけの良さ、質感にはかないませんが、アナログ盤特有の、混然一体となった、音のド迫力は相当なものがあります。実際にライヴに接することできなかった世界中のファン、。特に70年代中期以降、「炎」「アニマルズ」とライヴを体験することができなかった当時の日本人マニアらは、本レコードを聴いて、クールで整理された公式レコードの音と演奏とはまるで違うライヴサウンドに、終始、圧倒されたのではないでしょうか。アナログノイズもたまに聞こえますが、鑑賞には問題ないレベル。全ての情報が自宅にいながら簡単に手に入る現代と違い、こういった非合法なアイテムを通して体感できる良質な記録は、マニアの心を大いに満足させてくれたに違いありません。そういった感覚を2021年に共有できるリアル・タイムの音の産物。ノスタルジーを超えた音の魅力を存分に体感できる76分。ディスクラベルも、カラーの盤イメージも再現したマニア必携のアイテムです。 Taken from the original analogue bootleg LP "CALIFORNIA STOCKYARD(ON THE ROAD)" MULTI COLOURED VINYL Live at Anaheim Stadium, Anaheim, California, USA 6th May 1977 (76:29) 1. Welcome To The Machine 2. Have A Cigar 3. Wish You Were Here 4. Shine On You Crazy Diamond Part 6-9 5. Pigs On The Wing Part 1 6. Dogs 7. Pigs