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Pink Floyd ピンク・フロイド/CA,USA 5.6.1977 Upgrade

何ということか…アニマルズ・ツアー、アメリカン・レグの魅力をリアルタイムで知らしめてくれた名盤「CALIFORNIA STOCKYARD」のマスターテープが発掘される日が来るとは!今でこそ1977年アニマルズ・ツアーは現存している音源のほとんどがリリースされているのでは?と思えるほどですが、リアルタイムである1977年の内に登場したアイテムの数は極端に少ない。おまけにそれらのほとんどがヨーロッパ・ツアー、中でも3月のウェンブリーに集中していた感があり、続いたアメリカに関しては「CALIFORNIA STOCKYARD」だけが77年当時にリリースされたアイテムだったのです。オークランドにボストン、さらにはマディソン・スクエア・ガーデンといった現在の定番が登場したのは1980年代を迎えてからですし、それどころかアニマルズ・ツアーの人気自体がCD時代を迎えて一気に高まった機運があったほど。なおさら「CALIFORNIA STOCKYARD」は意義のあるタイトルだった訳ですが、これをリリースしたのは女性ブートレガー、アンドレア・ウォーターズ(奇しくも名字が“ウォーターズ”でした)率いるVicky Vinyl(あるいはVicki Vinyl)。彼女はポール・マッカートニー&ウイングスの「WINGS FROM THE WINGS」で旋風を巻き起こし、1970年代後半のアメリカにおいて名盤を連発します。その参謀となっていたのがジョン・ウィザード。もちろん彼はWizardoレーベルを率いていた訳ですが、76年の末にアンドレア共々摘発。とはいえ日本では考えられないような稚拙な告発だったことが幸いして数か月後には活動を再開。もちろん以前と同じような活動をするわけにはゆかず、代わりにアンドレアの参謀として77年からコンサートの録音をそれまで以上に敢行したのです。その産物が「CALIFORNIA STOCKYARD」であり、アンドレアお得意のマルチカラー・ヴィニールにてリリースされたのでした。そもそも本LPに収録された5月6日のアナハイム・スタジアムはLP以外の音源と言うのがなく、ようやく別の音源「recorder 2」が現れたのは90年代末のこと。「CALIFORNIA STOCKYARD」では聞かれなかった曲も含め、この日の全貌が明らかになった点は意義ある発掘だったのですが、ステレオだったLPと比べモノラルで録音されていたというウィーク・ポイントがあった。それでも77年のオーディエンス録音の中では高音質な部類であったことも確かで、SIRENEから「CALIFORNIA STOCKYARD」名を冠した77年アナハイム音源の集大成はマニアから高い評価を得ました。これでアナハイムに関してはけりがついたのでは?と思われたほどでした。ところがどっこい、遂にLPに使われた音源のマスターテープが発掘されたのです。このマニア狂喜の発掘は昨年末、かのNeonknightがネット上で公開してくれていたのですが、今回はまったく違うイギリスのフロイド研究家ルートからジョン・ウィザードが所有していたマスターカセットの写真まで付いた血統書付きバージョンが送られてきました。それ故に「Unprocessed」が冠せられたという訳。それにしても…このアッパー感は衝撃的すぎる。当時「CALIFORNIA STOCKYARD」LPは十分に高音質だと思われていたものですが、今回のマスターと比べてしまうと音質の落差に唖然とさせられてしまうばかり。というのもジョンが昨年フロイドのファンサイトでインタビューに応じてくれたことで明らかになったように、彼やアンドレアのリリースと言うのはプレス工場やビニールの質がまちまち。ましてや77年には二人して前科が付いてしまったことから流浪の民のような製作状況だったのです。よってビニール化された段階で音質が落ちてしまった感が否めず、なおさらマスターカセットの威力を思い知らされるというもの。今回のバージョンはとにかく鮮度が凄い。ジョンが45年近く秘匿していたとはとても思えない。この録音は演奏のディティールに長けている一方でウォーターズやギルモアのボーカルが奥まった印象を受けるのですが、その分演奏のステレオ感が凄まじい。言うまでもなく彼らのライブ会場はスピーカーの設置が独特であり、それが他のコンサートにはない音の立体感を生み出していました。ジョンの録音の凄いところは、この立体感のあるステレオ・サウンドを見事に捉えてくれているということ。ライブ前半の「ANIMALS」セットからしてリックのキーボード類が左右を飛び交う様が捉えられているのが圧巻なのですが、これがライブ後半になるといよいよ生々しい。「Wish You Were Here」から「Shine On You Crazy Diamond (Parts 6-9)」の間に吹きすさぶ嵐が頭の後ろから鳴り始めた時など、もしヘッドフォンで聞いていたら思わず後ろを振り返ってしまいそうなほどリアル。こうして全長版が明らかになったことで何故アンコールの「Money」が収録されなかった理由まで明らかとなったのです。それは曲間でジョンが友人たちと喋っており、挙句の果てにはマイクチェックまで行っていたのですね。そこでは女性の声も飛び出すのですが、これがアンドレアである可能性は高い。奇しくもマイク・ミラードは75年にフロイドを録音した際に自分の声を残していましたが、ジョン(さらにはアンドレアまで)もフロイドのコンサートで自分の声を残していたとは。そして同曲が終わった後の終演アナウンスまでも収録。「今日はお疲れさまでした、明日もフロイドがここでコンサートを開きます、チケットは発売中…」という場面はドキュメントとしてのリアリティも抜群。またライブ前半と後半それぞれにカセットの面を変えるタイミングだったと思われるカットが生じていますが、そこには「recorder 2」を補填。これが改めてジョンの録音の卓越した音質と広がりを比較検討できる結果にもなりました。このアッパー感を伴って聞く「CALIFORNIA STOCKYARD」アナハイムはとにかく強烈。おまけに稀代の名演オークランドを直前に控えながら、それでいて演奏の雰囲気がまったく違う点が面白い。ジョンの録音では周囲が騒がしくなく、これがまた聞きやすさに一役買っているのですが、「ANIMALS」セット終了後にロジャーが強い調子で注意を促していたことが物語っていたように客同士の小競り合いが起きていたという。それでもなお「ANIMALS」セットで丁寧な演奏を聞かせるところが面白く、例えば「Pigs On The Wing Pt. 2」でスノーウィー・ホワイトが弾いたソロはオークランドよりも流麗にフレーズがつながっている。続いた「Pigs (Three Different Ones)」の終盤で一気に畳みかけるような盛り上がりもオークランドとは違った力強さがある。そして何といってもアナハイム当日の空気をたっぷりと吸い込んだジョンのカセットのクリアーな音質とステレオ感に溢れた広がり(是非ヘッドフォンでお楽しみください!)は絶品としか言いようがない。これまでLPに親しんできたマニアであるほど、このアッパー感に打ちのめされるはず。ジョン・ウィザード自身のマスターを使用した本タイトルのリリースによってアニマルズ・ツアーの古典的名作「CALIFORNIA STOCKYARD」のベストが遂に刷新されました!Anaheim Stadium, Anaheim, CA, USA 6th May 1977 PERFECT SOUND(UPGRADE) Disc 1 (54:33) 1. Sheep 2. Pigs On The Wing Pt. 1 3. Dogs 4. Pigs On The Wing Pt. 2 ★2:14 - 最後までRec 2で補填 5. Pigs (Three Different Ones) ★0:00 - 0:28 Rec 2で補填 Disc 2 (68:51) 1. Shine On You Crazy Diamond (Parts 1-5) 2. Welcome To The Machine ★7:26 - 7:45 Rec 2で補填 3. Have A Cigar 4. Wish You Were Here 5. Shine On You Crazy Diamond (Parts 6-9) 6. Money 7. Closing Announcement

Pink Floyd ピンク・フロイド/CA,USA 5.6.1977 Upgrade

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